FC2ブログ

OCS『Sicily II』の臨時軍団司令部って?

 シチリア島西部の第2機甲師団の動きに興味を持って、『Sicily 1943』と『Sicily and the Surrender of Italy』でそこのところを読み始めてます。

 とりあえずまず、アメリカ軍の「Provisional」軍団司令部について。

 『Sicily II』のシナリオ1「シチリア島西部」に出てくるアメリカ軍司令部は1つだけで、「Provisional」という名前になっています。

unit00043.jpg

 「Provisional」は「仮の、臨時の、暫定の」という意味で、『萌えよ! 戦車学校IV型』では「臨時軍団司令部」と訳されてました。

 臨時軍団とはどういうことなのか……と思っていたんですが、『Sicily 1943』にそこらへんのことが書いてありました(P68)。

 まず全体の背景から書いていきますと、元々シチリア戦の連合軍の軍、軍団編成は以下のようになってました。

 イギリス第8軍(モントゴメリー)
   第13軍団
   第30軍団

unit00045.jpg



 アメリカ第7軍(パットン)
   第2軍団(ブラッドレー)

unit00044.jpg



 で、アメリカ第7軍はそもそも、主攻撃を受け持つとされていたイギリス軍の側面を固めるだけの役割とされていたのですが、脇役に追いやられた上、上陸後はモントゴメリーに「イギリス軍の進撃のために(アメリカ軍に割り当てられていた)進撃路を譲れ」と言われたりで、パットンは「パレルモを素早く落として北から回りこみ、連合軍の最終目標であるメッシーナをアメリカ軍の方が先に取ってモントゴメリーにぎゃふんと言わせてやる!」と思うに至った……らしいです。

 「進撃路を譲れ」と言われた時に、ブラッドレー将軍が怒ったのに対して上司のパットンが上記のようなことを思いつつ、ブラッドレーに譲歩するように命じた……というような感じで『萌えよ! 戦車学校IV型』ではマンガでも本文でも描かれているんですが、ブラッドレー将軍について調べてみると「慎ましい性格」「頭脳的かつ果敢」「瞬時に秤にかけて速やかに決断を下したことは、大いに評価された」(以上、『アメリカ陸軍全史』P163)「ブラッドレーは、冷静かつ無口な人となりで、戦術眼に長け、上下の別なく、接する人々から深い信頼感を寄せられた将軍であった」(『第二次世界大戦将軍ガイド』P131)と書かれているので、そこらへんどうなのかも気になってるんですが、『Sicily and the Surrender of Italy』上でのその辺りの記述をすぐには見つけられなかったので、まあまた今後の宿題としまして……。

 ↓『萌えよ!戦車学校IV型』のマンガ(P154)。分かりやすくて面白くてオススメです。

IVb.jpg



 ともかく、ブラッドレーはこの進撃路変更とかでえらく難渋したらしいですが、ともかくもイギリス軍の側面を防御しつつシチリア島北岸を目指します。

 その間にパットンはシチリア島西部を席巻してやろうと思ったわけですが、しかしアメリカ第7軍の持っている軍団司令部はブラッドレーの第2軍団のものだけです。そのため、自身の副司令官であったジェフリー・キース少将に臨時の軍団司令部を設けさせ、指揮するように命じた、と……。

 ただ、そうすると元々は第2軍団に全アメリカ軍部隊が属していたのかと思いきや、『Sicily 1943』のP27にある編成表を見ると、もともと上陸の時点でアメリカ第7軍の直属として第2機甲師団、第3歩兵師団、第82空挺師団などがあって、第2軍団麾下としては第1歩兵師団と第45歩兵師団……という風になっていたようです。臨時軍団司令部の司令部機能はどうやって用意したんでしょうね。第7軍司令部のものを流用したとか……?

 『Sicily and the Surrender of Italy』でも「Provisional」で検索して見てみたんですが、こちらにはそこらへんの詳しい経緯は書かれてませんでした(^_^;


関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

今までの訪問者数(2011/9/17以降)
プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

Twitter
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
オススメ本
バナーで応援コーナー
ぜひ見て頂きたいページへのリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR