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OCS『Enemy at the Gates』星作戦+こかどドクトリンの話

 ミドルアース大阪に行って、OCS『Enemy at the Gates』のシナリオ7、星作戦を並べてこかどさんと研究プレイしてみてました。

 ↓初期配置。マップの下2/5程度は使用しません。

CIMG2676.jpg

 史実を調べると、1ターン目にソ連軍はハリコフ北東にあるベルゴロドを占領したらしいのですが、戦力的に無理~。のみならず、ソ連軍側には中途半端な戦車軍団が少ししかないのに、枢軸軍側はグロス・ドッチュラント、第1SS、第2SSという「マジ・最・強」の装甲師団(GDはホントはちゃうけど、実質そんな感じ)が3つそろい踏み。「やられる為に頭を突っ込む」のはしょうがない(史実がそうなので)としても、ドネツ川沿いで守れそうな感じがするほどの戦力がドイツ軍にあり、シナリオを見ている限りでは「ハウサーSS装甲軍団長はなぜ、こんなにも盤石に守れそうなハリコフを捨てたの?」などの様々な疑問が(^_^;

 とりあえず思いついたのが、ハリコフは都市地形なので、機甲ユニットは防御力が1/2とか1/3になってしまうので「非効率的じゃん」ということと、あとパウル・カレルの『焦土作戦』を読んでみると、このシナリオの南方でソ連軍に大突出されてしまっていて、ハリコフから西方(ポルタヴァ)に伸びる補給線がカットされる危機にあったので、「ハリコフ死守とかやってる場合じゃないでしょ! ヒトラーはん!」ということだったようで、かなり得心がいきました。が、シナリオ上ではその危機はまったく感じられないので、「ハリコフ死守! というかドネツ川死守!」ってな感じがするもの?


 しかしまだちょこっと触ってみたに過ぎず、研究不足で良く分かりません。ネット上で検索してみると、ドネツ川沿いで守っている動画がありました。





 あと、Board Game Geek上に、今年1月に投稿された、OCSv4に合わせたこのシナリオの改造案が上がっていました。結構評価されてるっぽい?

https://boardgamegeek.com/thread/1300348/scenario-7-operation-star-house-rules-and-fixes


 しかし、最近のOCSはシナリオも優秀ですが、昔のOCSのシナリオはあくまでオマケ的、あるいは練習用のもので、キャンペーンこそがOCSの真骨頂という話もありますし、むしろここはいっちょう、マップ4枚のリトルサターンキャンペーンを家で広げてソロプレイしてみようということにしました。今の『KOREA』は一度片付けまして……(中国軍第二次攻勢シナリオを最後までやってみたい気もあるのですが、それはまたの楽しみにして)。

 あと、最終目標である『DAK2』にも少しずつ着手しようと思ってます。



 それから、「こかどドクトリン」の話。「こかどドクトリン」とは、「高オッズで戦闘フェイズに殴って、突破の結果を獲得してさらに進む(OCS『KOREA』6ターンまでを参照)」という考え方で、そういえば全く書いてなかったような気もしますがその肝の部分の効果として「高オッズでしか殴らないがゆえに、損害が出ず、戦力が減らず、AR値の高いユニットが生き残り続ける」ということがありました。

 実際、『KOREA』の開戦からキャンペーンで北朝鮮軍でこかどドクトリンでもってプレイしていった結果、戦力がまったく減らずに釜山橋頭堡までいっている状態です(それでも橋頭堡で止まってしまってはいますが(^_^;)。

 で、こかどドクトリンのあまりの有効性を見て「もしこかどドクトリンが最強最高の戦術なのだとしたら、もうOCSはこかどドクトリンでOK、ということになってしまって、面白くないんじゃ……?」ということが気になりまして、今回色々聞いてみてました。

 で、自分の中である程度納得がいったのは、

・こかどドクトリンは高オッズで殴るゆえに、戦力を集中するので、敵側から見た時に、ここも、そこも、あそこも危ないかもしれない、とはならずに、ここだけが危ない、となる。つまり可能性が限られるので、対処がむしろ楽になる可能性がある。

・ハイスタックになりがちなので、砲爆撃での高コラムシフトを喰らいがち。

・防御側は、オーバーランはされない&戦闘フェイズにしか殴られないような場所に餌的な弱ユニットを蒔いておき、そこにこかどドクトリンで攻撃にやってきたのに対してリアクションフェイズに予備ユニットを防御ヘクスに大量に入れれば、こかどドクトリン側は殴れなくなってしまう(ゆえに予備ユニットを保持しておくことが非常に有効)。

などのこかどドクトリンの弱点の話でした。

 ある意味当たり前なのかもしれませんが、どんな方策にもメリットとデメリットがある……特にOCSはメリットの裏にデメリットが、デメリットの裏にメリットがあるというのが非常に大きいシステムだと思いますので、得心がいきましたし、良かったです。


 とりあえずOCSにおいて、予備ユニットを保持するのに慣れるのと、相手がいやがる防御と、あと平地での機動戦に習熟したいですねぇ……(目標多すぎ?)

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OCS『KOREA』ユニットにまつわる……

 先日、古本屋で『歴史群像』120号に、朝鮮戦争初期の戦いに関しての記事があるのを発見して、「これは良さそうだ」と思い、買ってみました。



 ところが、じっくりと他の記事の内容を眺めていると、「あれ、この号、既に持っているんじゃ……?」となりまして、家を探してみたところ、ありました(^_^; しかし朝鮮戦争の記事は蛍光ペンで線が引かれていないので、入手した当時は朝鮮戦争に興味がなくて読んでなかったんでしょうね~。

 改めて読んでみましたら、非常に分かりやすい記事で、大変良かったです。特に、開戦前の戦力分析に関して簡潔にして要をまとめた記事としてピカイチじゃないかと思いました。


 それから別件ですが、朝鮮戦争に参加した部隊の特色的なことに興味があるので、児島譲氏の『朝鮮戦争』にいくらか触れられていたのをまとめてみました。思っていたよりも(厳選したのもあって)そういう記述は少なかったのですが……。

 例えば、韓国海兵隊。

CIMG2568.jpg

 韓国海兵隊は、前年の8月15日に創設されたばかりで、開戦後に主に済州島の中学生や青年を集めて1個連隊に強化された。
(『朝鮮戦争Ⅰ』P311)

 ……米軍服を着た韓国軍海兵隊……
 隊員の多くは、済州島で募集した新兵で田舎青年である。都会の風物が珍しいらしく、電車を見ると、「ボーッと眺めて触ってみたりして」いた。
(『朝鮮戦争Ⅰ』P389)



 びびったのが、済州島の「中学生」も集めて韓国は海兵隊を作ったという話で、それはさすがにひどい話ではないかと思ったのですが……(なにかの間違いか、あるいは当時の韓国の中学というのは今の日本の中学とは年代がずれているとか?)。

 あと、「米軍服を着」ていた、という辺りが、興味深かったです。仁川上陸作戦でソウルに入った韓国海兵隊の兵士が米軍の服を着ているので、ソウル市民の子ども達は米兵だと勘違いして「ギブミー・チューインガム」とか言っていたそうです。


 それから、米軍の第25歩兵師団の第24連隊。

CIMG2567.jpg

 第24連隊は特色があった。米第8軍の中では唯一の3個大隊編成であり、しかも黒人部隊である。
(『朝鮮戦争Ⅰ』P169)

 第25師団も、黒人部隊である第24連隊がパニック状態を繰り返して圧迫されている。
(『朝鮮戦争Ⅰ』P217)



 ゲーム上では、戦闘力が8と結構強いのに、アクションレーティングが2と最低ランクで異彩を放っているのですが、黒人連隊であったのですね。引用部分では「パニック」とかってのを抜き出してますが、別に他にも朝鮮戦争中は多くの部隊がパニックになってますので、特別なことではないとは思います。

 Wikipediaで第24連隊を検索してみますと、南北戦争時代から存在していた黒人部隊で、朝鮮戦争当時(あるいはそれ以後)には黒人は「黒人だけの部隊」に入れられるのではなくなっていくのに対して、最後に存在していた黒人だけの部隊であった……と書いてある?(イマイチよく分かってません)

 ただこの第24連隊は、日本から朝鮮半島に送られる際に、小倉で脱走、強盗、強姦事件などを起こしてまして、この事件に関して児島譲氏は彼ら黒人兵達に同情的な記述をしているのですが、Wikipedia(日本語版)で検索してみると、報道されなかった、あるいは被害者が口をつぐんだひどい実態が、未だに未解明のままであるかのようです。

 それに限らず、実は「韓国海兵隊」でWikipedia日本語版を見ますと、ベトナム戦争時にベトナムでひどいことをした関係の記事が複数載っています。これらの件は、私は以前に政治系の雑誌で少し読んだことはあったのですが、『KOREA』における韓国海兵隊(の未来の隊員)が起こしたものだという認識まではいってなかった……。

 もちろんこれは、Wikipediaという若干信頼性に劣るソースによるもので、全部鵜呑みにしていいものかどうかは分かりませんが……。


 このブログのタイトルなんですが、「ウォーゲームで歴史を楽しもう!」というのは、不謹慎であることがままあるとは思ってはいたものの、そのままで来たんですが、さすがに今回の件を書くに当たって改めた方が良いような気がしたので、「ウォーゲームで歴史の思いを馳せる」に変えてみました。ということでよろしくお願いします。

OCS4.1a和訳ルールを公開しました

 OCS4.1aの和訳ルールを作成してましたのがとりあえず完成の運びとなり、公開することにします。

 ↓にあります。なるべくチェックはしてますが、誤字脱字など見つけられましたら指摘していただければありがたいです。

OCSv4.1a_1508.pdf


 OCS共通ルールのv4.1とv4.1aの差異については、

OCS/v4.1とv4.1aの相違点

 にも書いていましたが、今回一応全部見直しまして、上記ページに書いてない部分も直しているところがあります。

 これまでにOCSゲームをプレイしてきて得られた知見を元に、難があった書き方などもなるべく修正してあります。また、これまで和訳ルール上には訳出されていなかった「Terms and Definitions(用語と定義)」「Player's Notes(プレイヤーズノート)」も追加しました。一方で、「v4.0 Designers Notes」と「Index」は訳出する価値が低いと思われるので見送っています。デザイナーズノートはなんか、楽屋落ち的な話が多くて……。


 割と重要なこととして、訳語の変更がいくつかありますので、その点をここに挙げておきます。

◆Variable Reinforcement
 特別増援、可変増援、不確定増援などの訳語が混在していましたが、「可変増援」に統一しました。

◆Armor
 「装甲」という用語が混在していましたが、「機甲」に統一しました。一方で「Panzer」は装甲、「Tank」は戦車と訳してあります。


◆draw、throw(12.0)
 「補給を引く」「補給を与える」というような訳語を使用していましたが、「受給」「支給」に統一しました。OCSの補給線の設定の仕方には色々なものがありますが、「throw(支給)」をすることができるのは司令部ユニットだけであり、それ以外のものはすべて「draw(受給)」しかしませんので、そのように覚えておいてもらうと良いかと思います。また、これに伴って、司令部ユニットの「throw range」は「補給範囲」という訳語から「支給範囲」という訳語に変更しています。

◆Leapfrogging(12.2aなど)
 「リープフロッグ」「一足飛び」という訳語が混在していましたが、「一足飛び」に統一しました。

◆Fueled, Fueled Side, Fueled Maker(12.5)
 v4.1では「燃料消費済みの面」などと訳していましたが、「給油状態」に統一しました。

◆Breakout(12.8e)
 「解体」という訳語でしたが、意味的には包囲下からの脱出的なものであったので、「脱出」に変更しています。

◆Amphibious Landings(18.5)
 「強襲上陸」という訳語でしたが、敵ユニットのいないヘクスへの上陸であり、強襲的なものでないので「揚陸」という訳語に変更しました。これに伴い、船から荷を降ろす意味の一般的な意味として使っていた揚陸という語は「荷降ろし」に統一してあります。



 次の段階として、OCS共通ルールの入門的なシートを作りたいという気持ちがあるのですが、どうなるやら……。
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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ボードウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、第二次世界大戦やナポレオン時代関係情報を集積したりしてます。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイしたり、VASSALでOCSをオンラインプレイしたりですが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! VASSALでのオンラインインストも大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

 ブログで書いた物のうち、

 OCS関係の記事は

「OCSの物置2」



 戦史物の記事は

「戦史物の物置」


 で、アクセスしやすいようにカテゴリ毎にまとめてありますのでそちらもどうぞ。

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