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ザハ氏のブログ記事「【短報・対戦写真】OCS:Crimea"Tiger by the Tail"/2024年3月」に挙げられていた疑問点をチェックしてみました

 ザハ氏が、【短報・対戦写真】OCS:Crimea"Tiger by the Tail"/2024年3月というブログ記事を上げておられまして、その中でルール上の複数の疑問点を挙げておられたので、チェックしてみました。



2.1 上陸の誤解
 上陸用舟艇からの上陸後は、海上移動と同様に移動できないと誤解していた。上陸が成功すれば、半分の移動力で移動できる。敵ZOCに不利な修整を受けて無理に上陸しなくてもよかった。ただし、補給ポイントが揚げられないので、内陸に進むと補給が届かなくなる。


 「補給ポイントが揚げられない」とありますが、これは「揚げられる(揚陸できる)」と思います。

 ここで「上陸用舟艇」とあるのは、厳密には『Crimea』に(のみ?)登場する「ソ連軍の海軍輸送船舶(Naval Transport)」のことです(これ以外の、通常の上陸用舟艇は『Crimea』には登場しません)。

unit8424.jpg

 これはOCSシリーズルールにおける「上陸用舟艇(Landing Craft)」の一種扱いだと思うのですが、『Crimea』3.5eの2つ目の「・」に、「海軍輸送船舶はユニットやSPを積載し、港湾に、または揚陸表(ALT表)を使用して貨物を陸揚げできます。海軍輸送船舶に積載されている状態のSPは、同じヘクスにいるユニットであったとしても使用できません。」とあります。

 ところが、OCSシリーズルールではLanding Craftは「SPを(積載はできるが)陸揚げできない」ですし、積載されているSPは「隣接ヘクスまでのユニットしか使用でき」ません。

 で、特に前者について気になった(というか、当時は後者の違いに気付いてなかった(^_^;)のでfacebook上のOCSグループで「OCSシリーズルールで上陸用舟艇はSPを陸揚げできない、と書かれていますが、『Crimea』の海軍輸送船舶はSPを陸揚げできるのですか?」と聞いてみたところ、端的に「Yes」とだけ答が返ってきました(OCS班長のChip Saltsman氏から)。

 その答を見た時私は「なんでやねん」と思ったのですが(バキッ!!☆/(x_x))、よく考えてみれば、シリーズルールの規定を特別ルールの規定で上書きしているだけなんだな、とハタと気付きました。






4.1 クリミア特別ルールの表記の不一致
 クリミアの特別ルールのルールブックの記載に不明瞭な点が難点かあると感じた。
 例えば、プレイブックのシナリオには"Seaborne Assault Marker"とあるが、これはおそらく"Amphibious Landing Marker"のことだと思われる。考えればわかることかもしれないが、ルールには"Beachhead Marker"もあるため、混乱しないよう用語を統一が望まれる。


 これはその通りだと思います。

 あと、私が和訳の時にえらく悩んだのは、シナリオ2の「Kerch Strait Condition:」が「Open」と書かれていることで、「Openってなんやねん?!」と最後まで悩んだのですが、「(ケルチ海峡氷結進行表における、凍結の最初のターン)」という括弧書きがあるので、もうそれに従って「凍結#1」と意訳?してしまいました(が、どうなんでしょう?(^_^;)。




3.1 航空阻止(Train Busting)について
 ソ連軍プレイヤーは、枢軸軍が補給ポイントを鉄道で前線に運ぶのを妨害するために、航空阻止(Train Busting)を試みようかと考えていた。ソ連軍に、航続距離が194ヘクスの爆撃機があるからである。この航続距離であれば、警戒空域を避けて飛んで後方の鉄道を爆撃できると考えたためである。しかし、忘れていて一度も実施できなかった。
 ところで、1942年の途中まで、ソ連軍は制空戦闘と砲爆撃を飛行場から20ヘクス以内でしか行えない(クリミア特別ルール3.2b)が、航空阻止は砲爆撃ではない(シリーズルール14.2eで、「砲爆撃」と「航空阻止」は別に列挙されているため)ので、この影響を受けずに実施できると考えられる。


 これを読んで私は、「え、マジ? 航空阻止は、砲爆撃の一種に決まっているのでは……」と思ったのですが、OCS 14.2eを見るとまったくその通りで、しかも、『Crimea』3.2dには「制空戦闘、航空阻止、およびあらゆる種類の砲爆撃任務」という風に記載されていたので、疑いの余地もなくなったという……(^_^;

 この件、まったく想像もしてませんでした……。気付かせて下さったザハ氏に大変感謝します!(T_T)



<2024/04/08追記>

 ↑の件ですが、別件の質問のついでに質問してみたところ、「(対施設)砲爆撃結果表を使用する航空任務はすべて、砲爆撃の一種であり、航空阻止も砲爆撃の一種である」ということでした(!)。ルールの記述上、どこにそういうことが書いてあるのかとか、なぜ砲爆撃と航空阻止は別々にリストに挙げられているのかとかは良く分からないのですが(さらに質問しても答が返ってこないので(>_<))、一応そういうことらしいです。

 とまれ、理解が深まったので良かったです(^^)

<追記ここまで>




4.2 勝利条件の疑問
 シナリオ2の勝利条件に疑問がある。手元にある英語のプレイブックでは、勝利得点(VP)をカウントする港湾は、"Crimean or Taman Peninsula"、つまりクリミアかタマーン半島の港湾となっている。ところで、後日聞いたところによると、ある和訳では、「クリミアで自軍が支配している港湾」となっているという。
 これは、翻訳ミスか、それとも公知でないエラッタが反映されているかのどちらかであると考えられるが、シナリオの流れに大きく影響すると考えられる。


 これを読んで、「うお、ある和訳とは私の訳で、まず間違いなく私のミスだろうな……」とすでに観念したのですが(おい)、確認してみたところ、やはり私のミスでした(; ;)ホロホロ

 シナリオ1の文をコピペしてしまってそうなったのだと思います。一応、和訳のシナリオ2のVP一覧にはタマン半島側のVPも入っていたのですが……。



 今回判明した和訳ミスと、明確化的事項について、↓に追記しました。また今後も、疑問点やミスなど見つけられましたら、どしどし報告していただけると大変ありがたいです!

OCS『Crimea』の現時点で判明しているエラッタ&明確化 (2024/01/07)


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Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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