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OCS『Luzon: Race for Bataan』の予想外に良かったこと3つ

 OCS『Luzon: Race for Bataan』ですが、OCSのVASSALチームの一人であるHerman Wu氏から、製品版のVASSALモジュールが送られてきました(今まではテストプレイ版でした)。

 モジュールの一般公開は製品版の出版と同時に行われるので、まだまだなんですが、ミスとかバグとかあったら教えて欲しいということで、早速1つ気付いたので報告したらすぐ修正されてまた送られてきました。機会があればチェック込みでプレイできればとも思うので、プレイ(あるいはインスト希望でも!)してくれる方募集です。




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 良く分かってなかったのですが、ヘクス径が大きいので、(元々クォーターマップ2枚=ハーフマップ1枚分の広さなのですが)フルマップ1枚とかの大きさで提供されるのかもです。





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 テストプレイ版ではエル・フレイル島ルバング島(小野田少尉で有名)が無視されていたのですが、ちゃんと描かれててありがたいです(>_<)




 あと、これまでfacebook上のOCSグループの書き込みを見ていたりして、OCSルソンがウケている点が予想外だったりしたことが3点ほどあったので、そこらへん書いてみようと思います。


 元々は、日本人ウケが良いように、日本軍が勝っている戦いをテーマにするという狙いがありまして、アメリカ軍は負ける側なのでそちらにはウケが良くないかなと思っていたんですが……。



1.OCSの初の「Pacific Theater(太平洋戦域)」ゲームである

 ということが結構、興奮を引き起こしていたようです。日本人ならば、「いや、太平洋戦争ものとしてはOCS『Burma(II)』があるじゃん」と思うところですが、ビルマ戦というのはアメリカ人にとっては「China Burma India (CBI) Theater(中国・ビルマ・インド戦域)」というくくりに入り、全然別のもののようです。

 「1945年のルソン島の戦いもOCSゲーム化できないか」という書き込みも多く見まして、一応戦史を調べてみたのですが、戦線の動きがかなりゆっくりとしていて、どうも作ってみようという気になりませんでした。というのは、OCSは機動戦向けだという思いがあったからなんですが、OCS『Crimea』でセヴァストポリ攻略戦シナリオをやってみると、機動戦でなくても結構面白いなと思ったので、実はありなのかもしれませんバキッ!!☆/(x_x)

 尤も、史実を詳しく知らないので、どうなのか分かりませんが……。

 太平洋戦域のOCSゲームとしては他に、レイテ島の戦いはありじゃなかろうかとは思ってます。







2.攻撃側奇襲が非常に起こりやすいのが面白かった

 というテストプレイヤーの方の意見を見まして、「あぁ、なるほど……」と思いました。


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 OCSルソンは、日本軍のアクションレーティングが4が多く、フィリピン軍(青いユニット)のアクションレーティングは0が多くなっています。そうすると、2D6の奇襲チェックは+4修正で、戦闘では6以上の目、オーバーランでは5以上の目で攻撃側奇襲が成立し、さらにダイスを1個振った目の分、攻撃側有利な方向に戦闘比がコラムシフトします。

 これはかなりの確率でして、私はOCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』が一番攻撃側奇襲が起こりやすいOCSゲームだと思っていたのですが、もしかしたらOCSルソンはそれを超えているかもしれません(特に序盤は)。

 私は特にそれを狙ったわけではなく、史実を調べた結果としてこれくらいのレーティングかな……と思っていただけなので、そこに面白さがあるという視点が抜けてました(^_^;




3.最終ターンの最終フェイズの最後の一振りまで勝敗が分からない

 ……という風に、OCS班長のチップ・サルツマン氏がテストプレイ時のことを何度も書いてまして、私は「いや、それはそういうプレイが1回あったかもしれないけど、毎回そうなるわけはないし、何度もそう書くのは誤解を与えるのでは……(..;)」とずっと怯えておりました。

 ところがその後、知り合いとOCSルソンをプレイしていてまさに、「最終ターンの最終フェイズ(突破フェイズ)の最後の一振りまで勝敗が分からない」という状況になりまして、「あ~、なるほど」と思いました。


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 OCSルソンの日本軍は、バターン半島の「Japanese Victory Line」を超えてユニットを進入させれば勝利、「US-Philipino Victory Line」を超えられなければ敗北します(その中間領域まで入れれば引き分け)。

 OCSは他のゲームよりも選択肢が非常に広くて不確実性が高く、防御側が「これで大丈夫じゃないか……」と思った防御線が破られることが頻発します。逆に言えば、攻撃側は「何とかあそこまでユニットを突っ込ませれば勝ち」という状況では、結構そのための案を考えることが可能です。

 まあ、ややゲーム的ではあるんですが(^_^;、そこらへん考慮に入れると、確かに「最終ターンの最終フェイズの最後の一振りまで勝敗が分からない」という風になる可能性は結構あるのかなぁ、と思いました。もちろん、そうならないこともたくさんあるわけですけども、勝利条件の設定がたまたま、そういう最後まで勝負がもつれこみやすいものになっていたと言えるとは思え、これも非常に予想外のことでした。


 ちなみに,最初に考えた勝利条件は、「バターン半島に入れた米比軍ユニットの数」によって決まるというものだったのですが、この勝利条件だと、日本軍プレイヤーはバターン半島に入ることなど考えずにひたすら米比軍ユニットを壊滅させることに奔走するので、早々にその勝利条件はお蔵入りしました(^_^;



 OCS『Luzon: Race for Bataan』はそのデザイン過程でも、2回ほど設定をガラッと変更したとかってことはありましたが、それ以外は微調整のみですっとうまくいった、非常に運良く安産であったゲームじゃないかと思ってます。

 一方、今OCS『South Burma』(仮)は、テストプレイが始められるまででもものすごい苦労して、テストプレイが始まってからも優に100以上の改訂点が出る苦労さ加減で、大変です……(>_<)

 一応、死ぬまでにOCS『South Burma』(仮)が作れればとは思っていて、いつ死ぬか分かりませんから、急がなければと思っております……(と言いつつ、ちょっと今バタイユ第3版のサマリー作りをやろうとしてまして、その後でまた再開ということで……)。

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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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