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OCS『DAK-II』の捕獲イタリア軍戦車ユニット

  『Wavell's Command: The Crucible of War Book 1』をDeepL翻訳で読んでいってましたら、ロンメルの第1次攻勢の直前の頃の、イギリス軍の捕獲イタリア軍戦車部隊についていくらか書かれていたので、ちょっと興味を持ちました。


 OCS『DAK-II』には、この頃の捕獲イタリア軍戦車のユニットが存在しています(移動モードでは10移動力)。

unit9452.jpg

c5.5e 捕獲イタリア軍戦車  バルディア、トブルク、そしてベンガジの工場では、多数のイタリア軍車両がさまざまな破損状態で発見されました。英連邦軍もまた過度の使用によって自軍の車両を脱落させていたため、見つけたイタリア軍車両のうちのいくらかを自軍用として用いることにしました。これらの捕獲装備は第6王立戦車連隊や第6オーストラリア師団の一部などの部隊を再装備するために用いられました。
 捕獲イタリア軍戦車ユニットは、町を占領した時の戦利品(3.3)として英連邦軍プレイヤーが獲得します。これらのユニットは再建をおこなえませんが、その他の機能に関しては他の連合軍ユニットとまったく同等です。



 ロンメルの第1次攻勢からのキャンペーンシナリオの初期配置では、このユニットはベダ・フォムとトブルクに1個ずつ存在していました。

 『Wavell's Command: The Crucible of War Book 1』にはこう書かれています。

 機甲部隊に関しては、最終的に彼【キレナイカ地域守備軍司令官となっていたニーム将軍】が保持していたのは、第2機甲師団のうちの第3機甲旅団と、同師団の支援グループの一部であった。第3機甲旅団の戦車86輌(定数は156輌)のうち、第6王立戦車連隊に配分されたのは捕獲したM13で、急いでアッバシア(Abbassia)の修理工場で修理、調整されたが、無線機がなかったために、戦車兵達があれほど厳しい訓練を受けていた戦術を実行できない状態であった。
『Wavell's Command: The Crucible of War Book 1』位置No.4547/6504



 アッバシアという場所は調べると、カイロの東側で、修理のためにはここまで運ばなければならなかったんですね。

unit9451.jpg

 ↑OCS『DAK-II』のマップから。ちなみに、ギザには大ピラミッドやスフィンクスが描かれています(^^)



 また、ロンメルがリビアに到着した後の記述としてはこんなのが。

 【キレナイカのイギリス軍の】防御の核となるのは、第2機甲師団(1個旅団のみで、他の部隊はギリシャに派遣されていた)の52輌の巡航戦車で、この52輌のうち半分はすでに修理工場に入っており、残りはその装軌とエンジンが規定の走行距離を大幅に超過していたため、一定期間ごとに故障しがちだった。捕獲したイタリア軍のM13に搭乗していた第6王立戦車連隊の戦車兵達は、少なくとも動き続けてくれるM13に比較的満足していたという事実から、機甲部隊の状態をある程度窺い知ることができる。
『Wavell's Command: The Crucible of War Book 1』位置No.5153/6504



 『DAK-II』のユニットには第6王立戦車連隊(6RTR)のユニットは見つからないので、もしかしたらこの捕獲イタリア軍戦車ユニットで置き換えられているということかも……?

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 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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