OCS視点でのガザラの戦い:分散か集中か、固守か遊撃か

 ガザラの戦いの付録ゲーム付きの『コマンドマガジン Vol.15』の記事「ロンメル神話の完成」の中に、OCS視点で役に立ちそうな記述を2カ所見つけました。


 ↓OCS『DAK-II』のガザラの戦いのセットアップ。

unit00095.jpg


 機甲戦で守らなければならない2つの鉄則があるが、イギリス軍は、その2つともを破ってしまった。その鉄則とは、
   1.機甲部隊同士、支援し合える程度の距離に集中させなければならない。
   2.反撃の際、部隊を集中させる妨げとなるため、機甲部隊を拠点防御に使ってはならない。
『コマンドマガジン Vol.15』ロンメル神話の完成P16


 OCSをプレイする上で、2の方はまあ大丈夫かもですが、1はなるほど気をつけねばなぁと思いました。

 これまでに資料を収集してみて分かってきたのが、北アフリカにおけるイギリス軍は、当初、(機甲)部隊を分散して使うことの方が有利だという戦訓を得て(しまって)いたらしい、ということでした。

 最初の頃のイタリア軍に対する作戦においては、イタリア軍の補給ネットワークの存在や機甲部隊が弱く、対戦車能力が限られていたこともあって、機甲部隊を分散させて使用することが有利に働いた。しかも、

 砂漠戦というロマンチックな響きにも助けられ、任務部隊や装甲車、トラック乗車の歩兵、砲兵で構成される「哨戒グループ」が脚光を浴び、最も成功を収めた司令官、ジョック・キャンプベル准将(戦功十字章授章)の名が広く知れ渡るようになった。主に機甲師団の支援グループから部隊を引き抜いたため、ジョック・コラムが一番影響を与えたことは、ただでさえ少ない機甲師団の支援歩兵、砲兵を分散させたことだった。しかし機甲師団の戦車兵たちは、当時はあまりそのことを気にかけなかった。
『コマンドマガジン31号』「全戦車編成から全兵種編成へ」P77


 クルセイダー作戦の時にも、「なぜイギリス軍(リッチー将軍)は戦車を分散させたのか、謎のままである」などとよく書かれていますが、分散することの方が良いと思われていたならば、分散させることこそが当たり前ということにもなるでしょう。しかし、イタリア軍には良く効いたその戦術は、ドイツ軍相手には却って弱点になってしまった……?



 また、ビル・ハケイムの自由フランス軍について、このようにありました。

 補給の状態が、依然として戦況を左右していた。29日の夕方には、アフリカ軍団と第20軍団は再び、弾薬、燃料ともに底を尽いていた。枢軸軍は、所期の目的通り、背後からガザラ・ラインを攻撃することなど、到底できなかった。ビル・ハケイムを迂回しての補給線は、あまりに遠く、そして危険だった。アフリカ装甲軍にとって唯一の救いは、自由フランス旅団が、無防備な枢軸軍の補給部隊を襲ったり、あるいはがら空きの側面に攻撃を仕掛けていないことだった。
『コマンドマガジン Vol.15』ロンメル神話の完成P19


 これ、「OCSあるある」という気がします(^_^; 側面ががら空きで、特に補給路が無防備だということが良くあります。私だとなかなか、だからといって敵補給路に突っ込んでいったりできないのですが、想像してみるとワニミさんなら絶対に敵補給路に突っ込んでいくところですね~。ううーむ、そうか……(^_^;

 ただ、当の自由フランス旅団が、機動戦が不得意だったことが同記事の前の方に書かれています。

 また、ビル・ハケイムで途切れているガザラ・ラインの末端部も危険だった。イギリス軍司令部は、そこに完全に自動車化された自由フランス軍部隊を配備することで、問題は解決するものと考えた。しかし、陣地戦はお手のもの、の自由フランス軍将兵たちだったが、機動戦となると、殆ど未経験だった。
『コマンドマガジン Vol.15』ロンメル神話の完成P16



 ただ、OCS『DAK-II』のユニット上では、移動モードでの移動力はかなりあり、敵補給路に突っ込ませるのはやりたくなるところかもしれません。

unit00096.jpg

 『Enemy at the Gates』におけるソ連軍戦車軍団のユニットなんかだと良くあるんですが、戦闘モードに比べて移動モードのARが下がる、とかにするとそこらへんはもしかしてよりリアルなのかもですね。しかも1下げるだけでなく、2下げたりするとか……。


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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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