fc2ブログ

『Hitler's Commanders』などから、ヴィータースハイム将軍について(付:OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』)

 承前、『Hitler's Commanders: Officers of the Wehrmacht, the Luftwaffe, the Kriegsmarine, and the Waffen-SS』からヴィータースハイム将軍の項を訳してみました。他の資料からの記述も交えつつ、書いていこうと思います。





 なぜヴィータースハイム将軍かというと、OCS『The Blitzkrieg Legend』で第14自動車化軍団の司令官として出てきて、尼崎会の一部でなぜか人気だからです(?)。

 写真はWikipediaにはないようなのですが、Pinterestで見られます。


 『Hitler's Commanders』上での記述ですが、経歴的なものはいいとして、興味深かったものだけ(位置No.1563辺り)。

 1936年10月6日にエアフルトの第29歩兵師団長の地位に就いた。彼は自動車化歩兵師団へと直接談話し、機動作戦を指揮する天性の才能を発揮して、第29歩兵師団を世界最高の師団の一つにした。その結果、歩兵大将に昇進(1938年2月1日)し、3月1日にザクセン=アンハルト州のマグデブルクで第14自動車化(後に装甲)軍団の指揮を任された。


 第29自動車化歩兵師団といえば、スモレンスクを陥落させた師団ではないですっけ? すげぇ……。


 ↓OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』の第29自動車化歩兵師団。

unit9563.jpg

 他の自動車化歩兵師団よりもアクションレーティングが高かったりするかとも思いきや、まったく同じでした(^_^;


 
 また、戦前の時点ですでにヒトラーの不興を買っていたようで……。

 1938年、ヴィータースハイムは、チェコスロバキアへの侵攻の際に、西部戦線の参謀長に任命されていた。彼はヒトラーの計画に声高に反対し、ジークフリートラインの防衛状況の悪さを独裁者の面前で批判した。ポーランド、フランス、バルカン半島、ソビエト連邦で軍団司令官として優れた記録を残したにもかかわらず、彼が軍司令官になることがなかったのは、このためであったようだ。
『Hitler's Commanders: Officers of the Wehrmacht, the Luftwaffe, the Kriegsmarine, and the Waffen-SS』位置No.1563




 ヴィータースハイムはスターリングラード攻略戦の時に、撤退を主張してパウルスから解任されました。

 スターリングラードの戦いの初期に、ヴィータースハイムはドン川からヴォルガへの前進を守るために戦車を使用したが、これは装甲陣形の不適切な使用であると批判された[3]。 直後、赤軍部隊からの非常に強い抵抗に遭遇したヴィータースハイムは、ヴォルガのすぐ西にあるスターリングラードの北の突出部での彼の部隊の死傷者が多かったために、ドン川への部分的な撤退を提案した。無能かつ敗北主義的な行為を取ったとみなされた彼は、ドイツ第6軍司令官であるフリードリヒ・パウルスによって指揮を解かれ、その後、ヒトラーによって解任された。
英語版Wikipedia「Gustav Anton von Wietersheim」



 しかしむしろ、ぽっと出のパウルスより、ヴィータースハイムが第6軍司令官であった方が良かったのではないかとも……。

 一流の軍事的天才とは思われていなかったが、ヴィータースハイムは確かに堅実で、経験豊富で、非常に有能な将校であった。第6軍の司令官としては、優柔不断なフリードリヒ・パウルスよりも、彼の方がはるかに良かっただろう。もちろんヴィータースハイムもそのことを知っていた。彼が新人【パウルスのこと】に抜かれたのを恨んでいたのは間違いない。
『Hitler's Commanders: Officers of the Wehrmacht, the Luftwaffe, the Kriegsmarine, and the Waffen-SS』位置No.1563




 その後彼は、末期戦の時には国民突撃隊の一兵士として戦ったのだとか……?(泣ける)

 歴史家のアラン・クラークによると、ヴィータースハイムは解任された後にドイツに戻り、軍事的な文脈では唯一、1945年にポメラニア国民突撃隊の一兵卒として登場した[11]。
英語版Wikipedia「Gustav Anton von Wietersheim」



 彼は1974年に西ドイツのボンで亡くなったそうです。

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

今までの訪問者数(2011/9/17以降)
プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

 ブログで書いた物のうち、

 OCS関係の記事は

「OCSの物置2」



 戦史物の記事は

「戦史物の物置」


 で、アクセスしやすいようにカテゴリ毎にまとめてありますのでそちらもどうぞ。

Twitter
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
オススメ本
バナーで応援コーナー
ぜひ見て頂きたいページへのリンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR