OCS『DAK-II』ユニットで見る第5軽、第15、第21装甲師団

 GameJournal誌の連載に「第二次大戦 各国軍隊部隊編成研究シリーズ」というのがありますが、その中の北アフリカの枢軸国師団の号(コピーで持っているので何号か分からない……(>_<))で第5軽師団に関して非常に興味深く書いてありました。

②機動防御を専門に行う大型戦闘団
 通常、装甲師団には、師団直属の歩兵部隊として、自動車化歩兵連隊1個と装甲擲弾兵連隊1個が配属されているが、第5軽装甲師団は、第200特殊連隊本部の指揮下の独立機関銃大隊2個を除いては、歩兵部隊が存在しない。機関銃大隊は、歩兵の火力支援的な任務に投入される部隊で、特定地域の占領を最終的に決定する歩兵部隊とは性質をやや異にする。
 本師団がこのような特徴的な編成になったのは、ドイツ軍最高統帥部が、北アフリカにおける基本戦略を、キレナイカ地区の機動防御に限定し、それ以上の侵攻作戦を考えていなかったため、特定の地域の占領・防御に必要な歩兵部隊を師団に随伴させる必要がないと考えたことが第1の理由である。
 アフリカでは、燃料、弾薬、食料はもちろん、真水まで全て後方補給をしなければならず、その補給線は、イギリス地中海艦隊とマルタ島のイギリス空軍機の妨害の下、地中海を海上輸送し、その後、鉄道輸送もない長距離の陸上補給路で構成されている。
 このため、最小限の人員と最大限の自動火器の装備で部隊を編成する必要があり、人数の割りに火力が低い歩兵部隊は、真水、食料の補給の負担を増大させることから、できるだけ避ける必要があった。第5軽装甲師団が、火力偏重装備で、装甲師団というよりも、機動防御を専門に行う大型戦闘団に近いものになった第2の理由がこれである。




 ↓『DAK-II』の第5軽師団。

unit00087.jpg

 確かに歩兵連隊がまったく存在していません。OCSのルール的には機関銃大隊であっても歩兵と効果はまったく一緒なのですが、しかし後に挙げる第15装甲師団の歩兵連隊が6戦力であるのに比べると大隊なのに5戦力ありますから、つまり火力的に強い、そしてRE値が1/2になると……。


 『歴史群像アーカイブ Vol.11 北アフリカ戦線 1940>>>1943』のP124には「通常の歩兵部隊のかわりに機関銃大隊を保有し、歩兵火力を重視している反面、輸送の負担を減らすために歩兵部隊も砲兵部隊も規模が小さい。」とあります。↑の写真で挙げている編成には2つの砲兵ユニットがありますが、火力4の方が最初に来たもので、結構後になってから火力17の方が来るのです。

 そしてまた、同記事には↓の3つの独立部隊が第5軽師団に編入されていたとあります。

unit00090.jpg

 これだけ編入されていればだいぶ強力だという気がします。


 一方、第15装甲師団↓。

unit00088.jpg

 第2機関銃大隊は第5軽師団から移管されたものです。そして、第5軽師団が第21装甲師団に編成替えされる時に、第15装甲師団の2個歩兵連隊のうちの第104歩兵連隊が第21装甲師団に移管されました。


 ↓第21装甲師団。

unit00089.jpg


 そうすると、第15装甲師団と第21装甲師団は、共に機関銃大隊1個と歩兵連隊1個ずつを持っていたということでしょうか。

 『歴史群像アーカイブ Vol.11 北アフリカ戦線 1940>>>1943』のP124には、「第15装甲師団は、新設師団であったが、基本的には別の戦線で戦う他の装甲師団と概ね同一の編制であった。」と書かれています。が、これは多分第104歩兵連隊を渡す(そして第2機関銃大隊をもらう)前のことでしょう。

 同書P125には「【第21装甲師団は】第15装甲師団から狙撃兵連隊を移管されたが、それでも通常の装甲師団の半分でしかなかった。これは機動戦を主とするアフリカにおける装甲師団の特性を鑑みた結果であろう。」と書かれていました。

 人員的には歩兵が半分程度であったけども、火力的にはほぼ遜色なく、補給も容易であったということなんでしょうね。なるほど……。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

今までの訪問者数(2011/9/17以降)
プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
オススメ本
バナーで応援コーナー
ぜひ見て頂きたいページへのリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR