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「電撃戦の攻撃目標は敵の指揮系統」である……OCSばんじゃーい!∩( ・ω・)∩

 大木毅さんの『灰緑色の戦史』を読んでますと、「電撃戦の攻撃目標は敵の指揮系統」というような文がとりあえず2箇所に出てきました。



 作戦レベルで電撃戦をみてみると、何よりまず攻撃目標は敵の指揮系統にあることがわかる。……機械化部隊がそれまでの軍事的常識では考えられないほどに敵中深く進撃することによって、敵軍をマヒさせたのである。空陸一体の攻撃によって分断された部隊は、たとえ兵器や弾薬を大量に有していたとしても、味方の指揮通信系統から途絶しているために作戦的に意味のある行動がとれず、遊兵と化してしまう。言い換えれば、「兵力」ではあっても「戦力」ではなくなってしまうのだ。
『灰緑色の戦史』P155,6

 ドイツは物理的な「兵力」を正面から撃破するのではなく、その指揮統制システムを混乱させて「戦闘力」としての機能を奪うことによって勝ちつづけてきたのである。電撃戦とはそのことに他ならなかった。【しかしクリミアではそれが上手くいかなかった。なぜなら、】敵を混乱させにくい陣地戦となると、ドイツ軍の作戦は意外な脆さを示すのである。
『灰緑色の戦史』P174



 多くのウォーゲームではしかし、こういうことはなかなか実際に再現されにくい感があると思うのですが、OCSにおいては充分可能であり、しかもそれを狙うべきであるように思えます。

 私自身が最もそれを感じたのが、富山のKさんに披瀝してもらった、OCS『The Blitzkrieg Legend』におけるプレイでした。

OCS『The Blitzkrieg Legend』セダン突破シナリオの解決法? (2016/07/03)

 それまで、「『The Blitzkrieg Legend』でドイツ軍はどうやったらフランス軍に勝てるのだ……?」と思っていたのですが、司令部が踏まれたことによってむしろフランス軍側の方がどうしようもなくなってしまいました。


 もちろん、OCSにおいても勝ち筋は色々あると思いますが、一つの有力な方法が敵司令部を踏むということであり、他にも敵の補給集積所を踏む、敵のエクステンダーを踏むなどの方法であろうと……。


 それら、「OCSは真の機動戦を再現するためのシステムだ!」という意図で書きました記事が4月20日発売の次号のコマンドマガジンに「OCSを紐解く」というタイトルで載ることになりましたので、良ければぜひ目をお通し下さい!





 OCSばんじゃーい!∩( ・ω・)∩



 ところでその、「踏まれるべき司令部」ですが、OCSにはスタックの順番に関するルールがあり、「司令部は一番上に」とはあるのですが、「一番上に置くべき」ではなく、「置いてもいいよ(can)」と書かれており、「じゃあ隠してもいいんですよね?」という話に最近尼崎会ではなってきまして、実際最近の『Guderian's Blitzkrieg II』のプレイでも、隠せるなら隠した方が色々メリットがあるよなぁ……ということが感じられるようになってきました。

 これは、「司令部を踏むのが目標だ!」というプレイを難しくはするのですが、しかし史実で「司令部があそこにいる! だからそれを踏むのだ!」ということがあったのですかよと言われれば、いや、「たまたま踏んだ箇所に司令部がいたから、敵が大混乱に陥った」ということであろうとも思え、そういう意味では司令部ユニットを隠してプレイする方が史実に近いとも言える……?


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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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