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OCSユニットで見るソ連軍とドイツ軍の「海軍歩兵」

 結構前にメルカリで購入していた第二次世界大戦ブックスの『スターリングラード ヒトラー野望に崩る』を読了したんですが、その中にソ連軍の「海軍歩兵」について興味深い記述がありました(この本ですが、スターリングラード正面軍司令官のエリョーメンコと、第62軍司令官のチュイコフに焦点をあてたような感じになってまして、なかなかに読みやすく面白かったです)。





 市【スターリングラード】の内部地区の大部分は、ドイツ軍の手におちていた。だが南の郊外には、一つの大きな穀物倉庫があり、ここは約30人の親衛師団の兵士と18人の“海軍歩兵”(海兵隊ではない。兵力不足を補うために、大本営が陸戦用に転用した水兵である)がまもっていた。この水兵部隊は、どこでも評判がよかったが、この穀物倉庫を守備した兵士たちの大部分は、北極海艦隊の水兵で、とくにがんきょうな兵がそろっていた。
『スターリングラード ヒトラー野望に崩る』P104,5




 これまでに『Enemy at the Gates』や『Case Blue』でスターリングラード包囲環が含まれたシナリオやキャンペーンをプレイしている時に、スターリングラード市の南辺りに確かに複数の海軍の兵科マークのユニットがあり、アクションレーティングも高めで頼りになって結構印象的でした。


 VASSALの『Case Blue』&『Guderian's Blitzkrieg II』モジュールのウラヌス攻勢キャンペーンのセットアップから、スターリングラード周辺の海軍歩兵ユニットを探してスタックの一番上に置いてみました。

unit9996.jpg

 アクションレーティング4のユニットが2つでしたが、ソ連軍歩兵師団のアクションレーティングが0、1、2だらけの中で、4は驚異的な優秀さです。

 尤も、『Case Blue』の海軍歩兵全体を見てみると、3がほとんどで、4は中でも優秀なやつということになりましょう。しかし3でも当時のソ連軍の中では非常に優秀と言えます。


 ↓『Case Blue』の海軍歩兵ユニット。

unit9998.jpg



 ↓『Guderian's Blitzkrieg II』の海軍歩兵ユニット。

unit9997.jpg



 ↓『Baltic Gap』の海軍歩兵ユニット(スキャンしてないので、BoardGameGeekから)

unit9994.jpg




 他に何か資料はないかと思って検索してみましたら、英語版Wikipedia「Naval Infantry (Russia)」というのがありました。それによると……。

Soviet naval infantry m43 uniform

 ↑海軍歩兵部隊の軍服(Wikipediaから)


 第二次世界大戦中には、約35万名のロシア海軍水兵が陸上で戦った。戦争が始まった時には、海軍はバルチック艦隊にわずか1個海軍歩兵旅団を持っていただけであったが、その後他の大隊の編成や訓練が始まった。最終的には、

・6個海軍歩兵連隊が、各々650名より成る大隊2つから編成された。
・余剰の船員から、5~10個大隊から成る40個海軍歩兵旅団が編成された。うち5個旅団は「親衛」となった。
・1個師団(第55)。前身は赤軍部隊。
・プラス膨大な小規模部隊。

 当時の軍事的な状況により数多くの海軍歩兵が陸上に配置されて、オデッサ、モスクワ、レニングラード、セヴァストポリ、スターリングラード、ノヴォロシスク、ケルチの防衛に寄与した。





 ちなみに、OCS『Beyond the Rhine』にはドイツ軍の海軍歩兵(?)ユニットが入っています。これも戦局ゆえのことでしょう。

unit9995.jpg

 「Brkdwn」とあるのは、左上の③とある3ステップを持つ複数ステップ師団用の分遣連隊ユニットです。「Alert」とあるのは警戒部隊で、他の国防軍の警戒部隊ユニットと混ぜられてランダムに登場します。

 すべてアクションレーティング3で、割と使えるような気がします。海軍の兵士達は、ソ連でもドイツでも質は高めだったということなのでしょうか。


<2019年7月13日追記>
 第2海軍歩兵師団についての記述を収集していたのに気付きました。引用します。

 1945年4月のブレーメン南方における第2海軍歩兵師団の投入は、その典型例のひとつである。この師団はもはや余剰となった艦船乗組員から構成されていたが、地上戦の経験はなかった。訓練も武器も不十分だったが、にもかかわらず彼らは精力的に、大きな損害を蒙っても戦った。
『兵士というもの』P289




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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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