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「小土星」作戦、補給を2週間貯めて戦闘1週間分

 『激闘! マンシュタイン軍集団』が付録になっていたGJ4号の、佐藤俊之さんのヒストリカルノートを読み返していたら、以下のような記述があるのに気付きました。

 【小土星作戦のために】赤軍は12月2日から攻撃準備を開始し、2週間かけて前線に燃料や弾薬を集積したため、どうにかこうにか1週間分の補給は維持できそうだった。だが、戦闘が長引き、機動部隊がさらに前進を続ければ、危機的な状況が現出することは明らかだった。
『GameJournal4号』P14



 この部分に蛍光ペンも引いてあったのに、意識上に登ってませんでした(^_^;(割とそういうことがあるので、読み返さないとダメですね~)

 OCS上で言えば、4ターンを補給集積に費やし、2ターン分の攻勢が可能だった。が、作戦が長引くと補給は足りないだろう……ということになります。

 リトルサターンキャンペーンの開始時には、第1親衛軍は(OCSv4用に3/4して)37.5SPを持っています。第8ターンまでソ連軍全体には1ターンにつき平均で18.75SP届くので、4ターンかければ75SPが届きますから、そのうちの半分を第1親衛軍の場所に集積する……なるほど、無理ではないような気がします!? おおおおおおお……。


 その後の同記事の記述も参考にしつつ、流れをOCS『Enemy at the Gates』に当てはめると(1ターン1/2週間なので日にちにややずれが生じますが、まあこういう感じだろうということで)、

第1ターン(1942年11月19~21日):「天王星」作戦開始(第4ターンまで攻勢継続?)
第2ターン
第3ターン
第4ターン(「天王星」作戦の完了?)
第5ターン(1942年12月3~5日):「小土星」作戦のための補給集積を開始(史実では12月2日から)
第6ターン
第7ターン
第8ターン
第9ターン(1942年12月17~19日):「小土星」作戦を開始(史実では12月16日から)
第10ターン
第11ターン(1942年12月24~26日):赤軍がタチンスカヤ、モロゾフスク、ミレロヴォへ到達(「小土星作戦」の目標へ到達)するも、ドイツ軍による反撃も開始される
第12ターン(1942年12月27~30日):ドイツ軍が上記3箇所を奪回し、状況を安定させた


 その後に関して、同記事によれば、

 12月30日、戦いは小康状態を迎える。1942年の終わりには作戦は新たな段階へ入ろうとしていた。戦いの行方は、どちらが先にさらなる戦力を投入できるかにかかっていた。
 ……
 一方、赤軍の損害も激しかった。第1親衛軍の各師団は年の暮れまでに燃料、弾薬が尽きて停止したが、配下のライフル師団の多くはその時点で戦闘力が1000名を下回っており、なかには兵力が10名という中隊もあった。また戦車軍団も10日間で200キロという強行軍を行ったうえ、ドイツ軍の装甲、歩兵師団との戦いによって保有する戦車の80パーセントを失っていた。
 ……
 STAVKAはこうした失敗を、さらなる攻撃によって補おうとした。消耗した第1、第3親衛軍はそのままに、他の戦区で攻撃を行ったのだ。年明けの1月3日、戦線を整理するため、フレッター・ピコ軍支隊戦区で第3山岳猟兵師団がミレロヴォを放棄。チル河畔とドン川南岸にいた第4装甲軍とホリト軍支隊は、ドネツ川下流へと後退を始めた。A軍集団も年明けと同時にようやく撤退を開始した。これに対し赤軍は第5戦車軍、第5打撃軍、および第28軍による追撃を開始、ロストフへのレースが始まったのである。また北方のヴォロネジ方面軍も1月の中旬に、正面のハンガリー第2軍に対して新たな攻勢を開始した【1月13日に開始されたオストロゴジスク=ロッソシ作戦】。
『GameJournal4号』P16



 「消耗した第1、第3親衛軍はそのままに、他の戦区で攻撃を行った」の「他の戦区」というのは、第5戦車軍と第5打撃軍(と第28軍?)でしょうか? 詳しい日にちも知りたいですが、しかしまあ、1月1~3日あたり? すると、その後の作戦も書き入れていくと、

第13ターン(12月30日~1943年1月2日):赤軍が他の戦区で攻撃を行う?
第14ターン(1943年1月3~6日):ドイツ軍はミレロヴォを放棄し、ドネツ川下流へと後退を始める
第15ターン
第16ターン
第17ターン(1943年1月14~16日):オストロゴジスク=ロッソシ作戦の開始
第18ターン(1943年1月17~20日):「疾駆」作戦の発令
第19ターン(1943年1月21~23日):「星」作戦の発令
第20ターン
第21ターン(1943年1月28~30日):「疾駆」作戦の開始
第22ターン(1943年1月31日~2月3日):「星」作戦の開始

 「疾駆」作戦はスターリノ方面への攻勢で、参加兵力は第6軍、第1親衛軍、第3親衛軍、第5戦車軍とポポフ機動集団……ということなので、「小土星」作戦に参加した軍+ポポフという感じです。

 一方、ハリコフへの「星」作戦はヴォロネジ方面軍の第40軍、第69軍、第3戦車軍によって行われたそうなので、「小土星」作戦の兵力とは全然別なんですね。私は第1親衛軍でハリコフへ行かねばならないのだろうと思ってました……。ヴォロネジ方面軍って『激闘! マンシュタイン軍集団』とか『Enemy at the Gates』で入ってくるの? と思ったんですが、『Enemy at the Gates』を見てみると、第40軍司令部はリトルサターンキャンペーンの開始時にすでにマップ上におり、第3戦車軍司令部は第16ターンに、第69軍司令部は第22ターンに増援として入ってくることが分かりました。そういえば『激闘! マンシュタイン軍集団』でもポポフと共にいくらか司令部が到着してましたね……。


 なるほど……さらに理解が進んだ感じです。少なくとも『Enemy at the Gates』では、2~4ターンくらいの攻勢をやって4ターン程度休む、というサイクルの繰り返しで、それがある程度場所によってタイミングがずれたり、あるいは若干ぐずぐずと攻撃をしていたりということもあるけども、基本的にはそういう感じらしい、と。だとすればまさしく、OCS『Operations』#30ショートシナリオについてで引用してました、

 ピーター・アーノルドというプレイヤーは、「個人的には、15ターンより短いシナリオをプレイするのは時間のムダ。補給を集積して、プレイヤーが攻勢のタイミングを選択できるのとかが面白いんじゃん。3~6ターンシナリオとかじゃ、ミスを挽回する余裕もないし、システム習熟とか初心者に教えるのとか用でしょ(超意訳)。」とのたまっているそうです。


という感覚でもって、『Enemy at the Gates』をプレイすべきだということなわけですね……(他のOCS、『Sicily II』なんかでもそうなのかしらん……)。

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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