OCS『Tunisia II』でのイギリス第6機甲師団長チャールズ・キートリーについて

↑チャールズ・キートリー(英語版Wikipedia「Charles Keightley」から)
キートリーは1938年にエジプトで騎兵(機械化)旅団長をやっており、ホバートの指導をごく短期間受けました。
その後、第30機甲旅団長、第11機甲師団長を経て第6機甲師団長となり、トーチ作戦に参加。チュニジアで枢軸軍と戦います。
↓OCS『Tunisia II』の第6機甲師団。

この第6機甲師団は『Tunisia II』のキャンペーンの最初からマップ上にいる唯一の連合軍側の機甲師団で、結構強いので枢軸軍側としてはこいつに四苦八苦させられる印象があるのですが、『Biographical Dictionary of British Generals of the Second World War』によりますと、
のだとか。あまりいい感じではないですが(^_^;【キートリーは】1942年5月には「ほぼ完全に初陣」(Blaxland, 1977, 40)の第6機甲師団長に任命され、チュニジア作戦中はこの師団を率いた。彼はカセリーヌ峠の戦いの時「明らかに意気消沈し……(そして)我々の部隊の疲労の大きさに過度に影響を受けていた」(Allfrey Diary, 20.01.43, LHCMA)と見られていたものの、ドイツ軍の突破を封じ込めるのを支援し、その後チュニスの占領に参加した。
『Biographical Dictionary of British Generals of the Second World War』位置No.4263
その後、イタリア戦線で戦い、上官のリース将軍から「キートリーは一流になるだろう」と言われて、イギリス軍最年少の軍団長となりました(43歳で、第5軍団長)。イタリア戦線で戦い続けた後、戦後も要職を歴任し、第2次中東戦争で英仏連合軍の最高司令官としてイスラエル軍と共にスエズ運河を占領したものの、国際的な非難を浴び、その政治的な要因で撤兵を余儀なくされました……。
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