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OCS「防御のためにこそ攻撃しなければならない」の具体例を『「砂漠の狐」回想録』から

 OCSにおいては、「攻勢の時にこそ防御に非常に気を配らなければならず、そして、防御のためにこそ攻撃しなければならない」ということが要求される……と常々思っております。


 『「砂漠の狐」回想録』を読んでいましたらまたまた、そういうことに当てはまる記述が。

 天才的な資質を持っていたのは、ウェーヴェルだけだった。オーキンレックも非常に優れた指揮官だったが、たいていの場合、作戦の戦術的指導を部下の指揮官たちにまかせていた。彼らはすぐに、私の行動原則に従わされるはめになり、戦術的には、自ら行動する(もっとも、常にそれが必要であるというわけではなかった)というよりも、わが方への対応に振りまわされることになる。カニンガムとリッチーは、いずれも戦車の専門家ではなく、近代的な視点から、イギリス軍部隊に革命的な再教育をほどこすことなどできなかった。この両者とも、運動戦の要求に応じて、麾下部隊を戦術的に正しく投入しおおせたことは、ごくまれにしかなかったのだ。しかし、オーキンレックは、エル・アラメインで自らのイニシアチヴを示し、考え抜かれた作戦を、注目すべき勇敢さを以て遂行したのである。私がドイツ軍自動車化団隊により、ある地点を突破しようとすると、彼はいつでも別の場所でイタリア軍を攻撃し、これを撃破した。そうして、わが方の補給地域付近に出現し、脅威を与えてくるか、あるいは、南方に突破せんとして味方をおびやかしたのであった。結果として、私は、そのつど攻撃を中断して、危険な戦区を急ぎ救援するように強いられた。
『「砂漠の狐」回想録』P426,7



 青字で塗った2つ目の箇所がそれです。「攻撃によって防御する」好例でしょう。ロンメル自身も、防御のためにこそ攻勢するということがよくあったと思います。クルセイダー作戦の後半における「鉄条網(エジプト国境)への進撃」もそうでしょう。


 青字の1つ目の箇所は抽象的で分かりにくい気もしますが、「後手を取らされる」ということかと思います。

 カニンガムやリッチーも「自分はこうしたい」という思いを持って作戦指導をしていた。ところが、ロンメルから意表を突かれるような攻撃を受けると、それへの対処でいっぱいいっぱいになってしまい、自分がやりたい行動をできなくなってしまう、と。

 OCSは、一般のウォゲームに比べると戦線のどこもかしこもが脆弱で、しかもできることが大きい(もちろんリスクも高まる)ように作られているので、青字の1つ目や2つ目的なことが非常に起こりやすくなっているのです。……と思います(*^_^*)


 コマンドマガジンに、そこらへんのことも織り込んだOCSのシステム紹介記事を投稿してみてたんですが、次号(4月20日発売)で掲載されるようです。機会がありましたらぜひご覧下さい~。

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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