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OCS『Hungarian Rhapsody』の対戦車自走砲ユニット? & OCSの対戦車(AT)効果まとめ

 OCS『Hungarian Rhapsody』のコンラートI-IIシナリオをお試しソロプレイしてみようかと思ってユニットを選び出していると、今までOCSで見たことがない(多分)と思われる兵科マークのユニットを見つけました。


unit9655.jpg

 OCSでは、この真ん中の「・」がないのであれば対戦車ユニットで、「・」に「○」であれば自走砲ユニットです。


unit9654.jpgunit9653.jpg


 「コマンドマガジンに毎号、兵科マーク一覧が載っていたっけ……」と思って見てみたら、最初の画像の兵科マークが「対戦車」になってました。確かにそういうゲームも多いかと思いますが、OCSでは常に上記のような兵科マークであったので、「おっ」と思ったと同時に、「これは対戦車(AT)効果においてはどうなるのだ……?」ということが非常に気にかかりました。というのは、OCSでは「対戦車」であれば防御時に「重AT効果」(機甲や機械化の平地で攻撃力2倍の効果を1.5倍へと軽減する)を持つのですが、そうでなければAT効果をまったく持たず、2倍で殴られることになるからです。


 そこで、『Hungarian Rhapsody』のルールブックの後半にある、そこらへんの説明を読んでみますと……。

• 2-2-8 SP Arty Bn: SU-76
• 3-2-8 AT Bn: SU-85
P26 Composition of Selected Units(各ユニットの構成)

・Su-76:最良の歩兵支援車両と言ってもいいでしょう。Su-76は非常に限られた対戦車能力しか持っていなかったので、AT効果を与えられていません(兵科マークの色を赤に着色すると攻撃時に倍の攻撃力を与えてしまいますし、その必要はありません)。その代わりに「自走砲」タイプとなっています。
・Su-85:戦車駆逐車として意図されていましたが、その砲は戦争後期のドイツ軍戦車に対してそれほど効果的ではありませんでした。我々はユニットに「対戦車」の兵科マークを与えましたが、着色はしないでおきました。
P14 デベロッパーズノート


 最初の画像は「3-2-8」ですし、SU-85で、「対戦車」であり、重AT効果を持つということで良さそうです。OCSにおける通常の「対戦車」マークとは少し異なりますが、これも対戦車であり、勝手に名付けるとすれば「対戦車自走砲」マークとでも言うべきものか……?

 一方、上記引用にもありますが、「自走砲」にはAT効果はありません。



 OCSのAT効果のルールは少し分かりにくい面があるので、これを機会に解説しますと……(というか私が、ある意味なぜか、かなり長い間誤解をしていたのです(^_^;)。



 ですがまず、AT効果の前に、「戦闘タイプ(OCS 3.2a)」の話を。これは、兵科マークの中の色が、
・機甲:黄色
・機械化:赤色
・その他:黄色と赤色以外の色

 に塗られているという話で、このカテゴリ別に、地形によって戦闘力がx2、x1、x1/2、x1/3、x1/4になったりするのです。

 ↓はOCS『KOREA』(v2)の地形効果表です。

unit9630.jpg

 この表では「装甲」となっていますが、その後「機甲」という用語に統一してます。[ ]に囲まれているのは、防御の時にはx1ですよ、という印です。

 平地では機甲、機械化ともに攻撃力が2倍になり、低い丘陵においては機甲のみが2倍になるのが分かります。ただそれだけの話で、この部分のルールは非常に単純です(ただし、この機甲のみ2倍の地形があるのは、かなり珍しいです。『KOREA』だけ?)。

 あと、例えば小都市では機甲は1/2で防御しなければならなくなるけど、機械化はx1で防御できるというような差異もあります。


 実際に、OCSの様々なゲームから、黄色と赤色のユニットを並べてみます。まずは黄色(機甲)から。

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 左から5つ目までのタイプは良く見ますが、それより右は稀にしか見ません。

 左から、「戦車」「突撃砲」「対戦車」「ティーガー」「火炎放射戦車」「スコーピオン地雷除去戦車」「わからない」「わからない」(バキッ!!☆/(x_x))「(多分)KV戦車中隊」「捕獲T-34」「支援グループ」「機甲偵察」「砲兵」です。

 このうち、「対戦車」は黄色でも赤でもないユニットも大量にあります(このエントリの2つ目の画像もそうでした)。もしかしたら赤色のもあるかもですが、今回見ていた限りでは見つかりませんでした(赤色のでっかい「AT」はあります。後述)。

 一方、「支援グループ」「機甲偵察」は、通常は赤色で、黄色のものは本当に稀です。また、「突撃砲」は兵科マーク全体にでっかく「AG」と描かれて赤色に塗られるタイプのものも多数あります。

 最後の「砲兵」ですが、通常は黄色でも赤色でもないものがほとんどで、時々赤色のもありますが、黄色のはマジでレアです。


 次に赤色(機械化)のものですが、防御しかできない(つまりx2やx1.5で攻撃したりもできない)ものは下側に並べます。

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 上段左から、「戦車」「機甲偵察」「機械化(装甲擲弾兵)」「突撃砲」「軽戦車」「歩兵」「空挺工兵」「騎兵/非機甲偵察」です。最後の2つは極めて稀なタイプで、多分その部隊の特殊事情によるものだと思います。赤色の「歩兵」はソ連軍にはある程度いて、平地だと2倍の攻撃力で殴ってきたりするので脅威です。

 下段は左から、「砲兵」「グライダー砲兵」「対戦車」。砲兵の中でも結構対戦車にも有用な砲を持っていた部隊が赤色に塗られているのだと思います。

 で、最後のが、後述すると書いていた赤色のでっかい「AT」の対戦車ユニットなのですが、このアリエテ戦車師団の対戦車大隊は(多分)その後編成が強化されて、↓に置き換えられます。

unit9637.jpg

 でっかい「AT」でなく、対戦車の兵科マークになりました。赤色ではなくなったので、x2やx1.5で殴れないし、劣化したのかと思いきや、そもそも戦闘力が( )で囲まれている防御専用のものなので、そういうわけではありません。

 そこらへんどういうことなのかというと……で、ここからが対戦車(AT)効果の話なのですが。


 AT効果には、「重AT」と「軽AT」があります。

・重AT……兵科マークが黄色のすべてのユニット、兵科マークが赤色の戦車ユニット、対戦車あるいは対空のシンボルを持つユニット、陣地

 つまり、↓以下のもの(黄色のはほとんど省略します)。

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・軽AT……兵科マークが赤色の、戦車以外のユニット(ここは先ほど挙げた画像から、一番左上の「戦車」を除いたすべてなわけですが、代表的、あるいは混同しやすいものだけを再掲します)

unit9647.jpgunit9646.jpgunit9636.jpgunit9622.jpgunit9648.jpgunit9638.jpg


 で、x2がx1.5に減ってしまうケースというのは、AT効果が同等以上のものがいる場合、即ち、

 重ATが1個でもいるヘクスに対して、重AT/軽ATの攻撃側が殴る

 軽ATが1個でもいるヘクスに対して、軽ATの攻撃側が殴る

 の2つのパターンの時です。つまり、

 軽ATが1個でもいるヘクスに対して、重ATの攻撃側が殴る

 時には、x2のままです。(防御ヘクスには1個でもいれば有効で、攻撃側はユニット毎にx2なのかx1.5なのかを判定します)


 で、先ほどのアリエテ戦車師団の対戦車大隊の話ですが、

unit9638.jpgunit9637.jpg

 左のものから右のものになる時に、「軽AT」から「重AT」になっているわけですから、強化されているわけです。



 プレイ中にややこしいのは、「赤であれば軽AT」だとは限らないことです。重ATに対戦車と対空砲が含まれるのは割と(個人的には)覚えておきやすいのですが、「赤戦車」が重ATなのが、覚えておきにくい……。陣地も割と忘れやすいです。

 それでもって、私が長い間なぜか勘違いしていたのは、

 重ATに、機甲/機械化で殴る
 軽ATに、機械化で殴る

 時に、x1.5になるのだと思っていたことでした。正確には、「重ATに重/軽ATで殴る」「軽ATに軽ATで殴る」なわけです。

 尤も、ここも問題なのは「赤戦車」のみですね(例えば「赤戦車」で「赤機甲偵察」を殴るとかの場合、正しくはx2ですが、私の勘違いではx1.5でした)。くっそう~、赤戦車さえいなければ……(おい)。


 まあでも、AT効果が問題になるのはオッズ計算の時だけなので、防御側が「重ATか、軽ATか、ATなしか」を宣言する時と、攻撃側が「防御側に軽ATって言われた」時にのみ、「赤戦車は重AT、赤戦車は重AT、赤戦車は重AT、赤戦車は重AT……」と唱えればいいということではありますね(^_^; まあそう考えると割とすっきりしたかも……。



 最初に話題にした、「対戦車自走砲」ユニットですが、重ATを持っており、かつ攻撃の時にx2にはならない(多分)唯一のタイプでもある(攻撃できない重ATのタイプは他にもいますが)わけで、そういう意味でも珍しいと思われます。まあ、プレイにおいてはそもそも黄色か赤色でなければx2の可能性は絶無なのでそこらへんは間違えようはなく、ただ防御の際に、「あれ、これは対戦車? 重AT?」と悩む可能性さえちゃんと確認しておけばOKということで。


 あと、OCS v4.3和訳のAT効果の項を読んでいたら、「重AT効果は、陣地、……および陣地が持ちます」と、陣地が2回出てきてしまっているのを見つけました(T_T) そこのところ修正したものを「OCSの物置2」に置いておきました。何度もうっかりミスが見つかってしまってまして、申し訳ないです。

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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