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OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』第1ターン中に渡河を成功させる作戦を試してみました

 ミドルアース大阪にワニミさんと一緒に行きまして、OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』の第1ターンの研究プレイをしました。古角さんも色々アドバイスして下さいました。






unit9581.jpg

 作戦案の主眼は、↑の画像の上の赤○(オルシャの1ヘクス南)と下の赤○(モギレフ)を最初の枢軸軍プレイヤーターン中に落とし(あるいはユニットを退却させ)、ドニエプル川を渡河して対岸に橋頭堡を築くところまでやってしまおう、というものです。

 画像左下のビハウ(Bykhov)を落として対岸に橋頭堡を築くという戦法もあり得、これは以前やったことがあったのですが、近隣にソ連軍ユニットがたくさんいるので、続くソ連軍ターンに橋頭堡を全部奪い返されてしまいました。

 この「オルシャ南とモギレフを落として対岸に橋頭堡を」作戦の利点なのですが、『Smolensk:Barbarossa Derailed』で史実通りにオルシャとモギレフを無視してドニエプル川に取りつく方法だと、ドイツ軍は第1ターンには「架橋の準備ができるだけ」であり、第2ターンにようやく「架橋して渡河し、対岸への進撃を始められる」状態になるところが、この作戦では第1ターン中に「橋梁地点を押さえて渡河までしてしまえる」のです。ただしそのヘクスにいる敵部隊も強力です。


 で、試しに色々検討しつつ進めていったのですが、結果、個人的にはこの作戦案の利点はあまり大きくないだろうと感じました。その理由としては……。

・限られた強力なヘクスを攻撃することから、装甲師団や自動車化歩兵師団がハイスタックになりがち(ある程度分散はできるが、限界がある)。しかしハイスタックを作ってしまうと、ソ連軍側から砲爆撃で執拗に狙われ、DGにされてしまう。ハイスタックがDGにされると、非常に効率が悪い。

・限られた目標に対してほとんど全戦力を集中させつつ、中~高程度リスクな行動を連続して成功させていかざるを得ないが、途中でダイス目が悪くて何かに失敗すると、その目標に対する計画が全部頓挫してしまい、しかもそこからすぐに戦力を他の場所へ転用することも難しい。具体的には、今回モギレフに対する作戦行動中、航空砲爆撃と砲兵砲爆撃の両方ともが失敗し、作戦の前提がまったく崩れてしまったのを、「ダイス振り直し」ということにして続行したのですが、実際のプレイ中ではそんなわけにはいかないでしょう。

・すべてがある程度うまくいって対岸に橋頭堡が作れたとしても、オルシャ周辺とモギレフ周辺にはソ連軍ユニットの数が多く、続くソ連軍プレイヤーターン中に渡河点の左岸と右岸の両方が立て続けに攻撃を受けて奪回されてしまうことが容易に予想できる。奪回されきらないとしても、渡河点周辺のドイツ軍部隊はDGやステップロスなどしてボロボロになっているだろう。そしてその他の地点に渡河点を作れているだけの戦力の割り振りができるのかと言えば、できないのである。

・ある一点、あるいは二点に戦力を集中させるということは、敵もその一点あるいは二点に戦力を集中させれば良いということである。それよりもドイツ軍側は戦力を分散させて(DGにされる戦力数も減るし)、相手が対応できない場所が出てきたところを機会主義的に抜いていく方が良いのではないか。


 ただし、重点の軽重を付けていけば、特にモギレフに関しては、完全にアンタッチャブルというわけではないとも思います(一方、オルシャ南は、周辺の敵戦力があまりにも多すぎて結局のところほぼアンタッチャブルだとも思います)。モギレフにはAR4のNKVDユニット(再建不能)がいるのですが、AL1Do1の結果ででもいいのでそれを壊滅させられれば、その後が楽になると思われます。しかも、最初の枢軸軍ターン中にはソ連軍側からのリアクションによる妨害活動が一切存在しないので。ただまあ、小都市(その他タイプ以外は1/2戦力)中障害陣地ありAR4の17戦力ですから、ハードルが高いのは事実です。


 個人的に、だいぶいい勉強になりました。敵戦力の薄いところにロースタックで装甲戦力を進撃させていき、平地上でオーバーランしたり、敵が補給切れになるように持っていく戦法の方が、良いのではないかと思われました。




 一方、ワニミさんはホートの戦区を主に研究されてまして……。

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 ワニミさんは最初、画像中央を東西に流れるDvina川の北岸に攻勢重点を置くという選択肢について検討されていたのですが、最終的に、道路事情や司令部ユニットの少なさから、現実的ではないと判断して断念されたとのことでした。しかし画像のように、1個装甲師団を北岸に突破させてマップ端の補給源からの補給を切ったり、あるいはヴィテブスクの北側大都市ヘクスを奪取するというような作戦は可能ではないかとのことでした。



 それから今回、史実での第10装甲師団の進撃具合をマップ上でワニミさんが確認されてました。

unit9580.jpg

 ①が第1ターンの期間における第10装甲師団の到達場所。②が2ターン、以下、③、④となります。③はイエルニャ周辺で、進撃がイエルニャ周辺で止まったことが良く分かります。問題は、『Smolensk:Barbarossa Derailed』上でこれがドイツ軍プレイヤー側にどれぐらいできるかで、我々はまだ全然そこらへん分かっていません(^_^;


 ワニミさんが参考にされていた資料はワニミさんが購入された、グランツの『Barbarossa Derailed: The Battle for Smolensk, 10 July-10 September 1941: Atlas』で、この時期の戦いの大量の地図をメインとした本で、すばらしいです!



 ただ値段が、以前はもっと安かったとも思うのですが……。



 その本編であるグランツの『Barbarossa Derailed』全3巻ですが、書籍版はすごいプレミアム価格になってしまってますが、Kindle版なら第1巻と第2巻が3000円弱で、第3巻が500円で買えるようです。




 ↓この方法がありますから、洋書は電子書籍版を買う方が良さそうだという考えに私はなってきてます。

Kindleの洋書をPC画面上ですぐにOCRしてDeepL翻訳にかける方法 (2020/09/04)



 また今後も、OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』を研究していこうと思っています。

 今後の予定ですが、毎週日曜日が一応尼崎会ですが、11月23日(月祝)がミドルアース大阪なのでそれも参加予定です。

 また、12月12日(土)・13日(日)に富山のKさんがまた来阪して下さるということなので、そこで尼崎会連続例会となります。

 事前に連絡いただきましたら、平日でも仕事休んで尼崎会できますので、気軽にご連絡下さい。

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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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