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OCS『Sicily II』ユニットとマップで見る連合軍側の戦争犯罪事件

 『兵士というもの』の原註に目を通してましたら、連合軍側で戦争犯罪をおこなった部隊名について書かれていました。

 1943年7月14日、アメリカ第45歩兵師団が、シチリアの村落ビスカリの近くで、約70人のイタリア兵、ドイツ兵捕虜を射殺した。その根本的な原因には、捕虜の殺害を暗示的に呼びかけたパットン将軍の命令があったとされる。……似たような事例が、ノルマンディーの戦いでの最初に数日間に起こったことが知られている。
『兵士というもの』原註P52




 ↓『Sicily II』の第45歩兵師団ユニット

unit00346.jpg


 この件について、英語版Wikipedia「Biscari massacre【ビスケーの虐殺】」を見ていると、第45歩兵師団はシチリア侵攻に参加した唯一の「戦闘経験のない部隊」であったそうです(それにもかかわらず、難しい任務を与えられていたのだとか)。



 また、そこらへんの関係のことをネットで調べてみていたら、日本語版Wikipedia「連合軍による戦争犯罪 (第二次世界大戦)」というのがあり、その中で同じシチリアにおけるカナダ軍の戦争犯罪について触れられていました。

カナダ軍
・1943年7月、レオンフォルテ。ミッチャムとシュタウフェンベルクによると、シチリアの戦いの際、王立エドモントン連隊(en)捕虜としたドイツ将兵を殺害した[1]。



 この英語版Wikipedia「The Loyal Edmonton Regiment (4th Battalion, Princess Patricia's Canadian Light Infantry)」によると、王立エドモントン連隊というのはカナダ第1歩兵師団の第2歩兵旅団のうちの一部隊であったようです。


 ↓『Sicily II』のカナダ第1歩兵師団のユニット

unit00347.jpg



 それぞれの事件の舞台であるビスカリ、レオンフォルテをマップ上で探してみたら、ありました。

unit00348.jpg



 ただ、前回エントリのドイツ軍第707歩兵師団のような、師団単位での事件ではなく、あくまでその師団の中の数人(あるいは一人)の兵士がそれをおこなったという感じっぽいんですけども。それにまた、こういうことはどの時代でも、どの国の軍でも起こっていたことであるとも書かれています。



 あとそういえばこの本の中で、シチリア島でのイタリア軍の士気が非常に低かったことについていくらか書かれていまして(P324,5)、たとえばイタリア軍将校達がシチリア島西端の都市マルサーラに略奪に出かけ(自国の都市なのに! ただ、その前にイタリア軍がマルサーラを砲撃したということが書かれているので、連合軍に奪取された後だったのかもしれません)、帰ってきてから兵士達に肉がふるまわれ、自分達は部屋でステーキを焼いていたとか、アウグスタ(前掲マップ画像の右側にある港湾都市)の要塞司令官であったレオナルディ海軍大将が守備をせずに「民間人の服を着て消えることを私は考えていた。」と語っていたこととか。

 ただ、また書くと思いますが、イタリア軍兵士達の士気の低さについては、この本でも「イタリア国家の上層部のあまりの腐敗と無能に対する反感」があり、また、イタリア人というものが「そもそも戦闘民族ではなく、おおらかな人間性豊かな存在なのだ」ということが書かれていたりしました。



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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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