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『テルマエ・ロマエ』全Ⅵ巻読了。世界史上で、質実剛健で不屈の男とは?

 一時期非常に人気だったマンガ『テルマエ・ロマエ』全Ⅵ巻を読了しました。

 なぜこの時期にか、というと、最近、BOOKOFFとか古本市場に行って、80円本、あるいは100円本コーナーをまわって「昔ちょっと興味は持っていたけど、購入するところまでは自制していた」ようなコミックをまとめ買いして読む、というのにハマっているからです。

 『テルマエ・ロマエ』は以前、知り合いが持ってきてくれた1、2巻は読んだことがあったのですが、3巻以降は読んだことがありませんでした。ひっっじょーに面白かったです(^^)

 しかしその中で「んんっ?」と思ったこと。

 本作のヒロインが「質実剛健で不屈な男」としてユリウス・カエサルに惹かれるのですが、私のイメージではユリウス・カエサルって「質実剛健で不屈」というのとはちょっとずれるような……? と(尤も、私はユリウス・カエサルについてそれほど良く知らないのですけども。でも不屈というのはかなりそうかもです)。

 質実剛健(中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま)といえば、私がまず思い浮かべたのは一時期私自身ハマっていた、共和政ローマのルキウス・アエミリウス・パウルス・マケドニクスでした。あるいは、マルクス・クラウディウス・マルケルルスとか、クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェルルコースス・クンクタートルとか……。

 以下、昔作っていたウェブサイト「共和政ローマ」のそれぞれの伝記記事です。

ルキウス・アエミリウス・パウルス・マケドニクス
マルクス・クラウディウス・マルケルルス
クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェルルコスス・クンクタトル

 ただ、今Wikipediaを見てみると、マケドニクスなんてだいぶ虐殺とか、略奪をしたと書かれてました。うおお~。私の昔のイメージが……しかしこうやって昔の見方とかが覆されるのは素晴らしいと思います)。

日本語版Wikipedia「ルキウス・アエミリウス・パウルス・マケドニクス」
日本語版Wikipedia「マルクス・クラウディウス・マルケッルス」
日本語版Wikipedia「クィントゥス・ファビウス・マクシムス」


 ただ、色々考えてみると、私は恐らく「質実」、しかも「飾り気がない」という部分に最も惹かれていると思うのですが、『テルマエ・ロマエ』のヒロインは「剛健で不屈」という辺りに最も惹かれているのかもしれません。ヒロインは小学生の時に、「スキピオ・アフリカヌスもいいな……。ローマ人じゃないけどハンニバルもかっこいい!」と思ったという描写があるのですが、私個人としては、ハンニバルがかっこいいのは賛成! でもスキピオ(大スキピオ)はなんか、わがままっぽい感じがして好きではないのです。

 これは単に、「好みの男像が微妙にずれている」というだけの話なのかもしれません(^_^; 私は中学生の頃にロンメル将軍にハマり、高校生時代に周瑜にハマり、大学生時代に共和政ローマの人物にハマったのですが、しかしロンメルと周瑜は派手(飾り気がないの逆)ですね(^_^; あ、でも典韋とか張遼とかも好きだったし……。あと、大学生時代に『魔法騎士レイアース』のクレフがかなり好きでした(ただし、「推しのグッズを買い集める」とかのレベルまでは全然いかない程度です。私は「好き」の濃度が多くの人よりもかなり薄めだと思われるのです……(>_<))。

 私もミリタリーファンではあると思いますが、兵器マニア的な人ほど兵器には興味はなく、人物像の方にかなり興味があるのは、「好みの男像」を追い求めているのかもしれません。


 今は、第二次世界大戦とナポレオン戦争に自分の興味を限るようにしているのですが、そこらへんで「質実剛健」な人物像を探すとすると……。あっ、南北戦争ですが、リーとかグラントとかはそうかも。ナポレオン戦争だとダヴー……? 第二次世界大戦では、ルントシュテット、ロコソフスキー、ヴァシレフスキーとか……?


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東部戦線での、敵同士の歌や音楽のやりとりの話

 『イワンの戦争』(第二次世界大戦のソ連兵に関する本)を読んでましたら、歌に関する話が3ページ程度ありました。結構細かく、どんな歌が、という話も書かれているのですが、個人的に印象的だった部分だけを引用してみます。



 【……】兵士の歌好きは一貫していた。行軍の時も、祭りやパレードでも歌った。【……】
 士気の高揚に歌は極めて効果があると誰でも知っていた。【……】「歌なしに戦争は語れない。歌は死も恐怖も和らげてくれた」。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは戦場体験がある女性たちと話し、同様の発見をした。「前線に赴く時、何が最も記憶に残ったかと尋ねたところ、みな同じ答えだった。彼女たちは出発に際し、好きな歌を歌っていたのだ!」。
『イワンの戦争』P224,5


 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんは、大祖国戦争に従軍した女性達に聞き取りをして著した『戦争は女の顔をしていない』などでノーベル文学賞を受賞した方です。今、ベラルーシで独裁者に対抗して結構大変なことになっておられますが……。

 『戦争は女の顔をしていない』(「戦争」という単語は女性名詞なのだそうで、女性名詞なのに、女性的ではない、という含意だそうで)の和訳本は私は読んでないのですが、マンガ化がされていっていて、そちらを読んでいってます。ほぼ毎回泣きます(T_T)



 コミック版は、『戦争は女の顔をしていない』コミック版公式ツイッターから全話読めます。


 コミック版では、歌の話はまだ出てないような気がしますが……。

 『イワンの戦争』にも、女性兵士などの話が3ページ程度書かれていました(P189~191)。コミック版の第1話に出てきた、洗濯する女性達の写真がP187に載ってまして、「おおお~」と思いました。

 個人的には、『イワンの戦争』はプロパガンダではない、悪い面も良い面も含めたソ連軍兵士の実相に迫る本で、興味深く読んでいます。


 歌の話に戻りますが、最も気に入った話はこれです。

 戦争中の歌は、旋律が軽快で覚えやすく、素直に口をついて出た。あまりに流行ったので、ドイツ兵も自国の言葉で詞をつけて歌ったくらいだ。後にソ連軍の砲兵連隊がドイツ軍と対峙した時、赤軍兵たちは、無人の野の向こう側で一人のドイツ兵が奏でるアコーディオンの調べを聞いた。自分たちが野営地を出発して以来、歌ってきた旋律だった。数日後、薬きょうに入れた一枚のメモが赤軍前線の近くで見つかった。下手なロシア語で、歌詞を教えてくれと書いてあった。
『イワンの戦争』P226


 これと同様というか、もうちょっとすごい話が、イタリア軍のアルピーニ軍団の兵士達について書かれた『Sacrifice on the Steppe: The Italian Alpine Corps in the Stalingrad Campaign, 1942-1943』に載ってました。



 第3アルピーニ連隊【ジュリア師団の第3アルピーニ砲兵連隊】のいくつかの前哨部隊がドン川沿いに配置されており、そこでは川の幅は約30mと短距離だった。対岸にいるソ連軍部隊が時々、メガホンを使ってアルピーニ部隊とコミュニケーションを取ってきた。ある夜、Casasolaという名前のラッパ手が、非常に感動的な演奏をした。Eraldo Sculati中尉が書いている。
「ロシア兵達はメガホンで大きな拍手を拡声させて聞かせてきた。そして、そのアルピーニ兵を自分達の岸の方に招いて、親しく交わった。」
 トリノ歩兵師団のAlarico Rocchiも、自分の部隊の兵士達が、ドン川の対岸のロシア兵達の歌を聴いたと回想している。イタリア軍兵士達はお返しに、自分達の故郷の歌を歌った。
『Sacrifice on the Steppe: The Italian Alpine Corps in the Stalingrad Campaign, 1942-1943』P43,4



 こういう話は大好きです(>_<)

OCSの戦闘補給と、戦闘補給を入れずに半分で防御と、内部備蓄に関してまとめ

 たえさんから、OCSの内部備蓄等について質問がありまして、ちょっと私やワニミさんも分からない点があったので、BoardGameGeekで質問しまして、答をいただいて分かったこと等をまとめることにしてみました。

 BGGでのやりとりはこちら



 まず基本的なことですが、OCSでは戦闘をする際には、「戦闘補給」が必要です(オーバーランも、OCSでは戦闘だとみなされます)。OCS12.4から、重要な部分のみ引用します。

 マップ上のSPを消費できない時にのみ、ユニットはその内部備蓄を使用できます。
・攻撃側:ユニットのステップ毎に1T
(例外:『DAK』の2ステップ旅団は1T)
・防御側:戦闘毎に2T
(例外:1RE以下なら1T)
重要な注記:攻撃を行うユニットにはすべて戦闘補給を入れられるのでなければ、攻撃はまったく行えません。防御側は常に戦闘補給を入れないで半分の戦闘力で防御することを選択できます。


 攻撃時はそれほど問題はありません。ステップ毎に1T(複数ステップユニットでも当然、ステップ毎に1T)を入れます。どうやってもマップ上のSPを入れられない時のみ、SPの代わりに内部備蓄を使用できます(専用トラック上のSPは、使わないことを選択できます)。SPを入れられないかつ2段階目の備蓄欠乏(Exhausted)に既になっていたなら、もう内部備蓄は使用できないので、攻撃できません。

 そもそも攻撃時は、スタックの中から、「このユニットは攻撃に参加させる、このユニットは攻撃に参加させない」という選択ができますし、選択するのが普通でもあるので、解釈問題が(後述の防御時に比べて)生じにくいと思われます。


 攻撃時に一つ問題なのは、複数ステップユニット(例えば3RE)がいて、1Tしかないというような時の扱いです(3REで2T、あるいは4REで3Tの時なども同様です)。

unit9613.jpg


 可能性として、以下のものがまず想定されそうです。

1) そもそも攻撃に参加しない。

2) 3ステップの内、1ステップにのみ1Tを入れ、残りの2ステップは攻撃に参加しない。

3) 3ステップの内、1ステップにのみ1Tを入れ、残りの2ステップは内部備蓄を使用する。

4) 1Tを消費せず、3ステップすべてが内部備蓄を使用する。

 結論的には、1)は問題ないですが、2)と3)と4)は選択できません。論拠は以下のもの。

12.4 【……】攻撃を行うユニットにはすべて戦闘補給を入れられるのでなければ、攻撃はまったく行えません(Units which do not have their combat supply available cannot attack at all.)。

12.10g 【……】例外:1個のユニットは師団ユニットのように複数のステップを持っていたとしても、内部備蓄がマップ上のSPのどちらかしか消費できません。1個のユニットはそれらを同時に消費できません。
12.10h 複数ステップユニットが使用可能な充分なマップ上のSPが存在しないために自身の内部備蓄を使用することを選択した場合には、そのマップ上のSPも消費されなければなりません(それは無駄になるということです)。


 ですので、選択可能なのは、1)の他には

5) 3RE(3ステップ)がすべて内部備蓄を使用し、かつ、1Tも消費される(無駄になる)。

 だけだということになります。LowやExhaustedマーカーは、その複数ステップユニットの下に置かれます。そのユニットが複数ステップユニットであったとしても、例えば3ステップのうち1ステップは内部備蓄を使用しておらず、2ステップがLowであるなどという状況はあり得ないということですね。

 つまり、戦闘補給と内部備蓄はあくまで「ユニット単位で」処理される(そして、利用可能なSPがない時にしか内部備蓄は使用できないが、1つのユニットのステップ数分ない場合には、そのSPを無駄にすれば、内部備蓄を使用して戦闘できる)、と覚えておけば良いのだと思います。




 防御時には、前述の「防御側は常に戦闘補給を入れないで半分の戦闘力で防御することを選択できます。」という選択肢があるので、より選択の幅が広くなります。


unit9612.jpg

 例として↑のような状況を考えてみます。


 割と単純な選択肢は、以下のような表にまとめられます。

unit9610.jpg


 ただし、BGGでの回答によると、1ユニット単位でSPを入れる、入れないは選択できるようなので、例えば1Tだけある状況で、

・シングルステップユニット1個に1Tを入れて全力にし、残りの2ユニットは「半分で防御」と「内部備蓄を使用して全力」のどちらかをそれぞれ選択する。

・複数ステップユニット1個に1Tを入れて無駄にして内部備蓄を使用して全力として、残りの2ユニットは「半分で防御」と「内部備蓄を使用して全力」のどちらかをそれぞれ選択する。


 という選択肢があるようです。

 利用できるSPが大量にある場合でも、「シングルステップユニット1個に1Tを入れて全力にし、残りのユニットすべては半分で防御」というようなことは選択できます(ワニミさんは割とそういうことをやっておられました。もちろん、スタック全体で1RE以下にはならない場合の話です)。ただ、そういう状況下で「シングルステップユニット2個にそれぞれ1Tを入れて全力にし……」ということを選択するならば、それは「2T入れるのだから、そのヘクスのスタック全てに戦闘補給を入れて全力で守れる」ということになります(^_^; つまり、シングルステップユニット1個に1Tを入れるだけにとどめて、1Tを節約する場合にのみ、そういうことが起こります。


 2Tだけある場合には、

・シングルステップユニット1個に1Tを入れて全力にし、1Tを消費せずに残しておき、残りの2ユニットは「半分で防御」を選択(内部備蓄は、消費せずに残してある1Tがあるので選択できない)。

 というような選択肢はあるようです。しかし、↓というのはできないと思われます。

・複数ステップユニット1個に1Tを入れて無駄にして内部備蓄を使用して全力として、1Tを消費せずに残しておき、残りの2ユニットは「半分で防御」を選択。

 これの何がいけないのかというと、「SPを無駄にして内部備蓄を使用する」という方法をとる場合、使用可能なSPはすべて消費されなければならないと思われるからです。つまり、2Tを無駄にすれば内部備蓄を使用できるわけですが、しかし2T払うのであればそもそも、そのヘクスのスタックすべてが全力で防御できます(^^)


 今回一応あれこれ考えてみたのですが、以上のような考え方ということで私としては納得できるかな、と……。ただ、まだ抜けている選択肢もあるかもです。もしあれば指摘していただければ幸いです。


<2020/09/25追記>

 すいません、シリーズルールの和訳誤記の修正について記すのを忘れていました(>_<)

 OCS 12.10hの「例」の2行目に「防御」とあるのは「攻撃」の間違いでした。すでに印刷されている方は赤ペンで修正してもらえればと思います。

 また、ルールブックの中に「防御」ではなく「防禦」と書かれているところを発見しまして、全文検索して2箇所修正しました。

 上記の修正を施した最新版のpdfを「OCSの物置2」に置いてあります。これから印刷される方はこのデータを使って下さい。

 なんらかのミスを見つけられましたら、些細なものでも教えていただければ幸いです(T_T)

<追記ここまで>

OCS『Hungarian Rhapsody』コンラートIIIシナリオを研究プレイしました

 ミドルアース大阪に行きまして、OCS『Hungarian Rhapsody』のコンラートIIIシナリオを研究プレイしました。


 古角さんがつきあって下さいました。古角さんがドイツ軍、私がソ連軍で。

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 ↓セットアップ時。

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 勝利条件を確認してました。

 画像の右やや下に囲った3ヘクスが、まだ枢軸軍部隊のいるブダペストヘクスで(ハイスタックなので、ブダペスト拡大マップの方に置いてありました)、枢軸軍プレイヤーターン終了時にこれらのヘクスに一般補給を引ければ、枢軸軍がサドンデス勝利します。

 それができなかったとしても、ダイスの2の面を上にして置いてある(2VPの)2つのヘクスを枢軸軍が占領した状態でシナリオの終了ターンである第4ターンを終えれば、(他の要素がまったく動かなかったとすれば)枢軸軍側が勝利します。

 ソ連軍としては、それらのヘクスを取られたままになるなら、ブダペスト市街ヘクスをいくつか占領するなどして埋め合わせる必要がある、という感じです。


 他の諸条件の確認なんですが、枢軸軍はブダペスト要塞内にグヤーシュマーカーを4つ持っているので、全4ターンのこのシナリオにおいてはブダペスト要塞が一般補給切れになることはありません。防御には戦闘補給は必要ないですし、内部備蓄で攻撃もできます(つまり2回まで。再備蓄の必要なし)。ただし、砲爆撃をするためにはSPが必要です。

 また、ソ連軍の航空ユニットは、第1ターン(セットアップ時)には4つまでしか活動状態になれず(シナリオ特別ルール)、第2ターンからは10個までとなります(3.2a)。長距離航空部隊(LRAF)の整備能力が"0"で始まって整備できないままシナリオが終わるので、「LRAFユニットをセットアップ時に活動状態にしておかなければ、使用できないままということ……?」と思ってBoardGameGeekで質問してみましたところ、またデザイナー様から返事がありまして、「LRAFの整備能力が0で始まる場合はLRAFは使用できません。このシナリオにLRAFのユニットが表記してあるのは、それまでにどれだけの損害を受けたかを表記しておく意図でしたが、この情報を削っておいた方が親切だったかもしれません」ということでした。ので、このシナリオではそもそもLRAFはまったく使用できないということで(他のシナリオでも、整備能力0で始まって、月をまたがないなら、LRAFは使用できないということかとも思います)。

 このシナリオではマップの南の方にも航空基地があり、ソ連軍側が持っている航空ユニットのすべてを(活動状態にして)有効活用しようとするならそれらの航空基地を使用した方がよい感じなのですが、しかし初期配置のままではそこまでSPを届けられない状態だったりします。なので、ブダペスト周辺でのみ、10個の航空ユニットを活動状態にしておき、離れた航空基地には活動状態にしておけない航空ユニットを置いておいて、必要に応じて入れ替えるというのが良さそうです。



 ↓第1ターン先攻枢軸軍終了時。

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 平地だらけ(陣地のマークは枢軸軍だけが使用できるのです)で、ダイス目も良かったため、前線にいたソ連軍ユニットをほぼ壊滅させています。



 ↓第1ターン後攻ソ連軍終了時。

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 ソ連軍側は結構余裕がない状況で、なんとか戦線を取り繕いつつ、続けての反撃に向けてハイスタックを林立させています。また、144砲爆撃力を持つカチューシャでブダペスト市内を砲撃し、2ステップロスを強いました。ところが……。



 第2ターン先攻枢軸軍終了時。

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 ブダペストへと一般補給を回復されてしまい、サドンデス敗北となってしまいました(>_<) ソ連軍は、反撃のためにハイスタック(軍団)を林立などさせておく余裕はなく、まずはドイツ軍側の恐るべき突進力の前になんとかそれを防がなければならないということが身を以てよく理解できました(^_^;

 また、ソ連軍は砲兵の砲撃力がありすぎるほどあるのですが、それらを撃つとあっという間にSPが減ってしまい、むしろ陸上部隊の機動や防御用補給に困難を来す可能性すらあると思いました。そこらへん勘案すると、勝利得点を確保する為にブダペスト攻略をはかる(そしてそのために砲撃をし、市街戦をする)のはまったくやらない方が良さそうだと思いました。あくまで、2VPヘクスを争奪した方が良さそう(2VPヘクスを枢軸軍に1個取られた状態では引き分けの結果。2VPヘクスを2つともソ連軍が確保していれば、ソ連軍の勝利)。

 そうすると、平地上で両軍がぶつかり合う形になりそうで、両軍が「攻撃時の戦闘力×2(×1.5)」を発揮して殴り合うという展開に? バランス的にもなかなか良さそうです。補給量は、ダイス目が良ければ苦労はしないと思いますけども、片方の軍がダイス目が悪いのが続くとかになると詰みそうなので、「シナリオを楽しむ」という観点でプレイするならば、適度にダイス目調整とかしても良いかもと思いました。

 難点としては、ユニット密度が高いことでしょうか。マップを拡大カラーコピーしてプレイするのもありだろうと思います。


 ミドルアース大阪で、(今回は来られていなかった)BOWさんが『Hungarian Rhapsody』に興味あるということでしたので、このシナリオをとりあえず推薦しまして、将来的にプレイできればと思っています(ただ、↓の理由により、だいぶ先になりそうですが)。


 ミドルアース大阪は、急遽来週もあるということになったそうなのですが、私は富山のKさんが尼崎会の方に土日来られてプレイということになっていたので、そちらには行けず。ミドルアース大阪は10月中はなしだそうです(会場が取れなかった)。


 尼崎会は、再来週以降、OCS『Smolensk:Barbarossa Derailed』を置きっぱなし継続プレイの予定です。こちらはワニミさんが業者に依頼して作って貰った拡大マップがあるので、そちらでプレイ。たぶん何回もやり直しプレイするだろうと思います(^_^;


Osprey Publishingの「Command Book」シリーズの中の買いたいかもリスト

 Osprey Publishingに、「Command Book」シリーズというのがあります。

 世界史上の軍事指揮官について、1人1冊で割とコンパクト(64ページというのが多い?)にまとめたものらしく、書評を見ていますと「詳しくない。がっかりだ」というのも結構ありますが、まあそのページ数ではしょうがないという気も。あくまでも、その人物に関する入門的な本という感じなのでしょう。

 日本では、ロンメル、グデーリアン、マンシュタインなどはある程度以上詳しい本が出ていますし(大木毅さんに感謝!)、それらの人物に関してこのシリーズの本を買う意味は乏しいだろうと思いますが、そうでない人物に関してなら、むしろ入門的な情報にさえ飢えている感がある(個人的に)ので、買ってみるのはありではないかと。先日書いてました、Kindleの洋書をPC画面上ですぐにOCRしてDeepL翻訳にかける方法 (2020/09/04)もありますし……(このシリーズはたぶん全部Kindleで読めるのではないでしょうか)。


 スリムとブラッドレーの本はすでに買ってあるのですが、ちょっと思いついて、他にどんな本があるのか、一回総ざらえでチェックしておくことにしました(将来自分が購入を再検討する時の利便が良いように(^_^;)。

 シリーズ全部のリストは↓で見られますが、このエントリ上にはとりあえず、第二次世界大戦の将軍だけ(提督は除く)を挙げます。順不同です。

Osprey Publishing Command





 ムッソリーニの伝記などは日本でも詳しいのが出ていて、私は最初にそういうのを読んだのですが、詳しすぎて、よく知らない人間には何がなんだか分からなかった経験が。その後だいぶ経ってから、第二次世界大戦ブックスのムッソリーニ伝を読んだら入門的で非常に良かったです。

 第二次世界大戦の指揮官についても、洋書でなら詳しい伝記本も色々あるでしょうけども、とりあえずまずはこういう60ページくらいの本を読んでみるというのはありだろうという気がしています。


 リストを見ていると、個人的にウェーヴェルとウィンゲートは絶対買って読まねばならないような気が……。モーデル、ジューコフあたりも読んでみたいです。ケッセルリンクは人物的にはかなり興味があるんですが、書評を読んでいると他の本よりもどうも評判が芳しくないみたいで、悩ましい……。


 一方、著者をチェックしてみると、Robert Forczyk(ロバート・フォーチャイク)の名前が! この人の本は個人的に非常に英文が読みやすいし、面白いしで、印象的な人でした↓。これはだいぶ、購入に前向きにならざるを得ない……。

読みやすい英文のミリタリー書籍やゲームルールやゲーム記事 (2018/10/30)


 どうも「Command」シリーズの著者は、一人で数冊というのが多いみたいですね(「Campaign」シリーズなんかももちろんそうでしょうけども)。

 これもリストにしてみると……(名前の部分は、Amazon上でその人の本のリストに飛ぶリンクを付けます)。


Pier Battistelli……ロンメル、グデーリアン、ケッセルリンク
 イタリア軍関係、北アフリカ戦線、バルカン戦線の著作が多い方です。


Jon Diamond……ウィンゲート、ウェーヴェル
 ビルマ戦線関係の著作が数冊


Robert Forczyk……ジューコフ、モーデル、マンシュタイン
 東部戦線関係の著作が大量にあります。


Robert Lyman……スリム
 ビルマ戦線関係が多めですが、アメリカ軍関係とかトブルク戦の本も。っていうか、この人のビルマ戦の将軍関係の本、すごく面白そうなんですけど!(>_<)


Steven Zaloga……マンネルハイム、ブラッドレー、パットン、アイゼンハワー
 むちゃくちゃ色々、たくさん著作がありますが、英米軍関係とか戦車本が多め? 和訳本にオスプレイキャンペーンシリーズの『カセリーヌ峠の戦い1943』があります。


T. R. Moreman……モントゴメリー
 北アフリカとビルマのイギリス軍関係の本が数冊。


『WHO WAS WHO in World War II』の2つの和訳本の違いについて

 ジョン・キーガン編の『WHO WAS WHO in World War II』には、和訳本が2種類あります。

 『第二次世界大戦人名事典』と、『第2次大戦事典②兵器・人名』です(後者は前半が兵器の事典になっており、後半が『WHO WAS WHO in World War II』の和訳となっています)。





 この和訳2冊の記述内容がどうも微妙に異なっているということは以前からうすうす分かっていたのですが、たまたまアイゼンハワーの項目を見比べてみて、かなり気になったので、今回じっくり調べてみました。

 結果から書きますと、明確な証拠はないのですが、『WHO WAS WHO in World War II』には1978年版と1984年版があり、前者を訳したのが1985年出版の『第2次大戦事典②兵器・人名』で、後者を訳したのが1996年出版の『第二次世界大戦人名事典』である……ということではないかと思います(1984年版の和訳を1985年に出版するのは難しいだろうという前提で)。私が持っている『WHO WAS WHO in World War II』は1984年版で、『第二次世界大戦人名事典』と内容が一致しているのです。


 例えば、最初の項目であるアイアンサイドの最後の2文は、それぞれ以下のように異なっています(それ以前の文はほぼ同じ)。

 彼は参謀職の職分よりも、前線の戦闘部隊の司令官に適した軍人であった。ヨーロッパ派遣軍総司令官としてならその業績はすぐれたものであり得たろうが、参謀総長、あるいはイギリス本国軍総司令官としては精彩に欠けていたとされている。
『第2次大戦事典②兵器・人名』P259

 アイアンサイドはジョン・バカンの小説『39階段』の主人公リチャード・ハネーのモデルだといわれる。彼の冒険的な一生が明快に描かれている。
『第二次世界大戦人名事典』P1


 あまりの違いにびっくりです(^_^;

 アイゼンハワーの項では、同じ内容であろう文に挟まれた部分を抜き出してみます。『第二次世界大戦人名事典』の方には、一部に原文も引用してみます。

 そしてモントゴメリーは、この失敗がアイゼンハワーによる「広正面戦略」の戦略採用の故であると、終生不満を表明しつづけた。しかし、最近の戦史研究に従えば、狭正面進撃論を採用した場合には、それを支える輸送補給態勢に困難が生じ、モントゴメリーとパットンのうちの一方を進撃させるためには他方を一時停止させなければならぬという、政治的にもきわめて困難な決定を迫られることになったものと考えられている。狭正面進撃論による進撃の方が戦争をより早く終結させたとは、誰一人断言することはできないわけである。
 アイゼンハワーは諸般の状況を認識しており、このときとるべき最善の措置は、アメリカ軍とイギリス軍の協調を持続させつつ、双方が最前線に向かって殺到できる態勢にもってゆくことであると考えたようである。そしてこのために、2人の将軍のどちらもその功を樹立しなくても構わない、とアイゼンハワーが考えた形跡がある。こうした評価に立てば、彼の措置はまったく正しかった。
『第2次大戦事典②兵器・人名』P260

 モントゴメリーはこの失敗は、アイゼンハワーの「広域戦線」戦略のせいだと、いつまでも主張しつづけた。どうもそれは違うようだ(This now looks unlikely)。ドイツ軍地上部隊はモントゴメリーが予想したより本国付近ではずっと強力で、しかも連合軍の補給は「集中突破」だろうと「広域戦線」だろうと、戦勝の決定打を下すほど豊かではなかった。アイゼンハワーはこの事態をよく認識していたようで、アメリカかイギリスの将軍が思うように手柄を立てるより、米英軍が協調を保ちながら国境へ前進するのが最善だと決定した。
 アイゼンハワーのこうした判断は、おそらく正しかったのだろう(In that assessment he was certainly accurate ...)。
『第二次世界大戦人名事典』P3


 後者で原文を引用した箇所は、どうも前者の訳の方が良いように思える(前者の原文が同じである保証はありませんが)のですが、どうでしょうか……?

 同じ原文であろうところを見比べていると、『第二次世界大戦人名事典』は和訳が短い文になりがちで、また軍事用語的にやや難があるような感じがします。『第2次大戦事典②兵器・人名』は逆に、長い表現を厭わない感じがします。

 原文が異なるであろう箇所では、『第2次大戦事典②兵器・人名』の方が人間性をより描写する傾向があり、文が長め……でしょうか。

 個人的には、『第2次大戦事典②兵器・人名』の方が好みです。ただ、原著の古い版が元であろうという弱み?がありますが、しかしたった6年で新しい版を出し、中身をいじる(アイゼンハワーの項はまあ分からないでもないような内容ですが、アイアンサイドの項はなぜこういう変更になったのか良く分からないような気がします(^_^;)必要があったということなんでしょうかね……?


 試しに和訳者を見てみたら、「ああ……なるほど……」という違いがありました。それぞれ要約します。

『第2次大戦事典②兵器・人名』
監修 加登川幸太郎
陸軍士官学校、陸軍大学校卒。戦車学校、陸軍省軍務局を経て前線諸軍の参謀を勤めて敗戦に至る。戦後GHQ戦史課勤務ののち【……】退職。以後戦史・軍事史の研究に専念。
主な著書、訳書は、『帝国陸軍機甲部隊』『大事世界大戦通史』『三八式歩兵銃』『中国と日本軍』
【Amazonで「加登川幸太郎」で検索すると、第二次世界大戦ブックスが大量にヒットします】

「人名」翻訳担当 藤井 冬木
出版社勤務のかたわら、航空史、軍事史関係の翻訳および執筆にたずさわる。

「人名」翻訳担当 島岡 潤平
翻訳家。


『第二次世界大戦人名事典』
監修 猪口 邦子
上智大学卒、エール大学大学院より政治学博士号を取得。上智大学法学部教授。
主要著書 『ポスト覇権システムと日本の選択』『戦争と平和(現代政治学叢書 17)』

翻訳 長沢 道雄
朝日新聞社の整理本部長、編集委員等を歴任。
主要著書『不戦兵士小島清文』


 「あっ……(察し)」   そっ閉じ


 過去に、↓で同じ様な印象を抱いたことがありました……。

『Who Was ...』『What Was ...』シリーズ (2014/10/08)



 まあでも、改めて調べてみて、状況がよく理解できて良かったです。


 私は、だいたい師団長クラス以上の将軍とかの人物像(経歴とかよりも、性格や能力や人望や、あるいは評価とその論争など)ということに非常に興味があるのですが、しかしそういうことを扱った本って、ロンメルやグデーリアンとかならあります(最近も出ました)が、それらの本もめちゃくちゃあるわけじゃないし、またそれ以上に、ある程度以上の数の人物をまとめて扱った本って、割と少ないような気がするのですが、そうでもないですか……?

 それに比べて、同じミリタリーの世界でも、兵器を扱った本(写真集的なものも含めて)は、同人誌とかも含めて、かなり多いような気がします。

 最近改めてそれを感じまして、「うーん、私はマイノリティなんだなぁ……」と(^_^; 理系的なのか文系的なのか、ってことかもとも思いますが(私はかなり文系的なのでしょう)。

 しかし、嘆いていてもしょうがないので、この『WHO WAS WHO in World War II』などもできるだけ活用して、情報を仕入れていきたいと思います。可能なら、将来的に電子書籍的なものででも、アウトプットできればとも思いますが……(せっかく集めた情報を、自分の死後にも有効活用してもらいたいということで)。


 『第2次大戦事典②兵器・人名』ですが、前半の兵器の項も読んでいて面白いですし、現状中古本は値段的にも高くないですし、興味を持たれた方には、お勧めです!

Kindleの洋書をPC画面上ですぐにOCRしてDeepL翻訳にかける方法

 『Churchill's Generals』を読むのを再開したのですが、この本、英文が何を言っているのか分かりにくく、しかも私が知りたいこととは関係なさそうな話題が結構続いたりするので、最近お世話になりっぱなしのDeepL翻訳で読めないものかと考えました。

 『Churchill's Generals』とDeepL翻訳については↓こちら。

ジョン・キーガン編『Churchill's Generals』を購入しました (2020/06/30)
DeepL翻訳
今話題の高精度機械翻訳「DeepL 翻訳」を使ってみた!

 DeepL翻訳は、アプリ版をダウンロードすれば、翻訳元の原文を範囲指定してCtrl+Cを2回押せば、勝手に起動して勝手に翻訳してくれるので、便利です。


 Kindleの方なのですが、Kindleの文もコピー(範囲指定してCtrl+C)できるのですが、そのコピー回数が本によって制限がかけられているらしく、20回程度で上限に達したりするので、気安くコピーできません。

 OCR(画像からテキストを認識してテキストデータにする)は、私が今までやっていた方法は画像データを一回保存して……というような方法だったので、面倒でした。これが、パソコンの画面上で範囲指定してOCRできれば、と。


 で、検索してみたら、『Capture2Text』というフリーソフトがありました。

画面内のどこでもOCRとして認識可能なフリーソフト 『Capture2Text』 画像も文字として認識


 このソフトを起動して(Capture2Text.exeの方っぽいです)、Windows+Qを押してから範囲指定します。この範囲指定が最初なかなかうまくいかなくて「どういうこと?」と思ったのですが、範囲指定の最初に左クリックしなければならない、と思い込んでいたのがどうやら間違いで、Windows+Qを押したら左クリックせずにマウスを動かし始め(ということはつまり、Windows+Qを押す時点ですでに範囲指定したい場所の左上の箇所にマウスカーソルを置いておかねばならない、ということです)、範囲指定を終わるところで左クリックするべきでした。

unit9620.jpg



 少し待つと、ウィンドウが出てきて、その中にOCRの結果が貼られていますが、初期設定(Save to Clipboardがオン:青く塗られている)ならばクリップボードに結果が保存されています。しかし改行が入ってしまっていてそのままDeepL翻訳に読ませると改行部分で別の文だと認識してしまうので、ブラウザの検索窓にいったんCtrl+Vでクリップボードの中身をペーストします。そしてCtrl+Aで全指定して、そこからCtrl+Cを2回押せば、勝手にDeepL翻訳が立ち上がって翻訳してくれます。

<2020/11/13追記>

 ↑で書いていた「改行部分の処理のために一度ブラウザの検索窓に……」という処理をしなくて済む方法を発見しました!

 Capture2Text.exeを起動すると、タスクバーの右下のインジケーター領域に赤い「CAP2」というようなアイコンが表示されるようになるので、ここをマウスで右クリックします。

unit9572.jpg

 出てきたウィンドウの一番上の「Settings...」を左クリックします。

 設定画面が出てくるので、左側の一覧の中から「Output」を左クリックします。

unit9571.jpg

 上から3つ目の「Keep line breaks」にチェックが入っているはずですので、そのチェックを外します。

 これで、「Windows+Q」した時点で、改行のないテキストデータになります。

 ただ、そのまま「Ctrl+C」を2回押してもDeepL翻訳が起動してくれません。ので、「Capture2text」のポップアップウィンドウが出る設定にしておいて(デフォルトではそうなっています)、ポップアップウィンドウが出たら「Ctrl+A(全選択)」を押し、そして「Ctrl+C」を2回押せばDeepL翻訳にかかります(DeepL翻訳側の設定をいじってなんとかならないかと思ったのですが、無理っぽかったです)。

 これで、以前より、「ブラウザを選択」「ブラウザの検索窓をクリック」「Ctrl+V(ペースト)」の3手順を省くことができたので、さらに作業が早くなると思います。すばらしい!


 最近私は、Kindle版を買った洋書をこの方法でとりあえず翻訳し、翻訳結果をアウトラインプロセッサ(私は「Story Editor」というのを使ってます。非常に便利です!)上にコピペして一読、一読してそれで良いかな程度の文はそのままにして次の文の処理に行きますが、気になる内容ならテキストを赤色に塗り(もっと重要っぽければさらに下線を引いておき)、英文もその下にコピペしておきます。それで後で(あるいはその場で)、英文を精読してよりよい和訳文に直していく……という方法でやってます。

 紙の本で洋書を読む時にも、蛍光ペンで気になるところは線を引いておいたり(重要度で3種類に分けて)、☆マークを付けたりしているのですが、後で見直す時にはどこに何が書いてあったかを、英文を読んで探さなければなりません。しかし↑の方法なら、(訳が拙いとはいえ)日本語で読み返すことができるので、結局は得になるのではないかなと思います。

<追記ここまで>

 OCRのミスもある程度はあるみたいですし、DeepL翻訳の方も、同じ原文を2回訳したり、一文をまったく無視したりということは結構頻繁にあるので、特に後者のチェックは、ちゃんと読むなら必要です。が、大体の意味を取って流し読みしていき、「ここは!」という部分は自分でちゃんと精読するという方法には、あまり問題ないかと思います。


 あと、Kindleで表示している時に、ある段落の最初から最後までが一画面に入っている方が、指定範囲の時にいいので、一つの段落がページ?にまたがっている時には文字の大きさを変えたりして、一画面に入れるように工夫する必要がありました。ただこの時、字を小さくすればするほど、いっぺんに大量の文をDeepL翻訳にかけて読むことができますが、字が小さい分、OCRの精度も下がるのでしょうね。


 この方法が使えるということであれば、今までは紙の本がいいと思っていましたが、Kindle版もかなりありかもです(老眼対策にもなるし……)。以前はKindle版は地図の画像データの精度が低く、地図入りの本は絶対紙の方を買うべきだと思っていましたが、先日Kindle版を購入したOSPREYの『The Fall of the Philippines 1941-42』は精度の高い地図が6分割とか8分割とかされて入っていた(一覧性はすごく悪いですが)ので、そこらへんも改善されていっているかもです。ただまあ、Kindle版を買ってみたら地図の精度がやっぱり低かったとか、最悪の場合紙の本には地図が入っているのにKindle版では何の断りもなく地図が入っていない(しかもそのことが分からない)という可能性もありますので、賭けではあります……。


ホロコーストに大きく関わっていた部隊ユニットの扱いなど

 市川丈夫さんのブログで、『TSWW:Barbarossa』に、ホロコーストに大きく関与していた部隊ユニットのルールに関して書かれているのを読んで、「おおお……なるほど」と個人的に大いに感心しました

【参考文献】クリストファー・R・ブラウニング「増補版 普通の人びと:ホロコーストと第101警察予備大隊」


 というのは、OCSにもそういう、ホロコーストに大きく関与していた部隊がユニット化されているのですが、何のルールもないので単なる戦闘部隊としてかなり有効に使用されるのに、個人的に違和感を感じていたからです。

 OCS上のそれらの部隊に関しては、↓これらのエントリで書いていました。

OCSユニットで見るユダヤ人を大量虐殺したフェーゲラインのSS騎兵部隊 (2018/09/11)
OCS『Guderian's Blitzkrieg II』第707歩兵師団によるユダヤ人大量殺害 (2018/10/18)
OCSユニットで見る?バルバロッサ作戦で各軍集団に3個ずつ配備された後方任務用の警備師団等 (2018/11/28)


 尤も、ここらへんの部隊はTSWWのそれとはカテゴリ的に異なるのかもしれず、またいざ戦闘となればOCSでの額面値どおりに戦ったのかもで、私の知識も乏しいので即断はできませんが……。

 しかし市川さんも書かれていたように、これらのユニットがそういう部隊でもあったということを「知る」ということは、重要なことではないかと個人的には思っています(もちろん、色々な考えがあるとも思います)。



 また、こういう話に関する「心のしんどさ」の話なんですが、市川さんと私はタイプが異なるようだなぁ……と思って、そこらへんも興味を持ちました。

 その辺り、表現が難しいですが……私は、「死」ということ自体に関しては、理不尽なそれも含めて、生きものはある一定数が死ぬ(戦時などにはその数が増える)のは当たり前で、むしろ「死」があって当然なのに「死」が描かれない作品の方に、違和感を感じる……というような人間であるように思います(一方で、いじめとか、重い人間関係とかそういうのは苦手で、見ていたアニメがそういう展開になってくると見るのをやめたりとか)。

 そういう意味でも、つい先日MustAttackで知った、『Girls in der Normandie』というPixiv上のマンガ(「ガルパン」の主人公チームがノルマンディー上陸作戦の直前の第21装甲師団の場所にタイムスリップする(した先の兵士達も民間人も全部女性)という作品)は、生き死にに関する問題についてすごい描写で、個人的にはすごく良かったです。

 でも考えてみると、タイムスリップした先が西部戦線でまだよかった……? これが東部戦線だと、味方のドイツ兵がスラブ人に対してひどいことしまくったり、ユダヤ人を大量虐殺するシーンに何度も主人公チームが出会ったり……(T_T)

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

 ブログで書いた物のうち、

 OCS関係の記事は

「OCSの物置2」



 戦史物の記事は

「戦史物の物置」


 で、アクセスしやすいようにカテゴリ毎にまとめてありますのでそちらもどうぞ。

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