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OCS『EatG』3.3スターリン命令について

 『ドン川からドニエプル川へ』のIntroductionに改めて目を通していたら、『Enemy at the Gates』のスターリン命令に関すると思われる記述がありました。

 『Enemy at the Gates』のスターリン命令とは↓のもので、戦車軍団等は△の形の3ヘクスより離して移動フェイズを終了できず、それで突破フェイズに離しておいたりすると後で次のターンの移動フェイズに集合させようとして往生します(^_^;

3.5 スターリン命令(The Stalin Order)
1942 年5 月の第2 次ハリコフ戦における破滅的失敗の結果、ソ連軍最高司令部(STAVKA)は、全ての戦車、機械化軍団に対し、いついかなる時も密集隊形を崩さず、常に共同して行動することを厳命しました。そのため、各ソ連軍戦車、機械化軍団に所属する全てのユニットは、自軍移動フェイズ終了時に必ず同じ軍団に所属する他の全てのユニットに隣接していなければなりません(この制限は、ソ連軍移動フェイズにのみ適用されます)。もし、いずれかのソ連軍移動フェイズ終了時に、この制限に違反しているユニットがあれば、その軍団に所属する全てのユニットが混乱状態(DG)に陥ります(その際、混乱したユニットとスタックしていた他の軍団に所属する全てのユニットも同時に混乱状態に陥ります)。この制限はソ連軍狙撃兵、騎兵軍団には適用されません。また、距離が離れている異なる軍団に対しても適用されません。



 ↓『ドン川からドニエプル川へ』の記述。

 1942年には、新たな戦車軍、戦車軍団、それに機械化軍団等が、方面軍や軍における機動集団として機能しつつ、ドイツ装甲部隊の攻勢に対する反撃のためのより良い手段を提供し、成功をもたらしました。しかしそれらの構成はアンバランスで、特に機械化歩兵の不足が際立っていました。それゆえ、他の種類の部隊との協調が難しく、歩兵と離れて孤立してしまった時には脆弱であり、またソ連軍の指揮官達はどのように運用するかをまだ学べていなかったのです。ソ連国防人民委員令(第325号、1942年10月16日)は機動集団の失敗(1942年5月のハリコフでの大失敗のような)に鑑み、戦車軍団と機械化軍団は強力な攻撃や反撃のために単一体として使用されねばならず、これらの作戦的に貴重な部隊をバラバラに使用することを禁じることを命じました。
『From the Don to the Dnepr: Soviet Offensive Operations, December 1942 - August 1943』P7



 ソ連国防人民委員令というのはその第227号というのが有名らしく、「ソ連国防人民委員令第227号」という日本語版Wikipediaの項目もあります。その英語版を見ると「Order No. 227」となっていて、試しに「Order No. 325 Stalin」で検索してみるとGoogle Books上でソ連国防人民委員令第325号に関して記述のある洋書のそのページがヒットしますが、日本語でこの命令に関するページはどうもないみたいですね~。


 そのちょっと後にはこんな記述もありました。

 1942年10月に第325号が出された後には、ソ連軍は戦車旅団と独立戦車大隊を、攻撃を行う歩兵を支援するための完全に独立した部隊として運用し、またその場合にもきちんと偵察を行い、割り当てられた歩兵・砲兵・航空指揮官との協調の上ででした。
『From the Don to the Dnepr: Soviet Offensive Operations, December 1942 - August 1943』P8



 『Enemy at the Gates』でも、軍団に所属しない独立戦車ユニットの運用は極めて重要だと思います。ただARは低め(特に移動モードだと1下がることが多い)なので、歩兵の攻撃支援用にはあまり役に立たない……? 防御用には相手の2倍修正を1.5倍修正に下げたりできますが。

 ただまぁ、史実での1941年の時のようにいい加減にどかどかぶち当てるとかではなく、もっと慎重に有効になるように運用して……ということですよね。『ドン川からドニエプル川へ』のIntroductionも結語としては、1942年末からのソ連軍の攻勢が端緒となってソ連軍の運用能力は研ぎ澄まされていったのですよ……という感じでした。

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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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