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OCSユニットで見るイタリア軍戦闘機の変遷

 先日のイタリア軍の複葉戦闘機CR.42(1/144)を組み立てました (2018/08/10) で書いてましたが、イタリア軍戦闘機の変遷に興味を持ったので、OCSユニットでもってそこらへんを一度まとめておきたいと思いました。


 イタリア空軍全般についてですが、こんな風に書かれていました。

 イタリアは陸軍も海軍もどちらかといえば遅れた軍隊であったが、それと対照的に空軍は意外と先進的であった。……
 ……しかし、一方で多数の航空機メーカーが乱立し、大規模工業化の不徹底、そして高性能航空機用エンジンの開発にも失敗した。
 ……
 そもそもが低い工業力の上に、多数のメーカーがそれぞれ種々雑多な航空機を開発し、量産する状況を国が放置したのだ。……
 そのため機体の種類ばかりが増えて、全体の生産機数は低いレベルにとどまった。さらに整備や補給の面でもムダな負担を生むことになり、その両方が満足にいかない最前線の部隊では、稼働率が著しく下がったという。
 他国の空軍(または陸海軍所属の航空隊)と比べて、イタリア空軍が特別に劣っていたわけではないが、これら航空行政の失敗が重なったせいで、一部に優秀な機体はあったものの、実戦部隊では常時機数が不足していた。このことが軍全体としての効率的な戦力発揮を阻んだことは確かである。
『イタリア軍入門』P196,7



 会社の種類と主な戦闘機の機種(OCSでユニットになっているもの)ですが、以下のようになります。

フィアット:CR.42、G.50、G.50bis
マッキ:MC.200、MC.202、MC.205
レッジアーネ:Re.2000、Re.2002

 これだけ見ると3社で、それほど多い気はしないのですが、今回扱わないものの爆撃機も見てみると、

フィアット:BR.20
サヴォイア・マルケッティ:SM.79、SM.81、SM.82、SM.84
カント:Z.1007、Z.1007bis
カプロニ:Ca.309
ブレダ:Ba.65

 と、計7社ですから、国力が列強最低水準(日本の半分くらい)だったのだからもっと絞れば良かったのに、というのは確かにそうかもしれません……。ただ、以前にSLGamer RE:再評価されるべきイタリア (2013/09/07)で書いてましたように(↓下記)、イタリア人は少人数でバラバラに創造性を発揮するのが好き過ぎるのだとも思われ、性格上やむを得ないのではないかな……という気もします(^_^;

 彼らは与えられた無機質な仕事に熱心になれないだけで、個人の創造性が活かせる仕事には大きな喜びを見いだし、その様な仕事には猛烈に打ち込みます。ですからイタリアには巨大でシステマティックな大企業というのは少なく、個人の裁量が活かしやすい小さい企業や工房が無数にあります。「イタリア兵は11人より多いと弱くなる」(つまりサッカーは強いが、それより人数が多くなるとむしろ弱くなる)というジョークがあり、それを信じられない事だと日本人は笑うのですが、彼らはそもそも大人数が同じような行動を取るべきだとされるようなシステムに向いていないのです(逆に日本人は個人の判断力や能力は非常に弱く、集団だと非常に強くなる感じ)。そして戦争というのはまさに、国家が数十万人規模で人間を規格的に集団で戦わせるシステムだったわけです。そのようなものにイタリア人が力を発揮できなかったのは、ある意味当然だったのでしょう。




 さて、OCSユニットでもってイタリア軍戦闘機を見ていこうと思います。ついでなので、爆撃機等も含めてそのゲームの全部のイタリア軍航空機を切り出してみました(『Case Blue』ではハンガリー空軍にイタリア軍の航空機が使われていたのでそれも)。

 左上に航空機の種類が書いてあり、F=戦闘機、T=戦術爆撃機、Tpt=輸送機(1T等、運べる量も書いてあります)。
 下の数値の左が空戦力(かっこ付きは防御のみ)、右が爆撃力。爆撃力の右上に航続距離。

 まず『DAK-II』。

unit00285.jpg

 複葉機のCR.42が2-1から始まって、MC.200とG.50が3-1、MC.202が4-1となっています。

 ちなみに同時期のイギリス空軍は、CR.42と同じく複葉機のグラディエーターが2-1、ハリケーンⅠが3-1、ハリケーンⅡcが4-3、スピットファイアV型が5-1ですが、スピットファイアはエル・アラメイン戦の時でもそれほどいませんので、北アフリカ戦では4-1であれば活躍できる感があります(→OCSユニットで見るスピットファイア (2018/05/18)





 ↓『Case Blue』

unit00288.jpg

 右側がイタリア空軍で、左側はハンガリー軍ですが、CR.42とRe.2000があります。



 ↓『Tunisia II』

unit00286.jpg

 なぜかMC.202が4-1から3-1へと下がり、MC.205が1ユニットだけあって4-1に。でもMixed(色々な機種の混合)も4-1なので、数が足りないMC.205主体とかかも。



 ↓『Sicily II』

unit00287.jpg

 シチリア島にあったからか、完全に旧式化しているはずのCR.42も出てきます。Re.2002は書籍資料では「戦闘爆撃機」とあって、普通なら3-4とかになるはずですが、OCS上では「自分から空戦はできないが、空戦をしかけられたら空戦力3で守れる(通常は1とかなのでまあまあ強い)」という感じになってます。



 各機種について。


Fiat CR 42 Falco fighter parked
 ↑フィアット CR.42 “ファルコ(鷹)”(Wikipediaから)

 イタリア空軍は1930年代初めに傑作複葉機フィアットCR32を導入していたが、この戦闘機がスペイン内戦で大活躍したため、次世代においても複葉戦闘機が主力になるべきという結論を出してしまった。その結果、すでにフィアットG50やマッキMC200といった全金属製単葉機の開発が進んでいたにも関わらず、新型複葉戦闘機が開発された。これこそが世界最後の複葉戦闘機といえるフィアットCR42であった。
 ……840馬力という当時としては大出力のエンジンを備えており、運動性に優れ、速度性能もそこそこ満足できるものであった……
『イタリア軍入門』P198

 ……CR.42は、パイロットの評判も良く、整備も楽で信頼性が高く、価格も安いとあって大量生産され……
 最後に現れた複葉機だけに扱いやすく、スピード以外は優れた特性を持っていた……
ウイングキットコレクション.Vol.14 フィアットCR.42 ファルコ



 CR.42を良く良くみてみると、複葉機で固定脚で開放風防であるにもかかわらず(^_^;、機体は二次大戦中期くらいの洗練された形をしているなぁと思います。特にエンジン部分は、MC.200やG.50が「なんだかなぁ」なかっこいいとは言えない形であるのに比べてすっきりしている感が。

 ソ連空軍などもそうですが、2-1であっても数がいっぱいあれば数で押し切ることもできますので、全然使い道はあります。あとグラディエーターとCR.42の空戦とか、ある意味興味深いですね(^_^;




Macchi M.C.200
 ↑マッキ MC.200“サエッタ(稲妻、矢)”(Wikipediaから)

 ……正面抵抗を少なくするためにカウリング直径をギリギリまで絞り、エンジンシリンダーを覆う14個の水滴型カバーが付けられ、これが特徴ある外見となった。また下方視界を望むパイロット達の意見から、横から見てコクピット位置の高く前方が極端に傾斜した独特な猫背シルエットとなり……
 ……英ハリケーンMk.Ⅰに対してその優れた運動性能を武器にして互角に戦い、また800km/hに達する降下速度で鮮やかに敵機を振り切ることが出来た。
『Viva! 知られざるイタリア軍』P184,5

 実戦投入後の評判は良好で、当初は単葉戦闘機を拒絶した保守的なパイロットにも受け入れられ、イタリア空軍の主力戦闘機の1つとして、北アフリカ、地中海、ロシア戦線などで活躍し、卓越した運動性能でホーカー ハリケーン Mk.Iや、カーチス P-40 トマホークなどと互角に渡り合った。ロシア戦線では、赤軍がI-16やI-153を使用しているうちは圧倒的な優位に立って戦う事ができた。
 生産当初は水滴型の密閉式風防を装備していたが、パイロットからの「良好な視界を得たい」「風を感じないと速度の感覚が掴めない」とのさらなる要望に応える形で、後期型は開放式の風防と、イタリア機特有のくびれがついたファストバックという、時代に逆行するような操縦席に改められている。ただし、当時はガラスの製造技術が未熟だった点もあり不純物や気泡が入ってしまう事があったこと、当時の計器は全面的に信用できる性能を持っていなかったために操縦士が勘や経験に頼らざるを得ない面があった事も確かであり、一概に間違った改造とは言い切れない。
日本版Wikipedia「MC.200 (航空機)」



 私がMC.200を知った、というか買ったのは、今でもプラモデル屋で置いてあることがある1/144の第二次世界大戦の戦闘機?のシリーズの萌え(?)パッケージで売っていた↓の左側に惹かれたのがきっかけでした(右側もAmazonにあったので貼っておきます)。



 もう今から10~20年前くらいじゃないかと思うんですがいつ買ったのか覚えてません(^_^; 萌え的であったのと、(私は中学生の頃から北アフリカ戦好きだったので)「トロピカルタイプ」とあって、多分北アフリカ戦で使用されたとかなんとか書いてあって、値段も割と安かったので買ってみたのではないかと思います。1/144で組み立ても簡単そうでしたし(本格的なプラモデルは無理っぽい人間なのです)。

 で、組み立てて、塗装はできない(しない)もののでっかいデカールで主翼にトロピカル迷彩もでき、「わーい、北アフリカ戦の戦闘機だ~」とわけもわからず喜んで置いていた(→写真はイタリア軍の複葉戦闘機CR.42(1/144)を組み立てました (2018/08/10) 参照)んですが、ある時熟練のウォーゲーマーの方がうちに来られてこのプラモを見て、「えっ! MC.200じゃないですか! どうしたんですかこれ!」とものすごく驚かれたのを見て、私の方が驚いてしまいました(^_^; MC.200とかってのも何も知りませんでしたからね~。

 MC.200ですが、エンジンシリンダーの14個の水滴型カバーが、ものすごくかっこ悪いと個人的に思います(^_^; が、北アフリカ戦で初期に大活躍したイタリア軍戦闘機……ということを考えれば、非常に萌え萌えですバキッ!!☆/(x_x)





MC202.jpg
 ↑マッキ MC.202“フォルゴーレ(電光)”

 MC.202は、MC.200のイタリア製エンジンをドイツ製のダイムラーベンツエンジンに換装する時に機体デザインも全面的に改良されたバージョンです。

 MC.200のかっこ悪さに比べ、その改良型であるMC.202のかっこ良さは惚れ惚れするほどで、以前その1/144模型を北アフリカづくし (2012/04/22) でベタ褒めしていました。今でも時々眺めて癒やされてます(^_^; OCS上でもMC.202ユニットには愛情を感じてしまいますね~。


 最高速度は一挙に100km/h近く速まり、600km/hを記録。そして高度5500mまでの上昇は6分以内となり、「指先で操縦出来る程に軽快」と言わしめるMC.200ゆずりの運動性能も有していた。これはカストルディ技師による基本デザインの優秀さを示すものでもある。
 ……
 MC.202の量産は1941年5月から始まり、初戦果は9月30日にシチリア上空で『バラッカ』戦隊機が撃墜したハリケーン戦闘機であった。そしてマルティノーリやルッキーニのような“アッソ”(エース)達の愛機となった
 高い機動性や高速降下を持つMC.202は、初めて連合軍との戦力差を挽回出来る機体であり、さらに宿敵スピットファイアにも勝るものであった。それは終戦までに失われた機体の多くが空中戦での被撃墜ではなく、空襲による地上撃破であったことからも証明される。
『Viva! 知られざるイタリア軍』P189~192







Macchi MC-205V Veltro, Italy - Air Force JP6942435
 ↑マッキ MC.205“ヴェルトロ(グレイハウンド)”(Wikipediaから)

 MC.205はMC.202のエンジンと武装を強化した改良型です。

 生産時期や生産数などから、活躍はできなかったものの、P-51D マスタングに引けをとらない高性能であったとも云われている。
 ……
 ヴェルトロは1943年6月、シチリア島沖に展開する連合軍艦船へ攻撃を行った爆撃機の護衛任務でデビューした。その後イタリア降伏までの約2ヶ月に渡り、ヴェルトロは連合国の戦闘機と戦い、それらより優れていることを証明した。一例を挙げると、8月2日にベルトロ6機はP-38、P-40合わせて20機の敵機に遭遇したが、数にして3倍もの敵機を相手に6機を撃墜(被撃墜1機)するという戦果を挙げている。
 MC.200、MC.202と続いたマリオ・カストルディ技師の設計による一連の戦闘機はMC.205ヴェルトロに至って完成した。そしてそれは第二次世界大戦においてイタリアが生み出した最優秀戦闘機でもあった。
日本版Wikipedia「MC.205 (航空機)」



 「P-51マスタングに引けを取らない」ってやばすぎませんか! OCSのP-51は6-4ですから、MC.205も……と思いきや、性能は4-1と、大戦初期のメッサーシュミットと同レベル……。まあ6-1はないにしても、5-1になりませんかね~(MC.202がなぜか4-1から3-1に下げられていたのですが、4-1のままにしておいてMC.205を5-1にしておいてくれれば、ロマン溢れたのですが)。






FIAT G.50
 ↑フィアット G.50“フレッチア”(Wikipediaから)

 イタリアで設計され飛行した初の単座単翼戦闘機で、全金属製(動翼部は羽布張り)で、ずんぐりした胴体に低翼配置、引き込み脚であった。……
 フィアットG50は運動性は良好だったが、適当なエンジンがなかったため低速なのが欠点だった。またイタリア軍戦闘機に共通する欠点として火力は貧弱だった。
 1940年からは小改良型のG50bisの生産が開始された……
 フィアットG50は……ソ・フィン戦争でフィンランド空軍で使用されて大活躍した。
 ……主たる活躍の場は北アフリカであった。
『イタリア軍入門』P202,3

 その性能はライバル機とされたMC.200より劣っていた。カウリング形状や開放式コクピットなど空気抵抗の多い機体で洗練されたものとはいえなかった。
 全金属製とはいうものの舵部分は布張りである。エンジンにはA.74 RC38空冷エンジン(840hp)を採用し、武装は12.7mm機関銃を2丁搭載した。
 第二次世界大戦初期のイタリア空軍における主力戦闘機の内の一機であり、地中海やギリシャ方面に展開した。バトルオブブリテンにも投入されたが、低速で武装が弱かった為戦果をあげることは出来なかった。1941年以降は戦闘機としての任務から外れ、戦闘爆撃機として利用されるようになった。
 総生産機数は782機で、この中には複座にした練習機型も含まれている。また35機がフィンランドに売却され、こちらは1939年12月から1940年6月にかけ33機(2機は輸送途中で喪失)を受領し、フィンランド空軍第26戦隊に配備され冬戦争では1機の損失と引き換えにソ連機11機を撃墜、継続戦争においては12機の損失に対し88機を撃墜、エースも輩出し終戦まで実戦配備についていた。
日本版Wikipeida「G.50 (航空機)」



 なんだか残念の感じのG.50ですが、フィンランドでは大活躍したそうで、日本版Wikipediaの参考文献が『イタリア軍入門』ではなく『フィンランド軍入門』なのがすごいです(^_^;

 しかしOCSで3-1という性能はダメダメというほどではなく、ほどほどに活躍してくれるはずです。ライバル機のMC.200と同じ性能ですし。

 小改良型のG.50bisですが、「bis」と言えばフランス戦車の「ルノーB1bis(あるいはシャールB1bis)」というのがあって、「bis」というのはフランス語で「アンコール」のこと(イタリア語も同じ)。しかし戦車名とか機種名に付けば、「二型」とか「改」というような意味になるということです。

 ガールズ&パンツァーでルノーB1bisが出てきて、ガルパン関係の何か改良型ぽいもの?にも「bis」と銘打たれていたような……。G.50の1/144は別段要りません(というか、絶対出ないと思う)が、ルノーB1の1/144モデルはどこか出してくれないですかねぇ……。





Reggiane2000 San Diego Air Space Museum 2
 ↑レッジアーネ Re.2000“ファルコ(鷹)”(Wikipediaから)

 飛行試験の結果は、ライバルとなるMC.200サエッタを始めとする他のイタリアの戦闘機より優れていた。速度性能、運動性能ともMC.200を上回っていた。しかし、実用面では機体構造がやや複雑なこととエンジンの信頼性が劣ることからMC.200の方が優れていると判断された。また、翼内に設けられた燃料タンクが戦闘時に不利になることが指摘され、これは機体構造の欠陥とされた。結局空軍に採用されたのはMC.200で、Re.2000は他国への輸出用に回されることになった。
 しかし、本機の高性能を耳にした諸外国からは注文が次々に舞い込んできた。まずハンガリーから発注を受け、70機を引き渡した。
日本版Wikipedia「Re.2000 (航空機)」



 OCSでもハンガリー軍にだけRe.2000が出てくるのはこういうわけだったのですね(他にもスウェーデン軍に60機が引き渡されたらしいので、OCSにスウェーデン軍が出てくるゲームが出れば、そちらに出てくる可能性も……)。なかなか興味深い話だと思います。

 ただ、機体はソ連軍のI-16戦闘機みたいなずんぐりむっくりで、個人的にかっこ良くないと思います(^_^;





Reggiane Re 2002 Co-Belligerent Air Force
 ↑レッジアーネ Re.2002“アリエテⅡ”(Wikipediaから)

 愛称は“アリエテ II(Ariete II)”。“II”と付くのは既にRe.2001の愛称に“アリエテ”が使われていたため。……
 ドイツ製ダイムラー・ベンツ DB 601液冷エンジンを搭載し、1941年にイタリア空軍で採用されたRe.2001アリエテは、前作のRe.2000ファルコ(空冷エンジン)に比べてさほど性能が向上しなかった上に、搭載していたDB601エンジンの供給が不足気味であった。
 そこで、Re.2001のエンジンを同程度の出力の国産空冷エンジンであるピアッジョP.XIX RC45“トゥルビーネ(旋風の意)”に換装したのが本機である。このエンジンは直径が小さく、また先細りのカウルやスピナーの形状と相まって、本機の外観は空力的に洗練されたものとなっている。
 また、本機は当初から戦闘爆撃機として開発された。胴体及び主翼の下に設けられた合計3つのハードポイントには合計650kgまでの爆弾が搭載可能である。
 原型機は1940年10月に初飛行し、最高速度こそRe.2001に劣るものの総合的に見て性能向上が認められた。1942年から部隊配属されたが、実際に活動を開始したのは1943年に入ってからである。1943年7月に連合軍がシチリア島に上陸すると(ハスキー作戦)、これを迎え撃つために本機は同島に展開したが損害も多かった。
日本版Wikipedia「Re.2002 (航空機)」

 ……イタリア戦闘機の中で最も敏捷で堅牢な機体となった。本機は航続距離の長さと搭載量を活かして、主に戦闘爆撃機として使用された
 ……生産数はわずか225機で、その上イタリア空軍で運用された機体は149機に過ぎず、残りはすべてドイツ空軍で使用された。ドイツ空軍はこの機体を気に入り、エンジンをFw190のものに換装する計画も立てられたが、実現せずに終わった。
『イタリア軍入門』P204

 レジアーネRe.2002戦闘爆撃機は、1943年になって彗星のごとく戦線に出現し、わずかな期間だけその高い性能を垣間見せた……
 ……堅牢な機体性能に注目したイタリア空軍は、Re.2002の役割を戦闘機から戦闘爆撃機に変更、機体を爆撃用に改修した。ベースのRe.2000から頑丈だったRe.2002は見事にその期待に応え……7月にはシチリアに上陸した連合軍へ対地攻撃をおこなった。
『Viva! 知られざるイタリア軍』P193~197



 若干ずんぐりむっくりなのは変わらないのですが、写真とかOCSユニットのイラストを見比べると、Re.2000よりずいぶんかっこよく見えるのはなぜなのでしょう(^_^;

 第二次欧州大戦の戦闘爆撃機としては、ハリケーンⅡの3-12とか、P-47の5-8とかが凄くて、それに比べてRe.2002の(3)-4というのは割とがっかり感がありますが(^_^;、まあしょうがないんですかね~。

 しかしOCSをプレイしていてもRe.2002が目を惹くのは、「名前がかっこいい」からです!(あくまで個人の感想です) 航空機の名前には1~3桁の数字が付くのを良く見るわけですが、なんと4桁! こんな飛行機なかなかない!(とりあえず同じイタリア軍機のZ.1007が存在してますが)

 Re.2002には後継機Re.2005“サジタリウス(射手座)”というのもあって、「同機の連合軍戦闘機を凌駕する高性能は大いに期待されたが、連合軍の工場爆撃によりその生産数はわずかに終わり、結局戦争の趨勢に影響を与えることはなかった。」(『Viva! 知られざるイタリア軍』P197)なのだとか。


 ところでそれぞれの戦闘機の愛称なんですが、イタリア軍って愛称の使い回しが多いんですよね……。ファルコとかフォルゴーレとかアリエテとか。フォルゴーレとアリエテはもちろん、北アフリカ戦の師団の名称として有名ですし。

 ところでアリエテですが、その由来として、

 「アリエテ」とは古代ローマ軍の攻城槌「アリエテス」に由来する。
『欧州戦史シリーズ VOL.5 北アフリカ戦線』P28

それにアリエテ〔Ariete. イタリア語で「牡羊座」の意〕装甲師団が追随し、ブエラトの西に置かれる予定である。当時、同師団は、骨董品ものの戦車60両しか持っていなかった。軽量であることはなはだしく、かつてアビシニアで黒人を藪から追い出すのに使われた代物だ〔第二次エチオピア戦争での運用を指す〕。
『「砂漠の狐」回想録』P31



 の2つの説を収集しているんですが、どうなんでしょう? まあ“サジタリウス”というのもあったし、「牡羊座」の方が……?


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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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