ミドルアース大阪にてVASSALでプレイ&OCS『The Third Winter』コルスン包囲戦シナリオ研究
ミドルアース大阪に行きまして、古角さんが持ってきて下さったノートパソコンと32インチディスプレイで、OCS『The Third Winter』のVASSALプレイをしてみてました。


まわりの人の反応は「これいいですねぇ!」という感じで、思いのほか良かったです(^^)
大きなディスプレイの良さや、あるいはオンライン対戦(のこちら側)で一人だけでプレイするのは抵抗感があるけど、同じ画面を見ながら複数人で盛り上がりながらプレイするのはいいかも、などなど……。
セットアップの時間もかかりません(パソコンの用意は必要ですが、比較にならない早さで終わるでしょう)し、やり直しのための巻き戻しも非常に容易で、また、セーブして後日に続きをプレイすることもできます。ショートカットキーなどを駆使できればマーカー類を乗せるのも楽ですし、警戒空域や航空基地の位置などを(ハイライト)表示させたりできるのも良いです。
一方で今回、私は久しぶりに通常のゲーム会に参加して、ミリタリー系同人誌をやりとりする話とか、OCS『KOREA』の対戦に興味ある方と話とか、あるいは夕食を一緒してゲーム関係の色々の話とかできたので、やはり通常のゲーム会に出席するのも意義があるよなぁ、と。
将来的にはWi-Fiで富山の方々とかとも繋げてミドルアース大阪でオンライン対戦する……というようなこともありかもしれません(^_^;
さて、プレイしていたOCS『The Third Winter』コルスン包囲戦シナリオの話です。

以前、第1ターン終了時まではソロプレイしたことがあったんですが、今回古角さんがソ連軍を担当して第2ターン終了時あたりまでプレイできて、様々な気付きがありました。
古角さんは、画像の①の箇所が弱いことからここも突破して、ドイツ軍の東南の戦線も崩壊させました。するとドイツ軍側はそのすぐ近くの補給源から補給(やSP)を引けなくなるだとか、東南戦線のユニットがいくつか小包囲されて失われてしまうだとか、結構苦しい状態に追い込まれてしまいました。
また、②の箇所にあった大釜(Kessel)司令部が単独でいるのを壊滅させ、ドイツ軍の北西戦線を大幅に下げさせたことも、ドイツ軍の抵抗力を削ぐことになったと思います(写真のここのドイツ軍戦線はしかし、本当はもう少し東方面にも伸ばせていました)。
ドイツ軍はこれらに対処する為、セットアップ時にフリーセットアップできる警戒大隊2個を置くか、あるいはリアクションフェイズ中に装甲部隊を乗せに行く方が良いのかもしれません。しかしそうした分だけ、他の場所への対処ができなくなることになります……。
また、ソ連軍側は、第1ターン中に航空基地を1箇所、あるいは2箇所新たに建設してそこに戦闘機を置いておけば、ドイツ軍側が制空戦闘をしてコルスンの航空基地に輸送機でSPを入れるのを難しくすることができることが分かりました(ただし、空戦の結果如何によっては、建設への投資が無駄になる可能性もゼロではありませんが)。
一方、このシナリオのドイツ軍は、第1ターンから第2ターン先攻ソ連軍ターン(必ずソ連軍が先攻ではないですが、1SP払って先攻を取れるので、恐らく取る)までの1.5ターンの間、セットアップで置かれている6SP+2T(+専用トラック上の1SP)のみで凌がねばなりません。6SPというと充分なように思えますが、これが全く足りません!
そのため、「砲撃はまったくしない」「防御用の戦闘補給を入れない場所も検討する」などの節約策を検討する必要もありそうです。
で、節約した分、何にSPを使用する(べきな)のかなのですが、燃料です。
ソ連軍は恐らく、第2ターン先攻終了時までに包囲環を完成させます。その時、包囲環内にドイツ軍の装甲部隊や司令部がいても、包囲環内にSPはなく、まったく役に立ちません(というか、動けないので厄介者にしかなりません)。しかし、包囲環外に出しておけば、第2ターン以降毎ターン平均5SPの到着が見込めるため、大いに役立ちます。司令部もまた、包囲環外の補給源(やそこに置かれるSP)から支給するために非常に有用となります。なので、ドイツ軍は第1ターン中に装甲部隊や司令部をできるだけ全部、包囲環となりそうな場所の外側に移動させておくべきだと思われます。
ドイツ軍側にはその後、コンスタントに装甲部隊の増援が到着します。ソ連軍側にも増援は到着しますが、ドイツ軍ほど強力ではない感じがあり、そして毎ターン届くSPは同じくらいなので、ARの優越がある分、ドイツ軍側の方が強力に行動できると思われます。
感想として、このシナリオはだいぶ面白そうだと思いました。ぜひとも、全8ターンかあるいは終盤まではプレイしてみたいものです(今回プレイした分をセーブすることは可能だったわけですが、第1ターンのドイツ軍に改善の余地がありまくりだったので、もうセーブもしませんでした)。
あと、今回出てきたルールの疑問点をfacebook上で質問してみました。
『The Third Winter』3.4aで「砲兵砲爆撃マーカーで任意の2ヘクスに砲爆撃を(ノーコストで)行える」という話ですが、「もしかしてこの2ヘクスへの砲爆撃は、使用できる砲兵の全力で1ヘクスに砲撃し、もう1ヘクスにも全力で砲撃できる(つまり砲撃力を二重に使用できる)という意味ではないか」という話が出て、今回そのようにプレイしてみていたのですが、それは正しくはできませんでした(^_^;
また、コルスン包囲戦シナリオのVPに関して、「一般補給が引けないドイツ軍ステップ1つを壊滅させる毎にソ連軍に1VP」なのですが、この「一般補給が引けない」というのはその戦闘なりの時点で判定すれば良いのか(あるいは「補給切れマーカー」が置かれている状態でなのか)を質問してみたところ、その時点の判定で良い、ということでした。
この点、大釜(Kessel)司令部で一般補給が入っていればその部隊を壊滅させても意味がないことになりますから、ソ連軍としてはコルスンの包囲環は当然作るとしても、その「大包囲環」以外に「小包囲」を数多く作って、そこでドイツ軍部隊を壊滅させるべきだということになりそうです。逆にドイツ軍側としては、小包囲を作られるのが一番まずく、コルスン包囲環内はまとまってやられないようにし、包囲環の外側でも切り取られたりしないように気をつけつつ行動する方が良いのかもしれません。
またぜひ機会を作って、プレイしてみたいと思います。


まわりの人の反応は「これいいですねぇ!」という感じで、思いのほか良かったです(^^)
大きなディスプレイの良さや、あるいはオンライン対戦(のこちら側)で一人だけでプレイするのは抵抗感があるけど、同じ画面を見ながら複数人で盛り上がりながらプレイするのはいいかも、などなど……。
セットアップの時間もかかりません(パソコンの用意は必要ですが、比較にならない早さで終わるでしょう)し、やり直しのための巻き戻しも非常に容易で、また、セーブして後日に続きをプレイすることもできます。ショートカットキーなどを駆使できればマーカー類を乗せるのも楽ですし、警戒空域や航空基地の位置などを(ハイライト)表示させたりできるのも良いです。
一方で今回、私は久しぶりに通常のゲーム会に参加して、ミリタリー系同人誌をやりとりする話とか、OCS『KOREA』の対戦に興味ある方と話とか、あるいは夕食を一緒してゲーム関係の色々の話とかできたので、やはり通常のゲーム会に出席するのも意義があるよなぁ、と。
将来的にはWi-Fiで富山の方々とかとも繋げてミドルアース大阪でオンライン対戦する……というようなこともありかもしれません(^_^;
さて、プレイしていたOCS『The Third Winter』コルスン包囲戦シナリオの話です。

以前、第1ターン終了時まではソロプレイしたことがあったんですが、今回古角さんがソ連軍を担当して第2ターン終了時あたりまでプレイできて、様々な気付きがありました。
古角さんは、画像の①の箇所が弱いことからここも突破して、ドイツ軍の東南の戦線も崩壊させました。するとドイツ軍側はそのすぐ近くの補給源から補給(やSP)を引けなくなるだとか、東南戦線のユニットがいくつか小包囲されて失われてしまうだとか、結構苦しい状態に追い込まれてしまいました。
また、②の箇所にあった大釜(Kessel)司令部が単独でいるのを壊滅させ、ドイツ軍の北西戦線を大幅に下げさせたことも、ドイツ軍の抵抗力を削ぐことになったと思います(写真のここのドイツ軍戦線はしかし、本当はもう少し東方面にも伸ばせていました)。
ドイツ軍はこれらに対処する為、セットアップ時にフリーセットアップできる警戒大隊2個を置くか、あるいはリアクションフェイズ中に装甲部隊を乗せに行く方が良いのかもしれません。しかしそうした分だけ、他の場所への対処ができなくなることになります……。
また、ソ連軍側は、第1ターン中に航空基地を1箇所、あるいは2箇所新たに建設してそこに戦闘機を置いておけば、ドイツ軍側が制空戦闘をしてコルスンの航空基地に輸送機でSPを入れるのを難しくすることができることが分かりました(ただし、空戦の結果如何によっては、建設への投資が無駄になる可能性もゼロではありませんが)。
一方、このシナリオのドイツ軍は、第1ターンから第2ターン先攻ソ連軍ターン(必ずソ連軍が先攻ではないですが、1SP払って先攻を取れるので、恐らく取る)までの1.5ターンの間、セットアップで置かれている6SP+2T(+専用トラック上の1SP)のみで凌がねばなりません。6SPというと充分なように思えますが、これが全く足りません!
そのため、「砲撃はまったくしない」「防御用の戦闘補給を入れない場所も検討する」などの節約策を検討する必要もありそうです。
で、節約した分、何にSPを使用する(べきな)のかなのですが、燃料です。
ソ連軍は恐らく、第2ターン先攻終了時までに包囲環を完成させます。その時、包囲環内にドイツ軍の装甲部隊や司令部がいても、包囲環内にSPはなく、まったく役に立ちません(というか、動けないので厄介者にしかなりません)。しかし、包囲環外に出しておけば、第2ターン以降毎ターン平均5SPの到着が見込めるため、大いに役立ちます。司令部もまた、包囲環外の補給源(やそこに置かれるSP)から支給するために非常に有用となります。なので、ドイツ軍は第1ターン中に装甲部隊や司令部をできるだけ全部、包囲環となりそうな場所の外側に移動させておくべきだと思われます。
ドイツ軍側にはその後、コンスタントに装甲部隊の増援が到着します。ソ連軍側にも増援は到着しますが、ドイツ軍ほど強力ではない感じがあり、そして毎ターン届くSPは同じくらいなので、ARの優越がある分、ドイツ軍側の方が強力に行動できると思われます。
感想として、このシナリオはだいぶ面白そうだと思いました。ぜひとも、全8ターンかあるいは終盤まではプレイしてみたいものです(今回プレイした分をセーブすることは可能だったわけですが、第1ターンのドイツ軍に改善の余地がありまくりだったので、もうセーブもしませんでした)。
あと、今回出てきたルールの疑問点をfacebook上で質問してみました。
『The Third Winter』3.4aで「砲兵砲爆撃マーカーで任意の2ヘクスに砲爆撃を(ノーコストで)行える」という話ですが、「もしかしてこの2ヘクスへの砲爆撃は、使用できる砲兵の全力で1ヘクスに砲撃し、もう1ヘクスにも全力で砲撃できる(つまり砲撃力を二重に使用できる)という意味ではないか」という話が出て、今回そのようにプレイしてみていたのですが、それは正しくはできませんでした(^_^;
また、コルスン包囲戦シナリオのVPに関して、「一般補給が引けないドイツ軍ステップ1つを壊滅させる毎にソ連軍に1VP」なのですが、この「一般補給が引けない」というのはその戦闘なりの時点で判定すれば良いのか(あるいは「補給切れマーカー」が置かれている状態でなのか)を質問してみたところ、その時点の判定で良い、ということでした。
この点、大釜(Kessel)司令部で一般補給が入っていればその部隊を壊滅させても意味がないことになりますから、ソ連軍としてはコルスンの包囲環は当然作るとしても、その「大包囲環」以外に「小包囲」を数多く作って、そこでドイツ軍部隊を壊滅させるべきだということになりそうです。逆にドイツ軍側としては、小包囲を作られるのが一番まずく、コルスン包囲環内はまとまってやられないようにし、包囲環の外側でも切り取られたりしないように気をつけつつ行動する方が良いのかもしれません。
またぜひ機会を作って、プレイしてみたいと思います。
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