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OCSユニットで見るウェーヴェル将軍が訓練したイギリス軍の第6歩兵旅団(『The Blitzkrieg Legend』、『Burma II』)

 イギリス軍のウェーヴェル将軍について調べていて、1930年~1934年にかけてウェーヴェルが訓練した第6歩兵旅団(第2歩兵師団所属)の話が出てくるのに興味を持ちました。


日本語版Wikipedia「アーチボルド・ウェーヴェル (初代ウェーヴェル伯爵)」


Archibald Wavell, 1st Earl Wavell

 ↑ウェーヴェル将軍(Wikipediaから)



 ウェーヴェルは1935年~1937年には第2歩兵師団長も勤め、第二次世界大戦中、第2歩兵師団は1940年のフランス戦と、その後のビルマ戦ではアラカン、コヒマ、マンダレーで戦ったようです。



 ↓OCS『The Blitzkrieg Legend』の第2歩兵師団ユニット。

unit9505.jpg




 ↓OCS『Burma II』の第2歩兵師団ユニット。

unit9506.jpg



 ウェーヴェルは1930年に第2歩兵師団に所属する第6歩兵旅団の旅団長に任命されますが、翌年に旅団副官としてエリック・ドーマン=スミスが配属されると、ウェーヴェルはこの副官と共に第6歩兵旅団を「最も優秀でプロフェッショナルな歩兵部隊」とするべく、後に伝説とまでなった訓練を施していくことになります。

 二人の作り上げた訓練方法はリアルで、兵士達の興味を惹くように設計されていました。また輸送部隊や砲兵部隊を機械化したり、迫撃砲や対戦車砲などの重火器をいかに歩兵大隊に組み込むかについても工夫が凝らされました。ウェーヴェルは、マニュアル上で必要とされていた6人ではなく、2人だけの乗組員で装甲車に機関銃を搭載して運搬する構想を作成したため、「健全ではない逸脱者」扱いされたりもします。しかしこれらの努力により第6歩兵旅団は「実験旅団」に指定されることになり、二人の熱意もさらに燃え上がりました。

 第6歩兵旅団の演習は、ウェーヴェルが不確実性と戦場の霧を再現しようとしたため、本当の戦場のようだと有名になりました。夜間の行軍に続いての早朝の攻撃や、敵の司令部に対して背後から攻撃をかけるなどの方法は、二人が考案した演習を通して探求された新しい戦術の一つであり、後にコンパス作戦で大きな威力を発揮することになります。演習ではウェーヴェルは特に、軍事的訓練、精神的訓練、そして士気を高めることに集中する一方、ドーマン=スミスの方は部隊の装備、機動性、組織化の方を担当しました。二人の最終的な目標は「高度な訓練と高い士気に加え、迅速な機動性と最高の装備でもって、戦場における歩兵部隊を正当な地位に回復させること」でした。つまり、彼らはあくまで歩兵部隊に主眼を置いていたのであって、その点であくまで、戦車部隊の可能性に熱狂するホバートやフラー、リデル=ハートらとは異なっていたことになります。

 1932年後半には旅団演習に続けて師団演習も行われ、ここでウェーヴェルは大きな名声を得ることになりました。戦場で情報を収集するだけでなく入念に調査し、あらゆる相手側の策略に細心の注意を払い、欺瞞と奇襲を駆使することによって大仰な敵部隊を翻弄した挙げ句、5日間の予定であった演習期間をたった2日で終了させてしまったのです。この圧倒的な成功により、1933年10月には旅団長のまま少将へと昇進します。



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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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