OCS『Case Blue』「世界の果て」第1~4ターン

 拙宅(尼崎会)にて、OCS『Case Blue』「世界の果て」シナリオをワニミさんとプレイしました。

 受け持ちはサイコロを振ったところ、私がソ連軍に(ソ連軍の方が気が楽だろうと思ってはいたのですが……(^_^;)。


 史実を全然知らないのでプレイ中に調べていたのですが、ここでまとめてみます。

 ↓ネット上に転がっていた、ドイツ軍の最大進出線らしきラインを重ねてみました。

caseblue.jpg


 青作戦はこれまで興味を持っていなかったからか、手持ちの書籍では『歴史群像 2013年 12月号』くらいしか紹介に値するものがなく……。



 8月25日、第3装甲軍団の先頭を走る第3装甲師団は、ロストフとバクーを結ぶ鉄道線上の要衝モズドクを占領し、グロズヌイの油田地帯まで75キロの距離にまで迫った。だが、コーカサス山脈第二の高さを誇るカズベク山(標高5033メートル)を水源に、モズドクを経てカスピ海に流れ込むテレク川に沿って展開するソ連軍の2個軍が局地的な反撃に転じたため、ドイツ軍の進撃はそこで一時停止を余儀なくされた。

 ソ連軍は、カスピ海の港湾都市マハチカラから鉄道で補給物資を大量に運び込むことができたが、独ソ国境から1750キロ離れた東部戦線の最奥部に進出したドイツ側は、最前線まで充分な補給物資を送ることができず、故障した戦車の修理も後回しにされていた。その結果、第1装甲軍の保有する戦車台数は、8月末の時点で150両を下回り、彼らがコーカサスで新たな突破作戦を実行することは困難な状況となっていたのである。

 ドイツ軍は9月4日以降、テレク川の渡河攻撃を繰り返し実施したが、ソ連軍の抵抗も日に日に強まり、戦況は一進一退の様相を呈し始めていた。
『歴史群像 2013年 12月号』P63,64



 この後は日本語版Wikipedia「ブラウ作戦」から。

 10月6日、ドイツ軍はマルゴベクに至るが、ソ連軍の抵抗と石油不足によって一時攻勢を停止せざるを得なくなる。この時ソ連軍はドイツ軍の爆撃を受けつつもアストラハンからの補給線を確保し、現地のパルチザンとも協力して抵抗を強めていた。ソ連軍の戦略的撤退は完了し、反撃の為の補給を受けつつあったのである。初期の作戦ではスターリングラードとアストラハンの両都市を制圧後、バクーを攻略する計画であったが、B軍集団のスターリングラードでの苦戦によって連携を欠いていた。またマイコープからバクーまでの行程はそれまでの平原とは違い、カフカース山脈の尾根が連なる山岳地帯であった。この地域の道路は他のソ連領内同様に整備されておらず、鉄道も破壊されており、補給もままならないためドイツ軍の進撃は滞った。このような地形は装甲部隊の進撃には適しておらず、逆にパルチザンやソ連軍にとって防衛には適していた。それでもドイツ軍は10月25日にテレク川の南で攻勢を再開し、オルジョニキーゼ付近まで進出したが、ついにグロズヌイから僅か60キロの所でついに石油が尽き、進撃を停止してしまった(結果的にはここが東部戦線におけるドイツ陸軍の最遠進出地となる)。



  「世界の果て」シナリオは1942年8月8日から10月25日までなのですが、このオルジョニキーゼ付近への進出の時期までを扱うということであるようです。が、最大進出ラインは11月19日と書かれている資料があったりするのですが……。



 これらより詳しい資料をネット上で探していたら、『巨人たちの戦争 第4部:極限編』というネット上で公開されている?ノンフィクション小説が見つかりました。[4] ドイツ軍最後の目標というページです。

 8月25日、A軍集団の先鋒を担う第1装甲軍はロストフとバクーを結ぶ鉄道が通るモズドクを占領し、グロズヌイの油田地帯まで75キロの地点にまで迫った。

 だが、カフカス山脈を水源に、オルジョニキーゼからモズドクを経てカスピ海に流れ込むテレク河の手前で、第9軍(パルホメンコ少将)と第37軍(コズロフ少将)がドイツ軍の進撃を食い止めるべく、反撃に乗り出してきた。北カフカス正面軍の反撃は当初は規模が小さく、A軍集団が被った被害は軽微だった。

 8月28日、第58軍(ホメンコ少将)がテレク河の防衛線に投入され、局地的な反撃に転じたことで、A軍集団の進撃は一時停止を余儀なくされた。

 A軍集団は9月4日以降、テレク河の渡河攻撃を繰り返し実施し、同月12日にはテレク河の南岸に奥行き45キロほどの橋頭保を確保した。しかし、北カフカス正面軍の抵抗も日に日に強まり、戦況は一進一退の様相を呈し始めていた。モズドクから最終目的地のバクーまでは、まだ580キロの距離があったが、冬の到来までにA軍集団がカフカス山脈を越えられる見通しは事実上、皆無だった。


 これはこれでありがたいですが、さらにこれ以上のことを知りたいとGoogle Booksも含めて検索してみたんですが、なんか見つけられず……。


 まあともかく、リプレイです。


 ↓第1ターン(8月8日)先攻(枢軸軍)終了時。

スクリーンショット_160405_147

 枢軸軍としては鉄道線がまったく変換されていないので補給源が盤端にしかなく、そもそも一般補給が5+1、7+1の14ヘクス先までしか届かないのだとか(コメントにあるように、この理解は間違いだったようです。これからプレイの方はv2.04をご確認を!)。また、ソ連軍側としては鉄道妨害(航空阻止)で移動を妨害したりもしたのですが結果として最前線にいたユニットがちょうど包囲されるだけの移動力分が残っていたそうです(^_^; SPが乏しいので、「別に攻撃しなくてもよくね?」ということで攻撃はされず。


 ↓第1ターン(8月8日)後攻(ソ連軍)終了時。

スクリーンショット_160405_148

 増援を一生懸命前に送り込んでます。包囲された部隊には輸送機で補給を降下させ、一般補給を供給。


 ↓第2ターン(8月12日)先攻(枢軸軍)終了時。

スクリーンショット_160405_149

 マップ北端からやってきた増援を南下させます。ソ連軍ユニットの(半)包囲は継続したまま攻撃せず。


 ↓第2ターン(8月12日)後攻(ソ連軍)終了時。

スクリーンショット_160405_150

 モズドクに近づいてきていたドイツ軍部隊に「観測ユニットを出して爆撃できるんじゃ」と言われて「なるほど」と思いやってみました。頑張って部隊をちょっと前に出していってますが、移動力がなくてもたもたしてます。


 ↓第3ターン(8月15日)終了時。先攻(枢軸軍)終了時に写真を撮り忘れてました(^_^;

スクリーンショット_160405_151

 枢軸軍にはようやく鉄道工兵が到着し、変換が始まってます。2ターンに渡って包囲下にしていたソ連軍ユニットをようやく攻撃して除去。

 ソ連軍側は、西端のドイツ軍の喉元に残ったままのソ連軍ユニットが元々持っていたSPが乏しくなりはじめていたところにこれまた航空輸送(こちらは航空基地がある&ドイツ軍の戦闘機がまだこの戦域にいないので、自動的に成功)で追加の補給を送りました。


 ↓第4ターン(8月19日)先攻(ソ連軍)終了時。

スクリーンショット_160405_152

 初めて枢軸軍がイニシアティブを取り、ダブルターンを実現するために後攻を選択しました。先攻となったソ連軍は、後攻ドイツ軍ターンに増援でドイツ軍戦闘機が到着するため、さきほどの場所にほぼ最後の機会として補給を航空輸送します。

 また、モズドクの陥落は避けられないと考えられる(そもそもモズドクが包囲されると、その周辺までSPを届けられないので現状では何の作戦のしようもない)ので、モズドクにはある程度の戦力と補給をストックしましたが、その南東の補給が届けられる辺りに防御ラインを構築し始めてます。


 ↓第4ターン(8月19日)後攻(枢軸軍)終了時。

スクリーンショット_160405_153

 ソ連軍は先攻ターン中に鉄道妨害(航空阻止)をしており、ワニミさんは「こんなん作戦できへん」とぼやいておられましたが、モズドクを第3装甲師団で半包囲し、またオルジョニキーゼ方面にも第23装甲師団がやってきました。

 この日は時間的にプレイはここまで。一応次のターンの天候とイニシアティブを振ってみたところ、初めての「No Flight」となり、イニシアティブはソ連軍側が獲得したため、「ドイツ軍にダブルターンはさせない!」と先攻を獲得……というところで続きは次回の尼崎会で。


 ソ連軍側の印象としては、総じてARが低いのと司令部が1個しかないのでやれることの限界が大きいですが、しかし航空ユニットが8個ほどもあって最初の3ターンはドイツ軍機がいなくて作戦し放題なので爽快です(^_^; 観測ユニットが用意できる機会の方が少ないこともあり、鉄道妨害(航空阻止)と補給の航空輸送が大活躍でしょう。今後はARが高い部隊や司令部もやってきて、限定的に反撃もできるのかもです。

 ドイツ軍側としては、ワニミさんが「装甲2個大隊と専用トラックを40ヘクス先の、ソ連軍の鉄道結節点に送り込んで座り込ませるべきだった。一般補給が届かないからって進まないとか、甘すぎた……!」と仰ってました。確かにその作戦はありかも……と私も思いました。そういう作戦を思いつかれるワニミさんに尊敬の念を禁じ得ませんが、ワニミさんは「それを最初のターンに思いつかなきゃならないんだよね」とも。


 まだ「世界の果て」シナリオを継続していくつもりですが、出てくるユニットが少なくターンがぽんぽん進むという意味でもこのシナリオも初心者向きではあろうなと。ただ、攻勢側も我慢して我慢して……という感じでもあり、最初の数ターンの損害数がかなり少なくなる希有なシナリオでもあるので、そこらへん他のシナリオのような爽快感は少なめではあろうと思いますが。


 次回は2月19日にミドルアース大阪に行って、『DAK-II』クルセーダー作戦をやってみようという話になりました。

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ルールは正確に

> 一般補給が5+1、7+1の14ヘクス先までしか届かないのだとか。

ルールの理解に誤りがありました。お詫びの上、訂正します。

MultiMan Publishing/The Gamers
Operational Combat Series Case Blue

Game Specific Rules
1.12c Special Trace Supply in Case Blue.

verによる差異を勘案しても、ルールを誤っていました。

遅まきながら・・・。 わにみ@枢軸陣営担当
今までの訪問者数(2011/9/17以降)
プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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