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ドイツ軍の第318歩兵連隊は、小土星作戦開始後どうなったのか?(付:OCS『Case Blue』)

 ツイッターでのりっく氏が第318歩兵連隊についての資料について嘆いておられたので、とりあえず『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』での同連隊に関するその後の記述を追いかけてみました。






 【12月16日】しかし、他の機甲予備は燃料の欠乏により、ラヴェンナ師団の支援に駆けつけることができなかった。実際、ラヴェンナ師団にいたドイツ軍の連絡将校は近隣の第298歩兵師団と第318歩兵連隊に、側面の敵への攻撃を依頼したが、両方ともがその救援の要求を拒絶した
『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』P166

 【12月17日】最初の重要な突破はDubikovkaの周辺で、第318歩兵連隊とラヴェンナ師団との間で発生した(Dubikovkaではイタリア軍は最初そこで第67戦車旅団の攻撃を撃退したのだったが)。第318歩兵連隊は散り散りになって、1個大隊は壊滅し、残りの2個大隊はあっという間に包囲されて、脱出路(アルピーニ軍団か、あるいは第24装甲軍団の方向への)を切り開くために戦わなければならず、大きな損害を出した。
『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』P169



 同書の、小土星作戦の章での第318歩兵連隊に関しての記述はここまでだと思います。この後、オストロゴジスク=ロッソシ作戦の章などでまた出てくるかもしれませんが……。索引で部隊番号で引ければいいのですが、それはないので。

 グランツ氏の『From the Don to the Dnepr: Soviet Offensive Operations, December 1942 - August 1943』にも、部隊番号は索引で引けません……。

 しかし、同じくグランツ氏の『Endgame at Stalingrad: December 1942 - Feburary 1943』は索引で部隊番号で引ける(!)ので見てみたところ、1箇所だけ記述がありました(『Endgame at Stalingrad: November 1942』も索引で引けますが、載ってませんでした。『Companion to Endgame at Stalingrad』には索引がないので調べようがありませんでしたが、載ってそうな気はします……)。

 しかし、わずか2個歩兵師団(第5コッセリアと第3ラヴェンナ)しか持たないイタリア第2軍団は、ドイツ軍の1個保安連隊(第318)が増援され、ソ連の2個軍による主攻勢戦区に対して配備されていたのだった。
『Endgame at Stalingrad: December 1942 - Feburary 1943』P230


 「保安」と訳したのは「Security」で、過去のエントリOCSユニットで見る?バルバロッサ作戦で各軍集団に3個ずつ配備された後方任務用の警備師団等 (2018/11/28)で書いていたような部隊に当たるわけですね(そうだとは全然思ってなかったのですが、明らかに二線級の部隊でしょうし、そうでしょうね……)。

 同書の索引には、「Regiment, German」の項で、「318th Security (213th Security Division)」とありました。

 『Case Blue』には、第213保安師団ユニットがあります(↓の右下)。

unit00375.jpg

 これが親師団であるとすれば、ARは3であるべき……?(OCSの保安師団のARはもっと低くてもいいような気もするのですが) ちなみに、同ユニットは『Enemy at the Gates』にもあり、同じ数値でした。


 また、英語版Wikipedia「213th Security Division (Wehrmacht)」には第318歩兵連隊に関する記述はありませんでしたが、ドイツ語版Wikipedia「213. Sicherungs-Division (Wehrmacht)」には、「師団の歩兵第318連隊は、1942年4月末、ロシア戦線の南方地域でイタリア第3師団「ケレーレ」を支援するために配備された。」という記述がありました(DeepL翻訳による)。


 今後また、本などを読んでいて第318歩兵連隊に関する記述に出会ったら、このエントリに追記しようと思います。


 今回使用した本に関してはこちらをご参照下さい。

『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』を注文しました (2020/01/28)
グランツの『ドン川からドニエプル川へ』を注文しました (2016/09/25)
グランツのスターリングラード三部作(の一部)などを購入・注文しました (2017/04/23)


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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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