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台湾有事に関わらない(戦争に関わらない)ことで日本が何を失うことになるか考えるべきだと思っています

 ツイートで↓のように書いてました。





 ここらへんのことで、もうちょっと詳しく自分の思っていることを書いておこうと思います。


 最初の↓ですが……。

「報道特集」が左の立場からどういう風に台湾有事を語るか気になって見てました。

最後のまとめとして、台湾側が過激なことをしない限り習近平が戦争をしかける可能性は低いという総括でしたが、これはツッコミどころだらけだと思います。
【「過激なこと」というのは、独立派が政権を取るなどのことです】


 しかし私が思うに(というか、日本の左翼以外の衆目の一致するところ)、習近平が戦争をしかけるタイミングは、↓のような場合でしょう。

1.台湾侵攻が成功するだけの条件が整った時
2.(条件は完全に整ってはいないが)習近平の権威が危険に晒され、大きな功績を示す必要が出てきた時
3.習近平の任期延長のために功績が必要なタイミング
4.上記3つにも合致しなくても、習近平が「今だ」と思い込んだ時(習近平が寿命を意識した時など)


 ロシアのウクライナ侵攻は、4の時に行われたように見えます(3も少しあるでしょうし、またプーチン自身は1だと思っていたでしょう)。


 日本の左翼は長年、「戦争を起こすのは日本やアメリカである(中国やロシアは平和勢力だ)。平和のために日本は軍備を増強すべきではなく、日本が軍備を増強するから戦争が近づく」と主張してきましたし、そうすると「報道特集」のように言うしかないのでしょう。



 2つ目の↓ですが……。

ただ、「日本民間人の犠牲者に関して考えるべきだ」という話に関しては同感で、日本国内の軍備増強派もそこの話から逃げるべきでないと思います。

数万人の犠牲が出ても台湾有事にコミットするのか、犠牲には耐えられないから台湾が中国に占領されることになってもコミットしないのか考えるべきだと。


 「べき」だとは思います、思いますけども、それは今の日本ではまだ、極度に難しいでしょうね……。

 というのは新聞などを読んでいても、戦争体験者や戦争について考える若い人によって「戦争は絶対にしてはいけない」というフレーズが何度も何度も繰り返されており、日本社会の(考え直すことなど不可能な)ドグマとなっている感があるので。


 それに対して私は、日本社会は「戦争をしないことのデメリット」について考えたり、話題にするべきだと思っています。それが禁忌でなくなって初めて、冷静な議論が可能になる。現状では冷静な議論が可能な条件は全然整っていないでしょう。


 中国に台湾が侵攻された際に、日本が「在日米軍基地の使用を許さない」であるとか、「自衛隊の出動を見送った」場合、どういうことが起こるか。

 メリットとしては、日本人の犠牲は少なめですむでしょう。日本は戦争には関わらないですみます。

 デメリットとしては、シミュレーションによればその場合、台湾は中国に占領される可能性が高いとされています。台湾は香港やウイグルのようになるでしょう。台湾の民主主義は完全に壊滅し、人権抑圧も頻発するでしょう。台湾人は日本(人)を恨むかもしれませんが、元々台湾人は日本が立ち上がってくれるとは期待できていないという話も聞きます。

 それ以外のデメリットとして(素人の)私が思いつくのは、同盟の信頼関係が傷つくということです。特にアメリカと韓国による、日本への同盟の信頼感は地に落ちるでしょう。結果として、アメリカは東アジアへのコミットを減らし、韓国はアメリカよりも中国の傘に入ることを選択する可能性が高まるのではないでしょうか。つまり、中国の影響圏が広がることになるということです。

 そうすると次に、中国は沖縄に対する影響力を増大させようとすると共に、日本が(韓国のように)中国の言うことを何でも聞く(アメリカの影響力を削ぐ)ように要求をエスカレートさせるでしょう。まさに、「太平洋は中国とアメリカの両国が勢力圏を分けあう広さがある」のであり、太平洋の西側は中国の勢力圏に入るべきなわけです。


 ……と、私は思っているのですが、そうでもない? ここらへんの予測に関して、識者の意見も見たことがないので個人の勝手な憶測にとどまってます。

 私の予測がある程度正しければ、こういうことが言えると思っています。「台湾有事に日本がコミットしなければ、将来的に日本(特に沖縄)は香港やウイグルのようになる可能性がかなりある」。

 「日本が将来香港にようになってもいいから、戦争をしたくない」のも一つの意見だと思います。その認識のある非戦主義者となら、議論ができると思う。しかし「日本は戦争をしない。そして今の民主主義も当然、享受し続けることができる」というのは見通しが甘すぎるのではないかと。



 今回のツイートに市川さんのコメントをもらいまして、そのリンク先のブログ記事にこうありました。

特に、台湾在住の日本人が避退できないうちに有事となった際、中国側から「中国の船舶で在台日本人を避難させてあげるから、台湾や米軍に協力しないように」と交渉される可能性も挙げられているのもなるほどなと。そのように交渉されたら、昨今のウクライナ情勢でも見受けられるように「日本人の生命を優先して、戦争には関わるな」と主張する人たちも出てくるだろう。


 中国の認知戦、ヤバいですね……(>_<)。本当にそうだと思います。そういう人は恐らく、50%を越えるのではないでしょうか。

 それらの結果として、中国が台湾侵攻に成功する可能性もある程度あるのではないかと私は思います(中国が数百万台のドローンを活用するとか、アメリカの国内政治の状況が悪化するなどの条件が重なって)。


 日本社会に広くはびこる「空想的平和主義」が健全な程度まで減るためには、私は、一回本当にひどい目に会うしかないのではないかとも思っています。


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 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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