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『GJ67 激闘!タイフーン電撃戦』とモスクワ攻防戦資料、及びOCS『Guderian's Blitzkrieg II』について

 『ゲームジャーナルNo.67 激闘!タイフーン電撃戦』が発売され、送られてきました。


 ↓公式ページ

ゲームジャーナルNo.67 激闘!タイフーン電撃戦



 今回私は、戦史概説記事とリプレイを書かせてもらいました。

 戦史記事は色々な本を参照して書いたんですが、特に参考にしたのは『モスクワ攻防戦――20世紀を決した史上最大の戦闘』とオスプレイの『Moscow 1941: Hitler's First Defeat』です。





 『モスクワ攻防戦』の方は、特にスターリンについて詳しく扱われていて興味深かったです。ソ連の市民についてや外交面での話も多いです。Amazonで古本が安く買えるのでオススメかと。

 オスプレイの方は詳しめの作戦的な記述が個人的にツボにハマって、ものすごく面白かったです。英語的にも読みやすかったですし地図も多くはないですがいい感じです。付録ゲームの『激闘!タイフーン電撃戦』をやるなら今回の戦史概説記事程度でOKかと思いますが、OCS『Guderian's Blitzkrieg II』とかGMT『Typhoon!』をもしプレイするのであれば、ぜひ購入して目を通して欲しい著作かと思いました。



 地図に関して言えば、『モスクワ防衛戦―「赤い首都」郊外におけるドイツ電撃戦の挫折』にある2枚の地図が恐ろしくかっこよくて分かりやすいです。



 ただしこの本はモスクワ攻防戦に参加したソ連の戦車部隊に関してのみ詳述した本なので、この本ではモスクワ攻防戦の全体像はまったくさっぱり分かりません(^_^; マニア向けの本だと言えるでしょう。



 あと、『電撃戦〈上〉グデーリアン回想録』も、ドイツ軍部隊名やその動きに関して相当詳しく、地図もけっこういいです(マンシュタインの『失われた勝利』が部隊名や地図に関してやや残念なのに比べて)。もちろん、グデーリアンが当時感じた焦燥や、ヒトラーとの対話、クルーゲとのやりとりなども詳しく触れられています。






 実は今回の号でOCS『Guderian's Blitzkrieg II』の記事が載せられないか聞いてみたのですが、すでにページが埋まっているとのことでした(^_^; 割と直近になって聞きましたし、もっと前から準備していれば……。



 『激闘!タイフーン電撃戦』も面白いと思いますが、さらに詳細で大きめなゲームに興味を持たれたら、ぜひ『Guderian's Blitzkrieg II』も視野に入れてみて下さい。古角さんによると、日本でこれまでに売れたOCSゲームの中でも一番数が出たのではないかということだったので、少なくとも所有率は高いのではないかと……。

 『激闘!タイフーン電撃戦』では1941年10月から42年1月までを続けてやります(12月で終わる可能性もあります)が、『Guderian's Blitzkrieg II』には10月1日(9月30日)からのシナリオ、11月15日からのシナリオ、12月5日からのシナリオ、42年1月8日からのシナリオも存在しており、もしやろうと思えば43年春までずーっと続けてプレイすることもできます。ウクライナでおこなわれたウラヌス作戦と同時期におこなわれた「ジューコフ最大の敗北」と言われるマーズ作戦もプレイできます。

 尼崎会でとりあえず10月1日から12月1日ターンまでプレイしてみたのですが、今までOCSでウクライナ地方をプレイしていた時には平地ばかりで「何をどうしていいか分からない」傾向があったのに対して、地形が森や川などでやや複雑で、やるべきことやできそうなことが若干はっきりしており、非常にプレイしやすい印象を受けました。

 プレイも、序盤は劇的なほどの電撃戦と複数の包囲戦となりますが、中盤は泥濘でプレイ的にも中休みとなり、終盤で最後の努力という分かりやすさ、プレイしやすさがありました。

 もちろん、マップすべてでプレイしようと思えば、フルマップ4.2枚(フルマップ3枚+フルマップ0.4枚×3)の空間が必要で、ほぼ必然的に置きっぱなしプレイとなり、できれば人数もいた方がいいでしょう。


 思いつく欠点についても触れておけば、フルマップ1枚や1枚半でできるシナリオは「通して」やろうとするとあまり出来が良くないような気がします(あくまで個人の感想です)。というのは、ブリャンスク包囲環を成立させるために、すべてのマップを使ってプレイした場合には無理をしなくても包囲環が作れるのに、1枚とかでやるとルール上「歩兵師団を包囲環の東側に持っていって、マップ端から5ヘクス以内に置く」というようなことが必要で、相当無理をしないとうまくいかないように思われるのです。ので、もし1枚とかでやるなら、「大体史実通りに装甲部隊でもって片翼包囲できたら、もうそれでブリャンスク包囲環は成立している」と見なすようにした方がいいと思います。

 上記のように考えてプレイすれば、最初の数ターンを何度も練習するために、マップ1枚とかのシナリオは全然使えると思います。

 あと、すでに過去に何回か書いてましたが、『Case Blue』のユニットがいくつか必要です。ただし入手方法が複数あり、自作も容易に可能なデータが公開されています。また、次のOCS『Smolensk』に訂正ユニットが付く可能性もあります(→OCSエラッタカウンターの件と、OCS『Smolensk』は6月頃発売、他 (2018/03/20) )。

 それから、ルールが改訂されたv2.04というのがあるのですが、今公式HPでは公開されていない……?(必要な方は連絡下さい) 一応新しいものでプレイした方がいいと思われますが、アエロサンのルールが新しい方には見つからない(っぽい。古い方にはある)など、欠点がないわけではないようです。



 しかし、今まで割と色々なOCSタイトルをプレイしてきました(やってないものも多いですが)が、ゲーム自体のプレイのしやすさと面白さにかけては、『Guderian's Blitzkrieg II』はもしかして随一ではなかろうかという気がしています。ぜひ多くの方にもプレイして欲しいです。

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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