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イタリア軍歩兵師団が「2単位」編成であること等の合理的な理由、その4

 今まで3回ほど、「イタリア軍歩兵師団が「2単位」編成であること等の合理的な理由」についてブログで取り上げてました。

イタリア軍歩兵師団が「2単位」編成であること等の合理的な理由 (2017/04/09)
イタリア軍歩兵師団が「2単位」編成であること等の合理的な理由、その2 (2017/05/14)
イタリア軍歩兵師団が「2単位」編成であること等の合理的な理由、その3 (2017/11/21)


 『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』を読んでいましたら、「その2」と同じ、及び上記に挙げたのとはまた違う「合理的な理由」について触れられていたので、引用してみます。

 2単位師団は多くの批判を招きがちである。主として、火力が減少してしまうというような。だが忘れるべきでないのは、このようなコンパクトな編制は、当時視野に入れられていたフランスやユーゴスラヴィアとの戦争での、国境の山がちの地形には適していたということである。それに歩兵連隊を少なめにしていくというのは、戦後には旅団規模がトレンドになっていったという流れを考えれば、それ自体は悪くなかった。むしろ、歩兵用の支援火器と(装甲)車の供給が不充分であったことの方がよほど問題であった。だがまた、歩兵師団を20個から51個にまで増やすことによって、それを指揮するための経験豊かな将校の数に不足をきたしたのも事実である。
『The Italian War on the Eastern Front, 1941–1943: Operations, Myths and Memories』P53


 「戦後には旅団規模がトレンドに」というのは私は良く知らないのですが、同書のこのページの最初のところには、第一次世界大戦後にはそれまで「4単位(1個師団に4個連隊)」が各国で普通であったのが、「3単位」に変えていく流れであった……というようなことが書いてあり、20世紀における全体の潮流として、4個連隊→3個連隊→2個連隊(旅団程度)となっていくというのがあったのでしょうか。そうであれば、イタリア軍の「2単位」というのは潮流を先取りしていたのであり、嘲笑されるようなものではない……と。尤も、他の点で色々問題があったわけですが(^_^;



 あと、同書で昨日読んでいた部分で面白かった記述(P64)として、「イタリア軍は将校と兵士との間の距離が遠かったということが問題として挙げられたりする(ただし、前線にいる期間が長くなったりした場合や、戦車師団やアルピーニ師団や空挺師団などのエリート部隊では、距離はもっと近かった)けども、ソ連軍なんか上官が兵士達を処刑したりしまくっていたのに最終的に勝利したのだから、別に将校と兵士との間の距離が遠いとか、そんなの問題でもなんでもないよね?(超意訳)」というのがありました(^_^;





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DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

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