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退却するイタリア軍兵士を助けてくれたソ連の現地住民達の話その1

 『On a Knife's Edge』を読んでいまして、退却するイタリア軍兵士を助けてくれたソ連(ロシア)の現地住民達の話が少し出てきました。

 退却中の【イタリア軍】兵士達が通り過ぎていった多くの村はパルチザンの集団によって守備されていたが、他の村は完全に放棄されてしまっていた。まだ住民が住んでいる村では、この戦役中にあったあまりにも多くの無慈悲で残酷な出来事にもかかわらず、素晴らしい思いやりと親切な行為が見られた。Vittorio Trentiniというあるイタリア軍兵士は手袋をなくしてしまい、凍傷になりかけていた。彼が寒さから逃れようとして入った丸太小屋にいた一人のロシア人女性は、彼の変色した手を見ると黙って床に敷いてあった羊の毛皮を取り、その部屋を出ていった。彼女が戻ってきた時、その手にはその兵士のための作りかけの手袋が握られていた。

 彼女は優しくその手袋を私に試させ、微笑むと、サイズをちょうどに合わせてくれました。私は今でもその手袋を大事に持っています。この手袋が私の手を守ってくれたんです……私はこの手袋を見るといつも、私が大好きなお母さんに抱きついていた時のことを思い出します……それから、この手袋を作ってくれた彼女に、限りない感謝の気持ちを抱くのです。

 他にも多くのイタリア軍兵士達の古着に包んだブーツが擦り切れて役に立たなくなってしまって、凍傷になっているのを、地元の農夫達が見て同情し ー 彼ら自身がほとんど何も持っていないのに ー 同じようにしてくれたということがたくさんあったという。1942年後半には、イタリア軍兵士達が親切で、品行方正であることが地元の住民達の間に明らかに広く知れ渡っていたのである。ある中尉が後に書いている。

 この退却の間のことだった。我々はロシアの農夫達の、その質素な丸太小屋や、彼ら自身わずかしか持っていない食べ物をいつでも提供してくれる、本当の暖かい心に触れたのだ。その後だいぶあとになっても、彼らは我々を侵略者としてではなく、お互いに同じ災厄を受けた者同士であるかのように、親切にしてくれたのだった。
『On a Knife's Edge: The Ukraine, November 1942 - March 1943』P243,4



 もう、読んでいるだけでウルウル来るんですが……(T_T)


 この引用部分(イタリックの部分)は注を見るとどちらも『Sacrifice on the Steppe』からの引用で、ちらっとそちらも見てみたのですが、同書はやはりイタリア軍アルピーニ軍団の退却行をメインとした本であるだけに記述量も膨大なようなので、今回は同書を見るのはやめておいて、『On a Knife's Edge』の読後にゆっくり読みたいと思います。

 『Death on the Don』の方も一応、これ系の話が書かれていないかなと思ってぱらぱらと見てみたのですが、ぱっとは見つけられませんでした。

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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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