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ワシレフスキー元帥の評価(英語版Wikipediaから)

 承前。

 そういえばソ連軍の指揮官をWikipedia、のみならず英語版Wikipediaで見るということをしてなかったので、見てみました。

 そしたらとりあえずワシレフスキーの英語版Wikipediaが結構詳しく、しかも最後にワシレフスキーの性格やなんかの項があったので読んでみようと。


 評価の部分だけを抜き出しますと……。

 「寛容で穏やかな」「卓越した、しかし謙虚な」「戦略的、作戦的計画立案に関しての卓越した才能」「部下達に気を遣い、交渉と丁寧さに鋭いセンスを見せ、スターリンから高く評価されていた」「スターリンからほとんど無条件の信頼を勝ち得ていた」「部隊を指揮することに関して長い経験を持ち、全ての人から非常に尊敬されていた」「有能な指揮官であり、スターリンからの例外的な信頼を得ており、激しい議論の最中でさえもスターリンを説得することができた」「自身の功績について全く語ったことがないのは、彼の謙虚さを裏付けている」

 ただしジューコフほどではないけども毀誉褒貶はあるそうで、フルシチョフはワシレフスキーのことを、スターリンの言うことを完全に聞くだけの受動的な指揮官に過ぎないと非難していたそうです。ワシレフスキーへの最も強い非難はロコソフスキーによるもので、まさに小土星作戦の頃、ドン方面軍(スターリングラード包囲環の北半分)司令官だったロコソフスキーは第2親衛軍をどうするかでワシレフスキーと激論し、ワシレフスキーの処断を「まったく理解できない」と書いてるとか。ロコソフスキーは第2親衛軍をスターリングラードポケットを撃滅するのに使いたかったそうですが、ワシレフスキーの決断は、第2親衛軍をドイツ軍側の解囲攻撃(冬の嵐作戦)に対する戦力として使用するというものでした。しかしフルシチョフにしてもロコソフスキーにしても、自分の立場からのバイアスが感じられるような気がしますけども……。

 また、ヴィクトル・スヴォーロフという人は、(最優秀指揮官とされる)ジューコフよりもワシレフスキーの方が優秀であったにも関わらず、ジューコフとソ連のプロパガンダは参謀部(ワシレフスキー)の重要度が低く解されるように宣伝に努めたと主張したそうです。ジューコフの自己宣伝と事実の歪曲ということは、大木さんの記事などでも興味深く読んでいましたし、そういう側面はありそうな気がしますねー。

 1991年以後ではMezhiritzkyという人が、ワシレフスキーの臆病さと、スターリンの前で自分の意見を通せなかったということを指摘しているとか。それによるとワシレフスキーがあのような高い地位を得たのは、操作しやすい人物であったからということらしいです。ただしMezhiritzkyも、ワシレフスキーの知性と、天王星~小土星作戦の主企画者はワシレフスキーであると認めているそうで。また、スターリングラードポケットの中のドイツ第6軍の戦力に関する当初の低い見積もり(実際には26万~30万くらいいたが、当初は9万程度と見られていた)は、ワシレフスキーとジューコフがリスキーな作戦をスターリンに認めさせるために多分わざとやったのではないかと言っているそうです(多分って……(^_^;)。


 この記事の詳しさは大満足でした。他の指揮官もこんな感じだと嬉しいのですが……(まだ見てません)。

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 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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