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1940年5月22日のブーローニュ戦

 同じ作業ばかりやっているとしんどくなってくるので、別の事にも手を出してみていました。

 とりあえずやらなければならない事として、自作の1940年フランス戦ゲーム(→このブログ内の関係記事)の作業を進めるべきだろうというのがあります。

 ゲームの基本的なところは(仮ながらも)ある程度出来て、中盤まで(5月13/14日ターン~17/18日ターン)のプレイは一応できるようになっていたのですが、ゲーム後半(19/20日ターン以後)の連合軍側の戦闘序列がさっぱり分からないので、作業がストップしていました。

 で、下記の本を入手したところで他のウォーゲーム関係の作業が入ってきてそのままになっておったわけです。



 左の本は1940年のイギリス大陸派遣軍に関して書かれた古典本で、実は内容がそのまま載っていたウェブページが存在していたものの、消えてしまっていたので購入したものでしたが……。たまたま「お気に入り」に残っていたリンクをクリックしたら、ページが復活してる!(^_^;

THE WAR IN FRANCE AND FLANDERS 1939-1940

 ↑地図資料などもものすごいので、ぜひ参照されて下さい。

 ただ、今回本の方で調べてて思ったのですが、索引(ものすごい充実してる! ある部隊に関する記述のページ数だけでなく、そこに何が書いてあるかも書いてあるという!)や地図を見ながら作業したり、あるいは私は最近ページの余白に和訳の要約をメモしていく方式で読んでいってるんですが、そういうやり方から考えるとやはり本という形態であった方が何事もやりやすいなぁと。


 さてさて、とりあえずさっぱり不明なイギリス大陸派遣軍のいた場所などについて調べたいのですが、たまたま索引の最初に載っていたイギリス第1機甲師団を調べているうちに、『THE WAR IN FRANCE AND FLANDERS 1939-1940』のブーローニュ戦に関する部分を読んでいて結構面白かったので、「これは地図にしてみたいな……」と思うと同時に、以前GJ編集長から教わった「『Illustrator』で矢印の形をブラシ機能で作る方法について試してみよう」と考えました。

 「矢印を作る」というのは、「矢印の支柱の部分が根本が太く、先の方が細くなる」ものを作りたいという事でして、試行錯誤した結果とりあえず、

yajirusi01

 ↑の様に下半分を作った上で、それをコピーして鏡面反転して重ねる……という方法でやってみました。しかし傾き具合が気に入らず、何度もやり直す……。ブラシ機能への登録は、解説本を見ながらやってみるとむちゃくちゃ簡単でした。

 ただ、この方法は後で色は変えられないんですね……。ので、「矢印登録用.ai」というファイルを作っておいて、そこで色を変えたものを作って保存し、「ブラシの読み込み」をしなければならない。尤も、これはそんなに大変な作業ではないので、ある程度「作りたかった矢印が作れる様になった」だけで大変嬉しいです(しかし傾きが、まだまだ気に入らない……)。

 さて、それで作ってみた、1940年5月22日のブーローニュ戦の地図です。兵科マークは全部黒ですが、矢印をイギリス軍は茶色、フランス軍は青、ドイツ軍は灰色にしてみてあります(今気づいたんですが、カレーにいるのは「第1機甲師団の一部」であって「第1機甲旅団」になってるのは間違いでした)。

boulogne01


 以下、『THE WAR IN FRANCE AND FLANDERS 1939-1940』の第10章、P153~155の要約です。

 ブーローニュには当初ちゃんとしたイギリス軍守備隊はおらず、イギリス軍の対空砲がいくらかあるだけだった。フランス側は対戦車砲を数門持っていただけ。兵員がいないわけではなかったけども、徴兵したばかりの未訓練状態兵士がいるだけで使い物にはならず、ドイツ軍がやってきたのを知って下士官らも、あるいは地域の人々もブーローニュに逃げ帰ってきた。

 イギリス本土にいた第20近衛旅団はCamberley(キャンバリー? ロンドンの東の海岸からある程度入ったあたりか)で21日の朝訓練中であったが、直ちに海を渡る様に命令を受け、24時間経たないうちにブーローニュの港へと到着した。第20近衛旅団の戦力はアイルランド近衛大隊とウェールズ近衛大隊の2個大隊であり、それに付け加えて第20近衛旅団の対戦車中隊と、第69対戦車砲連隊の中の第275砲兵中隊であった。旅団を指揮していたのはフォックス・ピット准将である。

 イギリス大陸派遣軍司令部からは、戦いの役に立たない民間人などはブーローニュから出し、兵士だけにするように命令が来た。報告によればドイツ軍の兵員はエタプル(地図上ブーローニュの南の一つ目の湾口の辺り)まで来ており、その装甲部隊はクレシーの森(地図上ドイツ軍第1装甲師団マークの左下にある森)まで到達しているとの事である。フランス軍の第21歩兵師団がブーローニュの南東に到着しつつあり、まだ来ていない残りも東方から鉄道輸送中である。フォックス・ピット准将はブーローニュを守る様命令を出し、そのためにはカレーに到着しているイギリス第1機甲師団の一部のうち、第3王立戦車連隊(多分実際には大隊規模)と第1ヴィクトリア女王ライフル大隊(多分実際には中隊規模)を翌日ブーローニュに持ってくるべきだと主張した。

 ブーローニュの周りの地形は急峻な山であるが、故にこの山を取られたらブーローニュの町はもうおしまいである(ここらへん、訳がよく分かりません)。

 数日前の戦いでやられて逃げてきた約150名のイギリス軍兵士もブーローニュに入り、フランス軍第21歩兵師団も準備は完了していた。

 21日のアラスでの反撃によってドイツ軍装甲部隊の進撃はスローダウンしていたが、22日になってその進撃は再開された。グデーリアンの第19軍団の戦闘日誌にある記述はこうである。

 まず最初の記述は12:40となっており、「第2装甲師団はサメール~ベンクタンの線を経由してブーローニュにまっすぐに前進すること。第1装甲師団は、カレー方面からの第2装甲師団への攻撃から前記進撃路を守るために、デヴルを経由してマルキーズへと前進すること。」 この日の終わり(とあるけど、いつの事か良くわからん……)の記述では、急ぐ必要を認識して「クライスト将軍の命令を待たずに、グデーリアンは第2装甲師団を午後にブーローニュへ送った。その結果、第2装甲師団は町へ入ることに成功した。」 第2装甲師団はサメールにいたフランス軍第21歩兵師団にやや手こずったものの、昼に(?)ブーローニュの郊外のアイルランド近衛大隊と接触した。


 とりあえずここまでで、後はまだ町での戦いの記述が続くような気がします。

 私にとって特に興味深いのは、第1装甲師団が、第2装甲師団が側面攻撃を受けない様に進撃路を取るあたりです。ウォーゲームだとこれはむしろ、スタック制限でスタックできないとしても、ブーローニュの町を両装甲師団で包囲して攻撃するところではないでしょうか。でもむしろ史実では、第1装甲師団はブーローニュとカレーの間に入ろうとしている? ゲーム上でもそれが再現できたら最高なんですが、しかし難しいですかねぇ……。

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No title

矢印の色の件ですけど、ブラシ登録するときに「彩色」の「方式」のところを「色合いを付ける」にしてみてください。登録後でも変更できるはずです。

No title

 knts38さん、どもども。ご助言大変感謝です!

 やってみたところ、できました(登録の時に黒色にしておかないと変になることが分かってやり直したりしましたが……(^_^;)。本当に大感謝です。解説本を改めて見てみたのですが、そんなこと書いてありませんでした……orz

 こうやって教えていただけるのは本当に大変ありがたいです。

 矢印ですが、「太い」「細い」「中間」の3種類をあらかじめ作っておいて(またその際にレイヤーを別にして色も変えて、重ねて見ながら調整すればいいじゃないかと気づきました)、必要があればまた作れば良いという事、それに作業先で「線幅」で太さを変えられる事に気づきました。

 これに、色も変えられるという件まで組み合わせればかなり楽になった様に思います。

 また、色々教えていただければ幸いです(#^.^#)
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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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