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ソ連軍の浸透戦術とOCS

 OCS『Enemy at the Gates』関連で、フォン・メレンティンの『ドイツ戦車軍団(下)』を読んでいます。



 10代の頃に、北アフリカ戦線について書かれた上巻は少なくとも持っていたような気がするのですが、家にないようだったので新たに注文してみました。

 下巻の最初の方に、「チル河の戦い」について書いてあって、学研の『スターリングラード攻防戦』の地図と合わせてようやく理解が進みました。「チル河の戦い」は『Enemy at the Gates』にシナリオが入っており、『Case Blue』用のものもネット上にシナリオが公開されていて、ワニミさんから「入門用に非常に良いから、ぜひやっておくべきだ」と言われていたのですが、いつ頃のどこの戦いかまったく分かっていなかったという(^_^;




 おいおいぜひやってみようと思うのですが、本を読み進む中で出てきたソ連軍の戦術とドイツ軍の対応がOCSにおいて再現されているような気がしたのでそこを。

 実戦的にソ連軍が攻撃を開始する場合は、いつでも大規模な浸透、小部隊および兵の「潜入」が、その前ぶれとして行われる。……
 この潜入に対する手段は、ただ一つしかない。すなわち十分に縦深をとり、万全の警戒を払う動哨を絶えずおくこと、それに何よりも重要なことは、即時待機態勢についた十分な兵力の予備隊を準備し、侵入兵を駆逐することである。

 ソ連軍の戦術で、もう一つの特徴は、将来の進撃の基地とするため、あらゆる地点に橋頭堡を構築することである。……「いかなる地点にも橋頭堡を構築する」というソ連軍の戦術は、最悪の事態を招く原因であり、決して軽視してはならない。
 原則とすべき唯一の方策を再びくり返そう。もしソ連軍が橋頭堡または前進拠点を築いたならば、攻撃せよ。直ちに攻撃せよ。強力な兵力を投入して攻撃せよ。遅疑するのは、常に命取りとなろう。
『ドイツ戦車軍団(下)』P58,59


 
 OCS『Enemy at the Gates』リトルサターン研究に『Operations』の記事の図を上げたのですが、OCSでは(ソ連軍に対する?)防御は「戦線」という形では不可能です。

 ↓再掲します。

Nr20-P15.jpg

 フォン・メレンティン将軍が述べているように、防御におけるドイツ軍は「十分に縦深をとり」、「予備兵力を置く」ということをしておかなければなりません。

 引用の前半部分は戦術的なことっぽいような気がするのですが、後半部分はもっとでかい、作戦的な範囲のことじゃないかとも思います。

 現状の私のソ連軍のプレイではそこまでできてないのですが、「いかなる地点にも橋頭堡を構築する」ということをやるべきなのでしょう。そのためには一般補給を計画的にもっとうまく延長していかねばならないと思いますが……。

 OCS『Enemy at the Gates』星作戦+こかどドクトリンの話で書いてましたように、こかどドクトリンも有効な局面はもちろんあるのですが、1942年末あたりからのソ連軍だと「とにかく浸透、浸透」ってことの方が有効性が高いのかもしれません。今後ぜひ検証していきたいですねー。




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撤退戦

ブログ記事に出てくる防御です。

この辺は、Kさんがお上手ですよね。
ハ軍を殿に独軍が縦深に展開して撤退中ですし、単独で出過ぎた赤軍最強戦車軍団を仕留めたりと。
初見の状況にも係わらず、原理原則がしっかりしたプレイでした。

ワニミは、ついつい前のめり勝ちなので、頃合い加減の参考にしたいですね。
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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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