fc2ブログ

『戦闘技術の歴史4』と『Rommel's North Africa Campaign』

 『戦闘技術の歴史4 ナポレオンの時代編』を読了しました。




 個人的には、アウエルシュタットの戦い(ブリュッヒャー、オラニエ公、ブラウンシュヴァイク公)、フリュールスの戦い(オラニエ公)、ハンブルク攻囲戦(ダヴー)あたりの詳しい記述が嬉しかった。あと、マックやカール大公、ドルーオなんかの描写が「へぇぇ~」と思う様な事があって良かったです。

 ポーランド騎兵の活躍について詳細に書かれた数ページには感動しましたし、騎兵や砲兵の運用方法についての様々な知見や、あるいは1809年のオーストリアが失敗した後、1813年に同盟軍側が勝利できた要因などについての分析など、様々にためになりました。

 使用されている固有名詞(発音をどう選択するか)が、通常よく見るものと異なっている率が高いなどツッコミどころもありますが、それはそれとして、ナポレオニック好きなら非常に楽しめる本かと。


 それから、先日BOWさん宅にお邪魔した時に見せてもらっていたコマンドマガジンで紹介されていた、北アフリカ戦の洋書を買ってみました。



 北アフリカ戦は私は中学生の頃から大好きで、なるべく手に入る限りの本(和書)は買って読んできたんですが、新しめの知見に基づいて書かれた本というのがあまりない様な気がして、そういう本があればぜひ読みたいと常々思ってました(例えば独ソ戦ならば、新しい資料に基づいて書かれたという本が複数ありますし、1940年のフランス戦なんかは『電撃戦という幻』があったりします)。北アフリカでも、ロンメル将軍と師団長らの反発も扱った本(山崎雅弘さんの『ロンメル戦記』など)もありましたが、もっと色々な面で新しい知見が知りたいなぁ……と。

 で、(だいぶ古い号でしたが)コマンドマガジンでの紹介文でも「新しい知見で書かれているよ」という感じで書いてあったので、「これだ!」と思って注文してみたわけです。

 書かれたのは1994年で、今からだと20年ほども前になってしまいますが、それでも北アフリカ戦の多くの本(和訳されているもの)が書かれた時期よりは遙かに新しい。Amazonで中身の一部を見る事ができるわけですが、その英文がわりと分かりやすそうなのも良いと思いました(赤本の『BEDA FOMM』の分かりにくさといったら……!)。ナポレオン関係の洋書を読む際には、将来的に記事にしていこうと思って結局全部翻訳文をパソコンに入力していっているのですが、今回この本は分からない単語の訳を記入していって読んでいってパソコンに訳文を入力していくわけではない読み方もしていくように試していってみよう……とも企み。

 届いて数ページ読んでみたんですが、分からないところもありますが、全体的に結構読み進めることができていいです(英語力が以前よりは上がっている……と信じたい(^_^;))。また、新しい知見に関してですが、前書きのところで、「これまでの北アフリカ戦の本の焼き直しじゃない本を作りたかった。特に、イタリア側からの視点が英独の本には欠如してるよ! 多くの証言を新しくとってきたけど、イタリア側からの視点をこれまでより織り込み、でもバランスがとれたようにして作ってみたよ」という風に書いてあって、好感を持ちました。

 とりあえず最初のところでは、イタリアはそれまでの戦争でぎりぎりだったんだけども、ムッソリーニはヒトラーによる第二次世界大戦に参加する決意をした。それは、ローマ帝国の復興や、あるいは勝利の栄誉に預かるという意味もあったけど、そもそもそんなに戦いが長く続くとは思っておらず、すぐ終わるんだと思ってたんだ……という辺りで、「なるほど~」と思いました。すぐ終わる戦いだと思ってたんなら、ムッソリーニの考え方もわからんでもない……(でも、第一次世界大戦の時も全世界の人がそう思ってましたよね……?(^_^;))。


関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

お久しぶりです。
記事を拝読して、『戦闘技術の歴史』という本に関心を持ちました。
ハンブルク攻囲戦が詳しく書かれてるんですね。その町には個人的に、
強い思い入れがあるので興味が尽きません。
固有名詞の表記が、よくあるものと異なるという点にも心を動かされました。
そこは、翻訳者のこだわりが強く出る部分ですからね。
もし、ドイツ語の言葉や名前の読み方に迷われたら、お気軽にお訊ね下さい。
私でよろしければ、微力を添えさせて頂きます。

No title

 ええと……お名前からはちょっと思い出せないんですが……(^_^;)

 しかし、発音ということで言えばぜひ知りたいのがありまして!

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%A8%88%E7%94%BB

に(だけに限らないですが)、「大鎌作戦(Operation Sichelschnitt)」というのが載ってますが、この後ろの部分をなんと発音するのかという……(WWIIの話ですみません)。

 発音は本当に難題ですね~。

No title

これは失礼しました。他で名乗ってるHNを使ってしまいました…orz

ちなみに「Sichelschnitt」は、「ズィッヒェルシュニット」と読みます。

----------------------------------------------

余談ながら読みのコツを書き添えますね。

1)母音に接する単音の「S」は濁音になる。
2)「ch」の前に「i」が付く点に注意。
3)「Sch」は「シュ」と読む。

ドイツ語では母音を「明るい母音(「e」、「i」それに二重母音の「ei(アイと読む)」、
「eu(オイ)」、「ie(イー)」、「äu(オイ)」)」と「暗い母音(「a」、「o」と「u」)」
に分けております。 明暗どちらの母音が前に付くかで、後ろに着く母音の読み方が変わるのです。

a) 暗い母音

(der) Bach (デア・バッハ、小川。)
(das) Loch (ダス・ロッホ、穴。)
(das) Buch (ダス・ブーフ、本。)
(der) Rauch (デア・ラウホ、煙。)

lachen (ラッヘン、笑う。)
kochen (コッヘン、煮る、調理する。)
(der) Kuchen (デア・クーヘン、ケーキ。)

b) 明るい母音

(das) Blech (ダス・ブレッヒ、ブリキ。)
ich (イヒ、もしくはイッヒ、私。)
(der) Teich (デア・タイヒ、池。)

(der) Becher (デア・ベッヒャー、コップ。)
(der) Strich (シュトリ(ッ)ヒ、線。)
kriechen (クリーヒェン、這う。)
streichen (シュトライヒェン、撫でる。)
keuchen (コイヒェン、息を切らす。)

ウムラウトの扱いも明るい母音と同じです。よって「Blücher」は「ブリュッヒャー」になるわけですね。
「ブリュッヘル」は間違ってるということになります。
また「(der) Elch (デア・エルヒ、ヘラジカ。)」のように間に子音を挟む場合も、発音が「明るく」なります。
つまり「München」は「ミュンヘン」じゃなくて「ミュンヒェン」というわけ。
次回ドイツ語の言葉に接する時、ご参考になれば幸いです。

No title

 ありがとうございます! 大変嬉しいです(*^_^*)

 中学生の時からドイツ語には興味があって、2、3本は読んで基本的な発音規則は一応知ってるんですが、微妙なものになるとやっぱり分からないんですよね~。
今までの訪問者数(2011/9/17以降)
プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

 ブログで書いた物のうち、

 OCS関係の記事は

「OCSの物置2」



 戦史物の記事は

「戦史物の物置」


 で、アクセスしやすいようにカテゴリ毎にまとめてありますのでそちらもどうぞ。

Twitter
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
オススメ本
バナーで応援コーナー
ぜひ見て頂きたいページへのリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR