12月27日(日)のミドルアース大阪で、KMTさんからBCSをインストしてもらえるということで、BCSに関する記事などを読んだりして、予習を始めてます
(ただ27日は、最近のコロナの緊迫度合いにより、どうなるかなという気もしますが……)。
↓参考にさせていただいたブログエントリ。
【Battalion Combat Series】BCS Rules v1.1 First Impression part.1【Battalion Combat Series】BCS Rules v1.1 First Impression part.2【Battalion Combat Series】BCS Rules v1.1 First Impression part.3「BAPTISM BY FIRE」(MMP)を試す(1)基本システム 【再編集・修正版】「BAPTISM BY FIRE」(MMP)を試す(2)Battalion Combat Seriesの戦闘関係ルール しかし読んでいてもなかなか複雑で、「すんなり」とはいきません(^_^; なにより、ユニットに記載されている情報・種類がやや多めで、よく理解できていないのが問題かと思ってそこから攻めていこうかと思いましたが、フト、
OCSとどう違うのかという切り口でいくと自分にとっては理解しやすいのかもしれないと思い、そこから考えることにしました。
↓BCS『Baptism By Fire: The Battle of Kasserine』のユニット(表と裏)。


OCSのユニットに関しては既知であるという前提で……(OCSのユニットはすごい分かりやすいんだなと思いました(^_^;)。
まず、同じ、あるいはほぼ同じであるのは、

・アクションレーティング(表裏で数値が異なることがあったり、再建不能があったりするのも同じ)
・射程(1なら記載なし。ただしBCSでは片面にしか射程が記載されていないこともある(しかない?))
・移動力(赤、黒、白の色分けも同様。ただし、赤は背後の黄色地がなく、また名称は「Track(装軌)」ではなく「Tactical(戦術)」となっている。なぜなら、装輪装甲車(8本タイヤとかの)も含むからとのこと。それから機能に関しては白(徒歩)は敵ZOCで停止、黒(自動車化)は射撃戦ゾーンで停止など、OCSとは当然異なってくる)
移動力に敷衍して、OCSにおける「戦闘モード(表面)」「移動モード(裏面)」に関してですが、BCSも同じようになっていて用語的には「展開面(Deployed Side)」「移動面(Move Side)」となっています。ところが、
OCS信者からするとものすごく驚愕だったのが、BCSではカウンターの表と裏で、どっちが展開面でどっちが移動面なのかが固定されていないということです。じゃあ何が表に印刷されるのかというと、
「そのユニットがより頻繁に使用する面」だそうで……。
最初に挙げた『Baptism By Fire: The Battle of Kasserine』のユニットの画像の表裏を見比べてもらうと、枢軸軍のすべてと連合軍の上の方のユニットは、表面の方が移動力が大きく、「移動面」になっています。が、連合軍の下の方の歩兵師団等のユニットは表面の方が移動力が小さく、「展開面」になっています。
それから、移動力をOCSと見比べてみると、BCSの方は、
・展開面の徒歩移動タイプは4移動力だが、展開面の戦術移動タイプは3~6移動力と、徒歩への優越度が小さい(OCSだと3に対して6~8という感じ)。
・徒歩移動タイプは展開面で4、移動面で8(OCSだと3、5という辺りが一番多い)。
・枢軸軍は歩兵まですべて自動車化されているのに、アメリカ軍歩兵師団のユニットは移動面でも徒歩移動なのが「えっ、ほんと?」と思った(OCS『Tunisia II』ではアメリカ軍の歩兵師団は自動車化されている)のですが、OCSより詳細な大隊レベルで見るとこちらがより良いということ?
次にOCSで戦闘力が記載されているユニットの左下の部分ですが、BCSがより戦術的なレベルである戦車などによる射撃(砲撃)戦闘を扱うということで、そこらへんの種別により細分化され、戦闘時に種別により色々修正が付いてきます。

・「↑」は歩兵。戦闘力はARそのまま。
・「↑」+射撃値というものもあり、機械化歩兵/装甲擲弾兵を表す。
以下は戦車や装輪装甲車や牽引大型対戦車砲などで、射撃値+ARが戦闘力となる。

・赤色(Red)は一番普通の戦車(Ⅳ号戦車とかパンターとか)による射撃力で、攻勢的なもの(攻勢射撃値)。
・枠のみ無色(Limited)は突撃砲などの、防勢的な使われ方をされるもの(防勢射撃値)。
・白(Light)は装輪装甲車などの、小火器のみのもの(小火器射撃値)。
・黒(Standoff)は88mm砲などの、遠距離で射撃ゾーンを形成するものです(遠距離射撃値)。移動面には射撃値がなかったりして、その状態は「未準備(Unprepared)」と呼ばれます。
それから、兵科マークの色によって以下のような種別があり、修正が来たりするようです。

・白(Not Hard)は戦闘室が密閉でない、開放天蓋式の駆逐戦車等(歩兵もこの色)。
・黄色(Hard)は戦闘室が密閉(普通の戦車は全部これ)。
・左1/4が赤で残りが黄色(Breakthrough)はティーガーやブルムベアなどの、拠点防御歩兵などの戦車を持たない部隊を蹂躙するのに向いたもの。
あと、カウンターの下の部分に大きく「Support」と、射撃値(とあれば射程)だけが書かれている支援ユニットというのがあります(画像は左側が表、右側が裏)。

これは戦車等を持たない部隊を補強するために派遣された小部隊を表しているそうです。ルールブックを見ると「マップ上の特定の場所に置かれることがない、リアルでないユニット」とあったのですが、普通のユニットの片面がこのタイプであるものもあって、どういうことなのかまだ良く分かってません。
<2020/12/24追記> ↑この点について、yuishikani氏からコメントを頂きました。なるほど~。ありがとうございます!
これはマップ上に配置される場合は通常のユニットとして扱われ、マップの特定の場所におかれない場合は、所属するフォーメーションに所属するユニットに分散配置されていることを現します。という2パターンの状態を選べますよ、というユニットが指摘されているようなユニットになります。
BAPTISM BY FIREであれば、イギリスの対戦車砲大隊だったり、ドイツのマーダー装備の大隊をマップ上に登場させるか、または登場させずに師団内の他部隊に分散配置させたとするかといったを選べます。後者の場合は、フォーメーション内に対戦車能力を持っていない歩兵大隊などがあった場合、対戦車能力をもたせることができ、結構有用です。
<追記ここまで> それから、ここまでのユニットで常に兵科マークの左上に「長方形の中に数値」が書いてありましたが、これはステップ数です。ダメージを受けるとこの残りステップ数が減っていきますが、残り0ステップになって除去されるということ以外には、射撃値が減ったりとかいう効果はないとのことです。
それから、司令部ユニットはOCSとかなり様相が異なります。

移動力は移動面だけに書かれています。左上の数値は「指揮範囲」で、そのフォーメーション内のユニットが通常行動できる司令部からの最大距離。爆発のようなマークの上に書かれているのは「砲兵ポイント」で、BCSには砲兵や航空ユニットが入っておらず、このポイントでそれを表すとのこと。移動面にあるダイスの目が「活性化値」で、6面体ダイスを1個振ってこの目以上で第2活性化が行えます。3が極めて優秀、4が優秀、5が普通、6が劣悪。
また、フォーメーション毎に補給段列ユニットがあります。

他にもちょこっとあったりするようですがとりあえず。認識の間違いなどありましたら、ぜひ気軽にご指摘下さい!
システム面に関しては前掲のブログエントリに書かれていますので、ここではもう書きません。
ここまで予習しての印象なんですが、これもOCSとの比較で考えてみますと……(BCSは元々OCSの大隊レベルバージョンという構想であったということもありますし)。
個人的には「OCSは戦闘の不確実性が強いのに、
移動における不確実性がなさすぎるのがちょっと問題」という思いはあったので、BCSでは移動できるかどうかが疲労度によって不確実になってくるということで、その面に関して良さそうだとは思いました。
OCSの魅力である、モードでのトレードオフによる機動戦であるとか、イニシアティブによるダブルターンの破壊力とジレンマとか、戦線後方の重要性とかは保持されているという印象を受けます。
また、機動戦であちこちで戦車戦などが生起されまくる……というようなことに関して、OCSよりもさらにリアルに再現されるのかもという期待をもっていいんでしょうかね?(^_^;
OCSは長期のキャンペーン(タイフーン作戦など)を再現するには非常に良いと思うのですが、1ターンが3.5日というスケールですから、
2日間だとか10日間だとかの戦いをうまく再現するにはややギリギリ感もあったので、
BCSがそこらへん余裕を持って短期の戦いを再現できるというのは期待したいところです。カセリーヌもですし、ブレヴィティ作戦やクルセイダー作戦の再現性に特に期待しています。<2020/12/24追記> yuishikaniさんからいただいたコメントを追記した件についてのツイートに皆さんが付けて下さったコメントが非常に興味深かったので、ここにまとめておきたいと思います。
<追記ここまで>