OCS『Enemy at the Gates』リトルサターン作戦初期配置、と……!


 ミドルアース大阪で続けて、こかどさんとOCS『Enemy at the Gates』のリトルサターン作戦(シナリオ5:マップ2枚バージョン)をセットアップしてみてました。


CIMG2469.jpg

 右側のトレイと重なっているの場所がスターリングラードで、スターリングラードはすでにソ連軍によって包囲されていますがそこはオミットされています。の辺りに計18SP、の辺りに50SP!が集積され、主に一番左側に描いた長い赤い矢印の線で(イタリア軍戦線を突破して)ソ連軍の攻勢が行われることになるでしょう。

 このシチュエーションは『激闘! マンシュタイン軍集団』と同じで、『激マン』の大ファンとして既視感に襲われると同時に、詳細な戦闘序列でプレイできる可能性に嬉しくなりました。ユニット数はある程度以上ありますが、『激マン』と同じようにプレイ中は結構薄いユニット密度になると予想され、プレイもしやすいのではないかと予想します。

 勝利条件的には下の方にで描いた2カ所のうちのどちらかをソ連軍が4ターン目に保持していれば勝利します。『激マン』でもそうですが、中央部と南部ではソ連軍は大攻勢をとれるほどの戦力やSPがないのでそろそろと押し出すような感じになると思われ、勝利条件の達成はなるほど、ギリギリで面白そうな感じがしました。


 ただ実わ、(多分)このシナリオと『Enemy at the Gates』それ自体は、GameJournal旧41号(平成7年12月発行)の「Enemy at the Gatesを評価する!! ~実際のプレイから~」という記事で「ゲームにならないゲーム」として否定的な評価を与えられてしまったという曰わく付きのものなのです……。

 なぜ否定的評価をされたかというと、このシナリオで防御側(というかけんもほろろで逃げるしかないハズ)の枢軸軍側のドイツ装甲師団が第1ターンの裏で(表はソ連軍と指定されている)、ソ連軍戦線のウィークポイントを狙い撃ちしてオーバーランし、さらに別の装甲部隊が移動フェイズ中に移動をおこなってソ連軍司令部とその下の大量のSPを捕獲してしまえ、それをソ連軍側が阻止することが不可能なのでゲームにならない……ということであります。


 ↓恐らくその問題とされた箇所。

CIMG2470.jpg

 ○の箇所にドイツ軍の第22装甲師団(史実で確かこの時、ネズミに電気系統をかじられていたハズ)がおり、恐らくピンセットで示した3-2-2歩兵ユニットを(隣のルーマニアの第1戦車師団が?)オーバーランして、その空いた突破口から恐らく青い矢印のように進撃して司令部をオーバーラン、その下の10SPを踏むことができる、と(そのうち何割かはドイツ軍の手に落ちるでしょう)。また、そのまま北東に前進して、エクステンダーしかいない5SPを踏むこともできるかもしれません。

 この辺りのソ連軍はエクステンダー(2つ)でギリギリ一般補給も供給されている状態なので、確かにこれは詰むでしょう。一般補給を受けられなくなったこの戦区以南のソ連軍はのきなみ損耗して消え去ってしまうハズです。



 しかしもちろん、OCSのステマを目指している(おい)かもしれない身としては、この問題に関して弁明か反論を考えねばならないでしょう(この記事がもう20年も前のものなので、「もういいじゃん」という考えもあり得ますが、この記事によるOCSへのネガティブな印象はまだ続いている可能性もあります……)。



 ↓すでにこの件に関して考察されているページもあり、参考になります。
 GameJournal41号OCS紹介記事推考

 が、セットアップして考察してみた結果の私の印象としては、このページで言われているような「守り方の習熟」の問題というよりは、むしろシナリオ上の初期配置が、OCSのプレイヤーズノートのいの一番に描かれている「後方地域の防衛(恐ろしく重要)」を無視したものになっていることの問題であることが大きいような気がしました。



 まだこのシナリオをちゃんとプレイしてみたわけではないので、まだまだ仮々仮説程度ですが、現段階での私なりの仮説はこんな感じになりましょうか(今まで色んな人に伺ったOCSに関する諸説を参考にしたものでもあります)。

0.このシナリオでは守備隊を置くべき箇所に守備隊が置かれていないが、守備隊を置けば問題は生じないと思われる。

1.OCSの真髄は、キャンペーンプレイにある(らしい)。キャンペーンプレイ上でならば、プレイヤーは守備隊を置くはずであり、守備隊を置くように推奨されてもおり、置かないでいて被った敗北はそれを反省材料として次のプレイに活かすようにするだろう。

2.シナリオはどちらかと言えば練習用であるか、あるいは状況設定がそれほど繊細にされてないか等の問題かで?、秘孔や、勝利条件上の問題などが存在することがあり、キャンペーンゲームでならば行われないようなことが可能になってしまっていることがある(そのことを承知の上でプレイするのでなければならない)。つまり、「私は今キャンペーンプレイの途中としてこの戦局をプレイしているのだ~」という心持ちが割と常に必要っぽい。もちろんそれほど問題のないシナリオも多数ある。

3.このリトルサターン作戦シナリオではソ連軍が大攻勢をとることが主眼であるため、むしろわざとソ連軍の補給集積所に守備隊が置かれていない(ドイツ軍が反撃するようなシナリオじゃないですよ~という言外のメッセージ)のかもしれない。その線に沿ってプレイするのが幸せ。

4.それでもなんとかしたいならば、最初のプレイヤーはソ連軍であると指定されているので、表のプレイヤーターン中に前線のユニットを引き抜いて移動させてでも補給集積所に守備隊を置くと良いのでは。

5.しかし移動力的に不足している可能性もあるので、それならば初期配置をある程度フリーセットアップ化して、守備隊を置くことを認めるとか。どうせ前線に大兵力がいても役に立たず、それより補給集積所の守備隊の方がはるかに大事ですから……。

6.『Enemy at the Gates』が古いゲームであるために残されている問題であるという可能性もあるのかもしれません(ゲームも記事も20年前のものですから……)。『Enemy at the Gates』を置き換えた『ケース・ブルー』では秘孔の一つであった(らしい)スターリングラードの東側のマップが追加されたり、ユニット化の方法が変えられたりしているようです。また実際、最近のOCSタイトルのシナリオでは補給集積所には守備隊となり得るユニットがスタックされていることが多く、『Enemy at the Gates』でのシナリオのように補給集積所に何も守備隊がスタックしていないのは最近のOCSに接してきた身からすればちょっと驚きではありました。

 ……とかとか?


 そこらへんの検証も兼ねて是非、実際にプレイしてみたいと思います。とりあえずセットアップしたユニット群は分けておいたので、次回のミドルアースでプレイしてみようとこかどさんと約束しました。わずか4ターンのシナリオですから、ある程度習熟した状態なら(あと、特別ルールをちゃんと読んでおけば:p)1日で終わるのではないかとも思います。


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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ゲームをしないウォーゲーマー……でしたが、最近はOCSだけはひたすらプレイしたり情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになりつつありますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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