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OCS『Hungarian Rhapsody』のドイツ軍&ハンガリー軍の第1騎兵軍団(第1ハートネック騎兵軍団)について

 承前。

OCS『Hungarian Rhapsody』のハンガリー軍の「聖王ラースロー」師団ユニット他 (2023/01/02)


 ↑で挙げてました「ユニットよもやま物語」で、「ドイツ騎兵軍団」というのも非常に興味深く思いまして、少し調べてみようと。

 時代遅れとして騎兵師団を装甲師団へ改編した陸軍だったが、中央軍集団のクルーゲ元帥は43年夏に、地形や天候に関わらず多目的任務の行える騎兵連隊3個を新編し、その機動性を発揮して湿地や冬季森林地帯において軍集団の危機を何度も救った。これを知った総統は「奇跡の騎兵」と絶賛し、騎兵師団群による騎兵軍団の編成を約束。戦局悪化で44年5月に騎兵旅団2個 (45年2月に名前だけ師団に昇格) しか作れなかったが、 StG44突撃銃を多数装備して快速で追随できる騎兵は、重戦車大隊にとって理想的な側面援護役となった。
『コマンドマガジン第100号』P39




 ドイツ軍が騎兵を時代遅れとみなした理由等については↓でまとめてました。

第二次世界大戦で騎兵はなぜ廃れたのか?(付:OCS『Case Blue』) (2019/04/18)




 ハンガリー戦に登場する騎兵旅団2個というのは、第3と第4騎兵旅団です。


 ↓OCS『Hungarian Rhapsody』の第3と第4騎兵旅団ユニット。

unit8694.jpg
unit8693.jpg


 結構頼りになる部隊だと思います。うまく運用したいところです(以前『Hungarian Rhapsody』をプレイした時にはかなり無為にこれらのユニットを失ってしまって悔やんだ記憶が……(>_<))。



 フォン・クルーゲ元帥絡みの話は『The Cavalry 1939-1945』に少し詳しく載っていたんですが、そもそもこの時クルーゲ元帥の部下で騎兵部隊復活に関わったフォン・ベーゼラーガー兄弟というのは、1943年2月にスモレンスクでフォン・クルーゲの下でヒトラー暗殺を実行しようとしており(フォン・クルーゲの指示により中止)、その後1944年7月20日のヒトラー暗殺の際には騎兵部隊を率いてフォン・シュタウフェンベルク大佐を支援しようとベルリンに向かうも、暗殺の失敗を聞いて再度東部戦線に帰ったのだとか……。

≪1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件に関与したベーゼラーガー騎兵団の指揮官・ゲオルクとフィリップ・ベーゼラーガー男爵兄弟≫


 騎兵部隊復活の核となったのは兄のゲオルク・フォン・ベーゼラーガーの方でした。


unit8692.jpg

 ↑ゲオルク・フォン・ベーゼラーガー(Wikipediaから)



 騎兵大尉であったゲオルクは以前からドイツ騎兵を復活させたいという漠然とした思いを抱いていたのだそうですが、ある晩、スモレンスク郊外の森の中にあった中央軍集団司令部の炉辺で弟のフィリップ(フォン・クルーゲ元帥の武器担当将校だった)とその話をしていたら、フォン・クルーゲ元帥が言ったそうです。
「よかろう、ベーゼラーガー。騎兵中隊を前線から撤退させるから、それらを使って騎兵部隊を、ベーゼラーガー騎兵部隊として編成しなさい。」
(『The Cavalry 1939-1945』P221)





 翌年の春までにその騎兵部隊は3個大隊から成る騎兵連隊となり、北方軍集団と南方軍集団でも踏襲されて各1個騎兵連隊を持つようになったそうです。

 1944年5月に中央軍集団の騎兵連隊から第3騎兵旅団を、南北の軍集団の騎兵連隊から第4騎兵旅団を編成する命令が出され、6月末に第3騎兵旅団の編成が完了しました(その指揮官はゲオルク・フォン・ベーゼラーガー)。

 そして7月には第3、第4騎兵旅団と第1ハンガリー騎兵師団を指揮する第1騎兵軍団(第1ハートネック騎兵軍団)司令部が作られたそうです。


 ↓OCS『Hungarian Rhapsody』の第1騎兵軍団司令部ユニットと、第1ハンガリー騎兵師団ユニット。

unit8691.jpg



 これらの騎兵部隊の任務は、ドイツ軍歩兵部隊が後退するのを遮蔽し楽にするという(彼らとしては)不本意なもので、馬で移動して下馬して待ち伏せして敵と交戦して敵の行動を遅らせ、また装甲車や自走砲と連携して行動することも多く、戦線の安定化に大きく貢献したそうです。

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 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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