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新たなナポレオン関係洋書をポチってしまいました

 先日、古本屋に入ってたまたまあった『歴史群像』2冊がそれぞれ108円で、持ってない号であったので買ってみたのですが……。

 そのうちの111号(2012年2月号)のカラーページに有坂純さんの「アウステルリッツのナポレオン」という記事があり、読んでみました。



 この記事は何冊かの本からの見解が散りばめられていたんですが、中でもオーウェン・コネリーという人の『Blundering to Glory: Napoleon's Military Campaigns』(『栄光への模索』と訳されてますが、『大失敗を栄光へと』という感じの方がいいのでは、と思ったり)という本の見解が、非常に興味を引きました。




 曰く、ナポレオンの能力は(良く言われているように)「天才的な計画性」にあるのではまったくなく、自分のミスが発覚した時にそれを修正して勝利するために常人には不可能なほどの努力をつぎ込み、最終的に勝利してしまうことにあるのだ、と。そしてその勝利を喧伝する時にナポレオンは、「あらかじめ自分の立てた計画通りにすべてが運んだのだ」と宣伝し、そのイメージが定着することになった……。ウルムでもアウステルリッツでも、ナポレオンは見通しを誤っていたにも関わらず、そのミスを知った時にそれを修正して大勝利を掴んでしまったのだよおおおん……。

 私は思想的に、批判的合理主義(絶対に正しい考え、などというものはあり得ず、仮説を反証に晒し、修正していくことが重要なのだ)とか、漸進的社会工学(計画に基づいて社会をうまく運ぶことはできず、各分野での社会実験の結果を少しずつフィードバックしていくことによってよりよい社会システムへと漸進的に進むべきなのだ)とかってことを言ったK・R・ポパーの考え方が大好きで、そういう意味では(今回気付いたことながら)「計画通りに勝ってしまうナポレオン」像というのは好きではなかったと思われ、それに対して「ミスして、それを恐るべき努力を傾けて修正して大勝してしまうナポレオン」像というのは非常に強い興味をそそられました。

 で、この本を購入しようかどうか、迷ったのですが……。先日スマホを更新しまして、ようやくすいすい動くAndroid機になってKindle本も読めるようにはなっていたので、Kindleだと2500円、ペーパーバックで3800円ということで、どうしたものかと悩む……。

 この本の地図はダメダメ、と書評にあったし、ちょっと前にKindle版を購入していた『Iron Hulls, Iron Hearts: Mussolini's Elite Armoured Divisions in North Africa』がある程度Kindle上で読めてもいるので、Kindleでも良いかもとも思ったのですが……。しかし、電子書籍はどうしても一覧性に欠け、一読して終わりの本ならば良いかもですが、何度も何度もひもとくのであればやはり紙の本が良いのではないかと……。

 しかもこの本の場合、Amazonの日本の倉庫に1点在庫があって数日で届くようであったので、ペーパーバック版を注文してしまいました(^_^;

 届くのが超絶遅れていたブリュッヒャーの新しい伝記本である『Blücher : Scourge of Napoleon』もようやく届き、イタリア軍の戦車師団についての本である『Iron Hulls, Iron Hearts: Mussolini's Elite Armoured Divisions in North Africa』も積ん読になっていたのですが、後者は特にちょっと力を入れて読んでいけたらと思ってます。『Blundering to Glory: Napoleon's Military Campaigns』もかなり面白そうなので、読みたいですし……。
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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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