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OCS『The Blitzkrieg Legend』:フランス軍の第2、第3軽機械化師団の第1ターン先攻の動きを推測

 OCS『The Blitzkrieg Legend』を今後再戦するにあたって、今度は「第1ターンの先攻ターン中にフランス国境からベルギー領内に進んだことにされているフランス軍とイギリス軍ユニットの開戦前の位置を調べ、そこから移動モードでなければ到達できない位置にセットアップされているユニットは移動モードで配置する(戦略移動モードでなければ行けない位置にいるものもあるが、それらは移動モードとする)」という方法を試してみよう……ということにしていた、という話がありました(OCS『The Blitzkrieg Legend』キャンペーン(2回目)第7ターンで投了 (2019/03/06) で書いてました)。

 これはConsimで出ていた提案でもあるそうで、史実で「ドイツ軍のベルギーへの侵攻が始まったら、すぐにフランス・ベルギー国境を越えて仏英軍を防衛線となるディール川沿いへと移動させる」というディール計画が実際に発動され、かなりの長距離を1日か2日で移動したわけだから、セットアップでそれらすべてが戦闘モードで配置されている内の少なくとも一部は移動モードでないとそこまで行けなかったはずであり、それを反映させたら(させた方が)いいんじゃないだろうか、という考え方なわけです。ただし、戦略移動モードでなければ到達し得ないユニットがあったとしても、それは移動モードにしておこう、と(戦略移動モードは0戦力扱いですから脆弱すぎるのと、計画に従って潜在的同盟国を通過したわけだから、まあそこは差し引こうというような考えで)。

 尤も、実作業には取りかかっていなかったんですが先日、第二次世界大戦ブックスの『米英機甲部隊』を読んでいて、次のような記述があるのに非常に興味を惹かれました。



 【ディール計画でディール川南のジャンブルーの隙間に到着した頃に】時間的余裕がなかったことは重大であった。しかし、もっと重大だったのは、野戦用の兵力をいかに必要な場所に集中するかであった。というのは、フランス軍の400台ちかい戦車をもつ軽機械化2個師団【第2、第3軽機械化師団】が、ひろい戦線のすべての要路を防衛するため、散開して配置されていたのにたいし、ドイツ第16機甲軍団は、ほぼ同数の戦車を、ジャンブルー間隙のむかい側にあるせまい地帯を、とくにえらんで、集中投入してきたのであった。
 こうして、プリュー将軍【プリウーとも。第2、第3軽機械化師団を擁する騎兵軍団長】の戦車部隊が、約160キロのなが旅をおえてディール河岸に到着しはじめた5月10日夕刻には、彼らはすでに孤立状態におちいっていたのであった。
『米英機甲部隊』P56


 この「散開配置」というのは、『The Blitzkrieg Legend』におけるセットアップとはかなり異なります。セットアップでは集中配置されているのです。


 ↓『The Blitzkrieg Legend』の初期配置

unit00557.jpg

 画像上方中央のやや右で「く」の字に蛇行しているのがディール(Dyle)川で、その南端のジャンブルー(Gembloux)の隙間(川がなくて防御上の弱点になっていた)に、「3.M(第3軽機械化師団)」と「2.M(第2軽機械化師団)」が師団毎にまとまってセットアップされています。


 その第2、第3軽機械化師団のうちわけ↓

unit00554.jpg

unit00555.jpg


 これはドイツ軍装甲師団にとっても侮れない強さであり、ドイツ軍がプレイで(第1ターン後攻に続いて)第2ターン先攻でこのジャンブルーの隙間にドイツ軍装甲師団群が到達し得たとしても、この2個師団にまともにぶつかって勝てる状態ではないと思えるものでした。

 ところが史実では、このジャンブルーのさらに東のアニュー(Hannut)で5月12~13日(つまり第2ターン中)に戦車戦が行われ、ドイツ軍側が勝っているというのですが、「どうプレイしたらそうなるの?(そうできるの?)」と我々は色々可能性を考えはしたものの、まだ「????」な状態でありました(^_^;


 しかし『米英機甲部隊』にあったように「散開配置」されていたならば、ドイツ軍側が打ち破るのは可能でしょう。ましてや、移動モードでセットアップするというのであれば!

 で、他の資料で調べてみました。

 まず見てみた『Fall Gelb 1940 (2): Airborne Assault on the Low Countries』によると……。

 5月10日の0745時に通報を受けて、プリウー将軍の装甲車、戦車、自動車化歩兵、牽引砲兵はヴァレンシエンヌ(第3軽機械化師団)とモーブージュ(第2軽機械化師団)を出発し、4時間後にベルギー国境を越えて……
 ……
 その間【文脈的には恐らく5月11日のこと】……彼【プリウー将軍】の2個軽機械化師団はジャンブルーを通過して「ディールライン」を越え、18マイル(29km)の低い尾根の広がりの中にあるアニューの町へと前進した。プリウーは麾下の2個軽機械化師団を、22マイル(35km)の正面に薄く広げて配置した(ちなみに、ブランシャール将軍はディールラインの20.5マイル(33km)の戦区に6個師団を配置していた)……第2軽機械化師団はメエエーニュ川の南からユイまで……第3軽機械化師団はアニューのすぐ南のクルアンの村から北方のティーネン(Tienen)までの10マイル(16km)に配置されていた。
『Fall Gelb 1940 (2): Airborne Assault on the Low Countries』P67



 その他に『電撃戦という幻 下』のP76,79、『西方電撃戦 フランス侵攻1940』のP160にも、ほぼ同様のことが書いてありましたが、日にちが、そのどれもが5月11日のことっぽいのではありますが、確定的な書き方がされてません(>_<) まあでも、11日のことで一応良いとしますと……。


 ちなみに、メエエーニュ川というのは↓これかと。

unit00558.jpg



 再度先ほどのマップを挙げます。

unit00557.jpg

 矢印のように、5月10日から11日にかけての1ターン(『The Blitzkrieg Legend』は1ターン2日)の間にヴァレンシエンヌとモーブージュからジャンブルーの隙間を越えて移動したとすれば、戦闘モードでは移動力が足りず、移動モードにするのは確定です。で、11日の配置場所ですが、画像右端に「uy」だけ見えているのを赤い四角で囲っているのが「ユイ」で、「Hannut?」と書き加えてある場所あたりが恐らくアニューです。『The Blitzkrieg Legend』は1ヘクス3マイルなので、黒い実線を引いた10ヘクスは30マイルとなり、文献の22マイルよりはちょっと広すぎることになりましょうか。ただ、同書のP65の5月10~13日の地図によると、ティーネンと、ユイの辺りには別の部隊がいたらしいので、そこは防御しなくていいとすれば6マイル引けるので24マイルと、文献とそれほど変わらないことになるのでは。

 そうすると、『The Blitzkrieg Legend』上で第2軽機械化師団にしろ第3軽機械化師団にしろ、7ユニットずつを持っており、それを黒い実線の南北の端を除いた4ヘクスずつに、移動モードで散開配置させる(自由配置で?)……というのが、とりあえずの案になりましょうか。


 しかしこれはあくまでもセットアップの「改造」の案で、オフィシャルには反することになるので、そこんところよろしくです。


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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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