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試論:OCS基本ルールへの尼崎会オリジナルハウスルール案4つは不要?

 かつて、OCS基本ルールへの尼崎会オリジナルハウスルール案4つ (2019/12/16)というのを書いたことがありました。


 しかしもちろん、ほとんどのOCSゲーマーはそのままの基本ルールを支持しているのですし、尼崎会で感じられる「問題」の方こそが間違った考え方であろう、あるいは間違った考え方であった方がいい、という思いは強くありました。


 まあそのような思いは抱えつつOCSゲームをプレイし続けていた中、ここ最近は尼崎会で、「我々は装甲師団などの基本的な扱いについて全然理解できてないのではないか(ワニミさんも私も、装甲師団がいっぱい出てくるようなウォーゲームを昔からプレイしまくってその扱いに慣れている、とかいうような人間ではないため)。そのあたりを、『Smolensk:Barbarossa Derailed』をがっつりと何度もプレイしてみることによって、学んでみるべきではないだろうか」ということでプレイしていたのですが、ここに来て「やっぱり我々は色々間違っていたのではないか?」ということが少し見えてきたような気が個人的にしています。そこで、そこらへん「試論」という形で、書いてみたいと思います。


 以下、前掲のブログエントリで挙げていた「問題」の順番に考察していきます。



1.砲兵問題

 「砲兵の本来的でない任務に使用されがちである」「砲兵ユニットがあっても撃つだけのSPなどない」というのが問題意識だったわけですが、個人的にここ最近思えてきたのが、「OCSの砲兵ユニットは、ユニット化できないような非常に小さい規模の部隊の様々な任務に使えるようになっているのではないか」という仮説です。

 例えば、「観測のために砲兵ユニットを使う」「カーペットのために砲兵ユニットを使う」「どうしても戦力が足りない時に砲兵ユニットで戦線を張る」「守備隊として砲兵ユニットを使う」とかがあったわけですけども、もし砲兵ユニットが我々のハウスルールのように数は1/3に削減、防御戦力もなく、ステップとしても使用できないとすると、それらの細々とした任務を、偵察大隊であるとか独立突撃砲大隊であるとか分遣連隊が担うしかありません。しかしそれはそれで「それらの部隊の本来的でない使い方」ではあるでしょうし、またユニット数が足りなくなって色々とプレイに支障を来すような気もします。

 そしてもしそう考えて良いならば、「砲兵ユニット全部が撃つだけのSPなど絶対に存在しない」ことに関しても、「それは当然」であり、砲兵ユニットは色々便利使いされるかもしれないが、必要な時には本来的な使用でSPを消費してね、ということで問題はないような気がしてきました。

 ちなみにこう考えるようになったきっかけは、先日チャールズ&ロバーツ賞を受賞したOCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』のヴィテブスクシナリオ研究記事で砲兵が観測ユニットとして使用されており、その使用を「砲兵の本来的な使用方法でない、と忌み嫌うOCSプレイヤーもいるのですが……まあしかし、このような使用方法は現状有効であるわけです」というような感じで言及されていたことでした。


 ただ、この考え方に反論するとすれば、「OCSでは工兵ユニットが、他のゲームでは単なる歩兵ユニットとして、本来的でない任務に便利使いされていることに対するアンチテーゼとして、かなり少なくしかユニット化されることがない。それなのに、砲兵ユニットは本来的でない任務に便利使いされてよいように多めに入っているのだという理解は、どうなのか?」とかでしょうか。

 これに対する反論は……うーん、思いつきません(^_^;(おい)




2.籠城問題

 「地形効果の厳しい都市や大都市ヘクスに、大量のユニットとSPを抱えて籠もられると攻勢側がどうしようもない」という問題です。元々この問題に関しては、「しかし防勢側はこのやり方によって多くのユニットとSPを無駄にすることになるのではないか?」という反論はあり得ると思っていました。

 『Smolensk:Barbarossa Derailed』を最近ソロプレイなどもしてみると、この反論はかなりアリかもしれないという気がしてきました。今までのプレイではオルシャ(周辺も)やスモレンスクに籠城するというのが尼崎会の定石だったのですが、「いのちをだいじに」と考えて「オルシャからは第2ターンには最低限のしんがりだけ置いて撤退」という考え方に切り換えれば、ソ連軍側は今までよりももっと多くのユニットを救えそうだということが見えてきました。またスモレンスクも、今までのようにスモレンスクに兵力を積み上げていくと、ホートが史実で突破していったヤルツェボへの進路の守備隊が薄くなり、かえってスモレンスクより後方で補給線を切られてしまうことに繋がるということが分かってきました。

 攻勢側としては、どこかに防勢側が籠城するのであれば、その分のユニットとSPが他の戦線で薄くなっているはずであり、そこを突破すれば良く、そうすべきである、ということかと思われます。逆に「なぜそうしないの? バカなの? 死ぬの?」ということではありましょう(^_^;

 ただ、単純に二分法で片付けられる問題というわけではなく、バランスであるとも思われます。籠城する側は、それだけのユニットとSPを犠牲にしても籠城することの方が得だと思われるからそうしているわけです。それらの籠城ポイントが重要な結節点にあるということもあります。

 個人的な感覚では、ユニット密度が薄いゲームであれば、「籠城するか、しないか」のジレンマがうまいこと働きやすいような気がします。逆に、ユニット密度がやたら濃いとか、地形がやや厳しめだとか、逆に地形が平地だらけで籠もれる場所が都市しかないとかだと、籠城することのメリットがでかくなってくるような気がします(『The Blitzkrieg Legend』はこれらの要素をすべて満たしてしまっているような……)。




3.騎兵問題

 「騎兵での嫌がらせができすぎる」という問題で、特に『The Blitzkrieg Legend』で顕著だと思われます(『tBL』ェ……)。

 他のゲームでは『tBL』ほど深刻ではなく、ただ『Guderian's Blitzkrieg II』なんかでも若干、「騎兵での嫌がらせできすぎぃ!」という気はしますが、一応許せる範囲内だという気もしますし、予備部隊を保持していれば問題なく対応できる、逆に言えば予備部隊を置いていないから対応できないのであり、予備部隊を使い果たしてるのであれば嫌がらせされても当然じゃね? ということも言えるかとは思います(^_^;

 ここらへん、尼崎会でのセオリーとなっている「1ユニット単位で自殺的嫌がらせするのが常道」ということとも関わってくるかと思えてきました。「1ユニット単位での自殺的嫌がらせ」に対しては、予備部隊を保持していればリアクションフェイズ中に対処してある程度無効化できて「嫌がらせ」がうまく働かずに「自殺」だけが発動するわけですが、一方で尼崎会では「予備マーカーを全然使わずにすべての部隊が前線に投入されてしまっている」のが常なのです(>_<)


 「予備を保持していない」→「1ユニット単位での自殺的嫌がらせや、騎兵による嫌がらせが有効である」

 「予備を保持している」→「1ユニット単位での自殺的嫌がらせや、騎兵による嫌がらせが効かない」

 …………完全に尼崎会のプレイがまずいのが原因では?(^_^;


 ただまぁ、「予備を保持していればあらゆる問題に対処できる」のかと言えば、そうとも言えないのも確かです。リアクションフェイズ中は移動力半減で、戦闘セグメントがないため、オーバーラン(3移動力消費)か、あるいはやられそうなユニットとスタックすることによってしか対処できません。1個装甲師団をまるまる移動モードで予備にしておいたとしても、対処できる範囲は割と狭いですし、戦力は低いです。あるいは砲兵ユニットを移動モードにしておいて、移動して砲撃するとかでしょうか。

 しかし『Guderian's Blitzkrieg II』などでは、装甲師団は多数あるのにSPが全然足りないですから、何割かの装甲師団や自動車化歩兵師団が移動もできずに放っておかれるということが頻発します。これらをうまいこと、嫌がらせされそうな場所に移動させて、SPをいくらか持たせておく、というのは有効そうな気はします。このことは『Smolensk:Barbarossa Derailed』でも当てはまりそうです。



◆まとめ

 まとめると、「予備を保持する」「命を大事にする」で籠城問題と騎兵問題のある程度以上が、「本来の用途以外の使用法を気にしない」で砲兵問題が(おい)解決し、そもそもそれらは最初から別に問題ではなかった、と考えられるとも思われます。

 『tBL』に関しては引き続いての「我々の方が間違っているはず」という深い考察(あるいは実験)が必要か、あるいはそれらは『tBL』だけの問題であってそこだけに対処すればよく、OCS全体の問題では全然ないと考えることが可能ではないでしょうか……。


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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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