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OCS『Enemy at the Gates』ギャロップ作戦の多様性に痺れる


 ミドルアース大阪でOCS『Enemy at the Gates』のギャロップ作戦の研究プレイをしました。

 以前にも一度ちょこっと触ってみたことがあったのですが、更に理解が深まったような気がします。


 ↓セットアップ時。

CIMG2560.jpg

 黒い線が戦線で、大きな赤い○がスターリノ。スターリノか、あるいはその左下のの村を7ターン経過時にソ連軍が保持していたらソ連軍が勝利……ですが、史実では攻勢限界点を超えて突っ込んだソ連軍がマンシュタインのバックハンドブロウによってコテンパンにやられてしまった戦いで、ゲーム上でも戦力比やARなどを比較するとソ連軍に勝ち目があるとは思えない感じではあります。


 ↓第1ターン表終了時。

CIMG2561.jpg

 色々研究しながらソ連軍はとりあえずドネツ川の南へ進出。一方でドイツ軍側もリアクションフェイズにロストフ方面から2個装甲師団を青い○の辺りまで引っ張ってきました。


 この辺りまではそれほどは大差ないとして、その後の動きについて考察してみると、色々な動きがあり得るのにシビれました(これくらいの多様性はあるのがウォーゲームで普通なのかもですが……(^_^;)。

CIMG2562.jpg

 ①案はソ連軍の補給源となっているドニエプロペトロフスクへの突進。一応弱体ながらも守備隊がいますが、ドイツ軍側としてはここの守備隊を引き抜いてどうこうとかできる状態ではなく、一応警戒しておかなければならないことが意識できました。

 ②案は勝利条件となっているヘクスへの突進ですが、実はこのヘクス(あるいはその西の鉄道線)までを押さえるとその東側のドイツ軍全体の補給線を切ってしまえるのです。③案の方向へ進むと同様に、それより東のドイツ軍の補給線を切る効果があります。ドイツ軍に殴られる危険性は高いですが、鉄道線を切ろうとすること、あるいは切れる位置にいることなどは重要だと思いました。

 ④案の方向に進むとドイツ軍7個ユニット程度を包囲し、またソ連軍補給源からスターリノに向けての最短距離の道路を開通させることが狙えます。ソ連軍戦車軍団はARが高くなく、ARの高い親衛狙撃兵師団を活用する意味でもこの作戦は有望かと。

 一方④案によって包囲される可能性が予見されるドイツ軍側のこの方面ですが、「反撃する」「死守する」「少し退却する」「大きく退却する」などの選択肢が考えられ、どれにもメリットデメリットがあって悩ましいです。

 ドイツ軍側の大きい戦略としては、⑤案のように取られてはやばい地点にとりあえず戦力を送り込む案、⑥案の場所に予備モードで装甲師団群を置いて事態に対応し、隙あらば、あるいは充分にソ連軍に進ませておいてその根元を断ち切るという案、あるいは⑦案のようにドネツ川を越えてソ連軍の策源を突いてしまうという案などが考えられました。


 今回はこかどさんが⑦案を主張して試してみて、ある程度うまくいったと同時にそれだけでソ連軍を崩壊させられるわけではない感じでもありました(どれくらいリソースをつぎこむかとかもありますが)。


 プレイしていて、ドイツ軍のSPを3分の1くらいにしてやってみるともっと面白いのではないかという話になりまして、連休で明日もプレイできるのでやってみようということになってます。

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Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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