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OCS『South Burma』(仮)製作のために:日本軍の第56師団の編成

 戦史叢書『ビルマ攻略作戦』で、第56師団の編成についての話が出てきました(P239)ので、その件についてまとめようと思います。


 第56師団はシンガポールでの捕獲車両により半自動車化されていたという話があり(全員は車載できないが、ピストン輸送する)、実際ものすごい大進撃をしたらしいので、移動力設定が問題となります。OCS的には、完全自動車化で無茶苦茶早いやつだと18とか20移動力、ドイツ軍の自動車化歩兵師団なんかは14移動力です。「半自動車化」ということを重視するなら10移動力とかって感じなんですが、マップ上を動かしてみると16とか18とかでないと史実通りにならない、ってことはあるかもと思います。



 その編制・編成は以下の通りでした。

第56師団
 歩兵第113連隊
 歩兵第146連隊
 歩兵第148連隊
 野砲第56連隊
 捜索第56連隊(実質大隊規模)
 工兵第56連隊
(『Burma, 1942: The Japanese Invasion』P371の戦闘序列によれば、戦車第14連隊も第56師団隷下となっていますが……?)

 歩兵連隊は3個大隊、歩兵大隊は3個中隊よりなります。すると、基本的には6戦力となります。

 捜索連隊は3個中隊からなり、全員車載。


 野砲兵連隊は3個大隊、うち2個大隊は野砲、1個大隊は十榴【91式10センチ榴弾砲?】編成(後述の坂口支隊は野砲第1大隊を含んでいたというので、第1大隊が野砲でしょうが、第2、第3は不明。でもまあ、第2が野砲で第3が榴弾砲でしょうか?)。

 『Burma, 1942: The Japanese Invasion』P372によれば、2個大隊が75mm野砲【90式75mm野砲?】、1個大隊は105mm砲であり、各大隊は12門を持っていたそうです。

 90式75mm野砲は最大射程14km程度で、1ヘクス8kmなので射程は2ヘクス? 機械化牽引用の機動90式野砲というのもあったようですが、日本語版Wikipedia「九〇式野砲」を見ている感じでは、この時期に投入された感じは受けません。尤も、機械化牽引用でなくても、自動車で無理矢理引っ張ったのでしょうか。第56師団は野砲も含めて完全自動車化の特別部隊を作って運用したらしいです(詳細はまた今後出てくるでしょうからその時に)。

 91式10センチ榴弾砲は最大射程10~11km程度で、射程は2ヘクスでしょうか。105mmだとすると38式というのと14年式というのがあったらしいですが、非常に重かったとか、後者は少数しか作られなかったとかって『第2次大戦事典②兵器・人名』にあって、その可能性は低そうだと素人考えでは思います。戦史叢書の方を信用してみようかと思います。


 各大隊が12門、ということに関しては信頼すると(おい)↓の計算方法からしますと……。

OCS『South Burma』(仮)製作のために:砲兵部隊の具体的な砲の種類と門数 (2023/06/18)

 75mm砲の係数0.257×12門=3.084。3倍スケールなので3倍して、9砲爆撃力。ですが、↑では少しおまけしている感があるので、10か11。

 100mm砲の係数0.3辺り×12門=3.6。3倍して、10.8。11砲爆撃力でしょうが、これもおまけして、12か13。


<2023/10/21追記>

 ミト王子さんからコメントいただきました!

 前に言及した「支那事変、大東亜戦争間の師団の編制」によると、第五十六師団の野砲兵連隊はこの時期、改造三八式野砲18、九一式十榴9とされています。

 アジア歴史資料センターのレファレンスコードC14060236100によると、S16年12月22日の編成完結時の野砲兵連隊の火砲は27門としています。(砲種記載なし)


 改造三八式野砲だとすると、射程は1が穏当っぽいですね……。また、門数が1個大隊につき9門ということになりそうです。そうすると火力が少し変わってきます。

 英語資料より日本語資料を信用した方が良いような気もしますけど、今後他の資料でもそこらへんの記述が出てくる可能性もあるかもですので、そこらへん期待したいと思います。

<追記ここまで>






 第56師団のラングーンへの海路での到着は3月25日とあります。



 が、第56師団も全部がいっぺんに到着したわけではないようです。

 坂口支隊(歩兵第146連隊、野砲兵第1大隊基幹)というのがあり、ジャワ攻略作戦に参加。ジャワ攻略後第56師団に復帰することになりましたが、当時東部ボルネオのサンガサンガの警備に任じていた久米支隊(歩兵第146連隊第1大隊基幹)を残して3月31日にジャワ島を出発してラングーンに航行、4月19日にラングーンに到着したそうです(『ビルマ進攻作戦』P239では「4月下旬、シャン州において師団に帰り、追撃作戦に参加した」)。

 坂口支隊はラングーンに到着するまでに合計158名の損害を出していたとか。ただ、これは連隊全部での損害でしょうから、計算しても各大隊の戦力を減らしておくほどではなさそうです。

 久米支隊は3月31日の南方軍命令により、同地の警備を海軍側に委譲し、その後連隊主力に追及してビルマに転進したとのこと(到着日時は書かれていません)。



 とりあえず、適当にユニットを作ってみました。

unit8511.jpg

unit8510.jpg


 師団ストライプの色は、青龍っぽい感じで……。


<2023/10/20追記>

 工兵連隊が抜けていました……(T_T)

 上記のリスト上に追加しておいたのと、↓がユニットです。

unit8509.jpg


<追記ここまで>

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No title

 前に言及した「支那事変、大東亜戦争間の師団の編制」によると、第五十六師団の野砲兵連隊はこの時期、改造三八式野砲18、九一式十榴9とされています。
 

No title

 アジア歴史資料センターのレファレンスコードC14060236100によると、S16年12月22日の編成完結時の野砲兵連隊の火砲は27門としています。(砲種記載なし)
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Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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