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OCS『The Blitzkrieg Legend』で見るイギリス軍の軽爆撃機フェアリー・バトル

 映画『ダンケルク』の考証本である『ダンケルク(DUNKIRK The history behind the major motion picture)』からの情報集積をしていっているのですが、同書にはイギリス空軍の各機種についてのいくらかの言及がありまして、そこからいくらか引いていきたいと思います。






 まずはフェアリー・バトルという軽爆撃機について。

Fairey Battle - Royal Air Force in France, 1939-1940. C449

 ↑フェアリー・バトル(Wikipediaから)



unit9957.jpg

 ↑OCS『The Blitzkrieg Legend』のフェアリー・バトル。



 それから、蠱惑的な名前を持つフェアリー・バトル。これは1937年に就役した軽爆撃機だが、1940年には早くも性能が見劣りするようになっていた。スピットファイアやホーカー・ハリケーンと同じく、ロールス・ロイス・マーリン・エンジンを搭載していたが、爆弾と3人の乗員ものせなければならなかったため、ドイツ空軍機相手には鈍重で脆弱だった。第98飛行隊に所属していたフェアリー・バトルのパイロット、ヴィヴィアン・スネルはムーズ川の橋梁を爆撃したが、努力の甲斐なく、ドイツ軍の進撃を食い止めることはできなかった。彼はこの飛行機が好きではなかった。「操縦しづらいし、後方射撃用の303口径機銃が1丁ついているだけだった。カミカゼだよ。私たちの被害は甚大だった」フェアリー・バトルは1940年の暮れには完全に退役していた。
『ダンケルク(DUNKIRK The history behind the major motion picture)』P375,6



 優秀なマーリン・エンジンを積んでいたものの「爆弾と3人の乗員ものせなければならなかったため」って、「当たり前のことを皮肉的に言うニュアンスなのか?」と最初思ったのですが、むしろフェアリー・バトルは爆撃機なのに単発というのが問題なのかと思いました。

 『The Blitzkrieg Legend』以外のOCSゲームにフェアリー・バトルは入っていないのかと思って、時期的にバトル・オブ・ブリテンの時期あたりから始まる『DAK-II』を見てみたのですが入っておらず、そして『DAK-II』に入っているイギリス軍の爆撃機(ブレニム、バルティモア、ボーファイター、ウェリントン、メリーランド、ボストン、B-26、B-25)はすべて双発機でした。

 有名な?マーリン・エンジン(Merlin)ですが、その名前ってもしかして大魔術師や大賢者とかって感じで色々な作品(『七つの大罪』とか『賢者の孫』とか)に出てくるマーリンのことかと今回思って見てみたら、確かにそのようでした。全然分かってなかったんですが、もしかして常識的なことだったのでしょうか?(^_^;

 「フェアリー」というのも「妖精(fairy)」ではなく、「Fairey(フェアリーあるいはフェアリ)」という苗字で、チャールズ・フェアリーという人が作った航空機メーカー「フェアリー・アヴィエーション」の作った「バトル(Battle:これは戦闘の意味だそうで)」という愛称の機種ということのようです。


 フェアリー・バトルについて、日本語版Wikipedia「フェアリー バトル」では以下のように記述されていました。

 イギリス空軍における最初の低翼単葉引き込み脚の軽爆撃機で、イギリス空軍近代化の一翼を担った機体であった。爆弾は分厚い主翼の内翼部分(主脚の収容部の内側)に設けられた爆弾倉に250ポンド(110kg)爆弾を4発搭載、又は翼下のラックに500ポンド(227kg)爆弾を2発搭載した。防御兵装としては右翼と機体後部席に7.7mm機銃を1丁ずつ装備していた。テストの結果が優秀だったため、イギリス空軍は655機の大量発注を行い1937年より部隊配備が行われ、フェアリー社の他オースティン・モーター社でも生産が行われた結果、第二次世界大戦開戦時には1000機を超える機体が前線に投入された。

開戦当初は主にフランスにおける昼間強行偵察の任務に使用され、それなりの成果をあげた。イギリス機でのドイツ機の撃墜は、1939年9月に本機の後部旋回機銃によるものだった。しかし性能的にはすでに旧式化しており、逆にドイツ機でのイギリス機撃墜第1号も本機であり、その後も損害が相次いだため、9月いっぱいで偵察機としての使用は中止された。一方でより高性能の軽爆撃機の開発が終わっていないイギリス空軍では、損害覚悟でその後も本機を爆撃機として使用した。1940年5月、ドイツ軍の電撃戦を食い止めるべく行われたセダン、マーストリヒトへの橋梁爆撃作戦では戦略上多大な効果をあげたが、投入された71機の内半数以上にあたる40機が未帰還機となり、残った機体もかなりの損傷を受ける結果となった。

この後、本機の部隊はイギリス本土に引き上げられ、沿岸攻撃などに使用された後練習機として利用された。また、ブリストル社製ブレニム中爆撃機に機種転換した部隊もあったが、バトルを標的曳航機に転用して訓練に使われた機体も多く、これらの任務では終戦時まで活躍した。




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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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