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オラニエ公やブリュッヒャーの容姿について

 体調は良くないのですが、『イギリス摂政時代の肖像』が面白くて読み進めてます。

 その中に、オラニエ公(ウィレム2世)の容姿に関する記述が出てきました。

 彼は細身で病身かと思わせる青年で酒に弱かった……シャーロット【ジョージ4世の娘】は彼があまりにも醜男なので彼をまともに見る気持ちが湧かなかった……(P120)

 シャーロットは青白くか弱そうなオラニエ公子をはっきりと嫌だと思う様になり……【婚約を破棄した】(P139)


 えらい言われようです。この本は基本、誰かがかっこいいとかよりは醜いという描写が良く出てくるっぽいのではありますが……。

YoungwilliamII

 ↑オランダ語Wikipediaにある、1815年のオラニエ公。そんなに醜男には見えませんが、あくまで肖像画なので美化されているのでしょうか。


King Willem II

 ↑1849年の彼(もうウィレム2世になってます)。この肖像画だと、顔が長すぎ、額が大きすぎるような気はします。

 『Waterloo:Companion』にはオラニエ公の容姿について以下の様な記述があります。

ワーテルローよりずっと以前から、この王子は2つのありがたくないニックネームを付けられていた。「Slender Billy(細長いビリー【ビリーはウィリアムの愛称】)」は彼の長い首によるもので、「Young Frog(若ガエル)」は彼の高い額を、その父の「Old Frog(老ガエル)」と区別して付けられたものだった。(P99)



 細くて額が高かったのは事実のようです。「醜い」というのは、この部分によるものなんでしょうか(別に気にしない人も多いと思うのですが)。



 また一方で、ブリュッヒャーの容姿について、恐ろしく褒められているのにびっくりしました。

 ブリュッヒャーには群衆が押しかけた。彼の銀髪と「美しい容姿」はイギリス人の目に一種の聖軍人と映り、人々は彼の馬車のながえを争って引っ張ろうとした。彼が自分の軍馬に乗ってハイド・パークを通り抜けたとき、「今まで見たうちで最も肩幅が広く最も頑丈な老軍人」と称えられ、男女を問わず自分の馬に乗って彼を追いかけ、身の危険を冒しながらも英雄に近づこうとした。(P135)


 私はブリュッヒャーの体格について、なんとなく小さい体を想像していた(老人だから?)のですが、背が高いかどうかはともかくどっちかというと体は大きく、肩幅は特筆されるほどに広かったようです。『The Hussar General』にも、彼の若い頃の描写として「大きな身体」「頑丈な体で、肩は広く」とあるのを先日再認識しました。

Blücher (nach Gebauer)


 あと、ジョージ4世の外見について、私は2~30歳代くらいのある程度のイケメンをなんとなく想像していた(あれだけ愛人を作りまくるわけだし……偏見?)のですが、実際には1810年の時点で48歳のでぶでぶと太った茶目っ気のある容姿で、様々な不安感から優しい女性の愛情に飢えていた……という様な記述を読んで、勝手な想像とのギャップに驚愕してしまいました(^_^;

George IV bust1

 ↑1814年のジョージ4世。むしろかっこよく見えるのですが。


 あとこの本に、「皇太子麾下の第10軽騎兵隊」という話が出てきまして、プロイセン軍なんかでもそういうの存在してますが、ジョージ4世の部隊だという事になっているということで興味を持って調べてみました。

 ネットで見てると、ジェントルマンって何? vol.7には「王太子の友達部隊」とあって、そこらへん詳しく知りたいところですが、『イギリス摂政時代の肖像』にはそこらへんの話までは出てこず、英語版Wikipediaの10th Royal Hussarsにも出てきません。

 バタイユシリーズの『La Bataille des Quatre Bras』にユニットとして入っているかと思って探したところ、10th Hussarsというのはあるのですが、これ?

10hussar01.jpg10hussar02.jpg

 『Waterloo:Companion』などで調べたところ、ワーテルローの戦いの時にはイギリス軍戦線の最も東の方におり、ほとんど戦いに参加しなかったものの最後の追撃にちょっとだけ参加したようです。『Waterloo:Companion』には各部隊に関する詳しい記述が載っており、この部隊に関しても結構な長さの記述があるのですが、ジョージ4世だとか摂政だとかっていう単語は全然出てこず、これが『イギリス摂政時代の肖像』に出てくる第10軽騎兵隊なのかどうか、あまり確信が……。Wikipdiaにはワーテルローの戦いにも参加したとあるし、他に10thの名前の騎兵はないっぽい様な気がするので、一応これっぽいのですが。『Waterloo:Companion』の著者は、ウェリントン卿の欠点の部分についてまるで興味がないかのように絶賛しかしていないのですが、そういう「興味のあるなし」の部分にひっかからなかったものか?

 10th Hussarsは第二次世界大戦時にも戦車を配備されて北アフリカ戦で戦ったようで、OCS『DAK2』でユニットを探してみたものの、見つからず。シモニッチ『The Legend Begins』(日本語版)にはユニットになってました。

10hussar03.jpg

 OCS『DAK(1と2)』は、コマンドマガジンのいくつかの記事によれば戦闘序列が信用できないらしく、その不満から日本語版『The Legend Begins』ではユニットも追加されていたりするものか(あまり良く分かっていない)、そこらへんからの事情なんでしょうか?

(2014/3/31追記:コメントで、『DAK2』の第2機甲旅団ユニット(第1機甲師団所属)の中に、その他の諸連隊と共に第10軽騎兵連隊は入っているはずとのご指摘をいただきました。ありがとうございます!)



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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 ウォーゲームの中でも、OCS(Operational Combat Series)だけをひたすらプレイしたり、関係情報を集積したりしてます。また、ナポレオン時代のプロイセンと、あと若干イギリス軍関係を調べたり。自宅(尼崎会)でOCSを置きっぱなしプレイがメインになってますが、時々はゲームクラブのミドルアース大阪などに行ったりも。

 尼崎会では、OCSに興味のある方を常時募集しております。OCS初心者の方にも分かりやすい、やりやすいところからお教えいたします! 見学だけ等も大歓迎です。ブログのコメント等で、気軽にご連絡下さい(*^_^*)

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