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OCS 『Operations』#25 『EatG』におけるソ連軍突破の指針

 OCS『Enemy at the Gates』ウラヌス攻勢:ソロプレイ用意 (2016/07/24) で書いてましたようにウラヌス攻勢シナリオをソロプレイしようとしているのですが、ワニミさんからお借りしてコピーしていっている『Operations』の記事の中に参考になるものがあるだろうと思われるので、まずそっちをチェックしていってます。

 その中で、#25号にAl Smithという人の書いた「Front Commander:Playing the Soviets in Enemy At The Gates」という長めの記事があり、その中で特に「Breakthrough Attacks」という段が参考になりそうだったので、全訳してみました。

 ただしこの項は、『Enemy at the Gates』の第1ターンにおける特別ルールである「オーバーランを1つもしなければ、枢軸軍のリアクションフェイズはスキップされる」(←これは2枚マップ版リトルサターンの冒頭ターンにも適用)ということは念頭に置かれてません。また、ソ連軍が移動フェイズ中にオーバーランする可能性も念頭に置いてないようです。

 あと、「Breakthrough」を普通名詞的な「突破」と訳し、「Exploitation」は「突破フェイズ」とか「突破モード」の「突破」ということにしてますが、区別が付きにくいですね(T_T) 「Exploitation」は「開発、開拓」というような意味で、OCSにおいて「突破」と訳されていたのはセンスあるなぁとも思うのですが、こういう時に紛らわしくなるのが残念です(>_<)

 突破攻撃のためには、部隊を2つの梯団に分けるべきです。1つ目の梯団は敵の戦線に穴を開けるのに使い、第2梯団が開いた穴から突破を行うのです。

 突破のために選定したヘクスの周辺に歩兵師団を集めるのが有効なテクニックです。突破のためのヘクスに移動フェイズ中に集結できるように最初に、そのための歩兵師団を配置しておきましょう。リアクションフェイズにDGの結果を喰らったとしても必要な戦果を挙げられるだけの充分な戦力を参加させるべきです。この役割のために使用される歩兵師団は、戦闘モードにしましょう。使用可能な砲兵のうち75%は、戦闘フェイズに砲爆撃でこの突破を支援します。砲爆撃に成功すれば、リアクションフェイズ中に喰らった不利な結果を相殺し、突破を開始することができるでしょう。重要な攻撃スタックにはアクションレーティングを上昇させるために、歩兵師団に1~2個の独立機械化ユニットを参加させます。

 突破のための攻撃を仕掛ける際には、「突破(Exploitation)」の結果を獲得する可能性を増大させるために、できるだけ部隊を集中させましょう。多くの弱い攻撃を行うよりも少数の圧倒的な攻撃を行うべきです。

 第1梯団に騎兵軍団や機械化軍団を含めるのは避けましょう。むしろそれらのユニットは第一波の後ろに置き、可能ならば枢軸軍の予備モードになっている砲兵の射程外に置きます。自身は予備モードにしておき、第二波を形成するのです。砲兵のうちの25%は移動モードの面を上にした予備モードとします。突破作戦を行う局面では、カチューシャユニットは予備モードにすべきではないでしょう。突破作戦の後の機動戦においては、大概の局面で扱いにく過ぎます。

 第2梯団となる騎兵と機械化軍団は、戦闘モードの面と移動モードの面の両方のユニットが混在した状態で予備モードにしておきます。それぞれがどれくらいの割合であるのが良いのかはその時の戦術的状況に依存するのですが、しかし少なくとも1個軍団はまるまる、移動モード面を上にしておくべきです。そうしておけば突破フェイズ中にオーバーランをしたり包囲したりすることが可能になるからです。軍団に自動車化歩兵ユニットが含まれている場合、他のユニットのモードがどうであれ、それらのユニットは移動モードにしておきましょう。それらの自動車化歩兵ユニット以外で同一モードにしておく軍団内のユニットはバランスをとるようにします。

 最初の戦闘フェイズ中の砲兵砲爆撃では、前線からできるだけ遠い補給集積所からSPを消費するようにします。新たな補給集積所は突破フェイズ中の戦闘に使用できるように配置します。砲撃は、突破を行うためのヘクスに対してのみ大きな効果を上げるように行います。砲撃は非常に高コストであり、作戦上大きな効果を上げうる場所に対してのみ行うべきであることを忘れないようにしましょう。そこに砲撃ができるから、という理由だけで行うべきではなく、絶対に必要な場所にのみ行うべきなのです。第2梯団には移動モードの歩兵師団も少し含ませておきましょう。これらのユニットは突破フェイズ中の戦闘に使用するのにも、あるいは機械化軍団や騎兵軍団が戦闘する時のための補給線を維持するのにも役立ってくれるでしょう。他にも、突破後の砲兵ユニットにスタックさせて「守備隊」とするのにも有効です。

 突破口が開いたら、突破フェイズに第2梯団を解き放ちます。この時、機械化軍団は敵司令部や砲兵、分散して置かれている複数ユニットフォーメーションの一部ユニットなどをオーバーランすべきです。機械化軍団はこの突破フェイズ中にそれらが実行可能なようにして位置取りをしておくようにしましょう。騎兵軍団はその突破口の戦域において敵ユニットの補給線を切断し、包囲環を作るようにします。第2梯団中の砲兵は、突破フェイズ中の攻撃を支援するために砲爆撃をおこないます。自軍砲兵を置く位置は、可能な限り障害地形にするか、あるいは自軍の他の陸上ユニットとスタックさせるようにしましょう。

 もし航空ユニットが使用可能なら、突破フェイズに砲爆撃を行うことで地上部隊の攻撃に多大な貢献をなしえます。航空爆撃は使用するSPも少なくて済みますし、砲兵砲爆撃の効果を増大させるでしょう。突破口のある戦域に広がる警戒空域は、不可避であるドイツ軍からの反撃に対してのいくばくかの防御効果をもたらします。

 突破戦を成功させるためには、敵からの反撃に対してこの「開いた口」を維持し続けなければなりません。それができれば、突破を果たした自軍部隊に再度の補給を行い、増援を送って、ソ連軍の作戦の次の段階である、機動戦に移行することができるようになります。



 記事中、敵リアクションフェイズに行われる可能性について言及されたものは、今回オーバーランしないならまるまる無視できるので、敵にDGにされる可能性はまったく考えずにハイスタックを作ってよいことになります(ことに、ウラヌス攻勢シナリオは自由配置なのでかなり自由なことができます)。

 「それはもう分かっている」というようなことも多かったですが、しかし参考になることも多数ありました。ことに、兵科やモードをその時の状況に合わせてバランスよく割り振っていくというのは、難しいですが「なるほど」と思いました。まああんまりつきつめて考えるとしんどいので、適当に割り振りするのですが……(^_^;

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No title

Exploit、およびExploitationには開発、開拓、搾取、宣伝といった後のほかに「活用する(リーダース英和辞典)」「利用する(研究者英和大辞典)」「商機をつかむ(explit a business oppotunity:小学館ダンダムハウス英和大辞典)」といった用法もあるようです。またグリーンアロー出版社の「最新英和軍事用語事典」では「戦果を拡張する」という用例も載っています。

ご参考までに。

Re: No title

 「拡張」という用語はいいですね。「拡張フェイズ」という名称はありなような……。

 でも「拡張モード」という言い方はあまりよくないかもですねぇ……(^_^;
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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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