『L'Armée du Nord』ワーテルロー&ワーブルシナリオ

 ミドルアース大阪で、わむさんと『L'Armée du Nord』のシナリオ2「ワーテルロー&ワーブル」をプレイすることが出来ました。

 といっても、プレイ自体が初めてです(前回はソロプレイ&サマリー作りだったので……)。とりあえず完成していたサマリーを用い、またキャンペーンルールは用いないので、ルールは割と簡便であったのですが、「騎兵のみがZOCを持ち、移動中に騎兵が突撃する。ZOC停止で自発的ZOC離脱不可だが、メイアタック」などという今までに見たこともない様なルールシステムを持つだけに、一体どうなるのかと不安な船出……。


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 ↑とりあえずセットアップをしてみたところ。6月18日の午前4時から始まります。一番南のマップは使わないのではないかな、と思っていたのですが、はやりそうでした。


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 ↑初期配置に少し寄ってみたところ。左上のソワーニュの森の南方にウェリントン率いるイギリス・オランダ連合軍が布陣しており、その南にフランス軍が野営から出発してワーテルローの野に駆けつけようとしています。

 その西北西にはワーブルの町を中心にプロイセン軍が点在しており、そのはるか南方、ジャンブルー周辺にはグルーシー率いる部隊がいます。

 ワーテルローゲームは数多いですが、この規模でこのマップの広さでこのシチュエーションを描いた作品はこの『L'Armée du Nord』しかないのではないでしょうか?(あったらスミマセン) なかなかに燃えるシチュエーションです。


 ワーテルロー方面では、最初の数ターンはフランス軍の集結に費やされましたが、史実よりは早く、午前10時くらいから本格的戦闘が始まりました。

 勝利条件としてはフランス軍側は「イギリス・オランダ連合軍、あるいはプロイセン軍のどちらかの3個軍団を士気喪失状態にすること(足して3個ではいけない)」、連合軍側は「フランス親衛軍団を士気喪失状態にすること」。つまり損害を与えなければいけないわけです。ところがCRTは1:2や1:1にEXが多く、比が良ければ良い程DrやDr2が多くなっていく。このゲーム、退却してしまえば損害は被らなくて良いので、「結局下がるだけのゲームなのでは?」「低比率でEXを狙う方が良いのでは?」など、色々推測はしましたが、フランス軍担当のわむ氏はとりあえずなるべく比率良く戦闘をするという事を選択されてました。

 そうすると、このゲームは囲まれると退却出来なくて損害がかさむというのもあるので、結局はいつでもどこでも「下がる」という訳にはいかず、ある程度は踏みとどまらないとダメっぽく、結局イギリス・オランダ連合軍には損害が出まくりました。

 イギリス・オランダ連合軍の初期配置が史実通りの軍団ばらばら状態であった為に有効な動きが出来ず(バラバラでもなんとかなるかなと思ってたんですが、ある程度までやってみて、ダメだという事が分かりました(^_^;))、戦線整理や反撃も出来ないという事があったので、もうちょっとマシには出来るかなとも思います。ワーテルローの北西にいたハルのフレデリック軍団なんかも投入してませんでしたし……(この軍団を投入すべきかどうかというのは、史実を忖度すると悩ましいのですが、ゲームの勝利条件的には投入しない方がおかしいのですよね)。


 さて、その東方では、なぜかプロイセン軍が健在で大兵力を持っている事を知っているグルーシーが、これまたなぜかワーテルロー方面で皇帝陛下が会戦を始める事を知っており(^_^;)、ワーブル方面のプロイセン軍を放っておいて西方への機動を始めます。それに対してプロイセン軍も「そうはさせじ」と、一番南にいた第Ⅰ軍団を足止めに向かわせて、その間の残りの第Ⅱ~Ⅳ軍団をワーテルロー方面へと疾駆させます。

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 ワーテルローでは、攻撃のしょっぱなから親衛軍団を投入したフランス軍が、ウェリントンの左翼を寸断。グルーシーはプロイセン軍に足止めされているものの、足止めに向かったプロイセン軍第Ⅰ軍団は既に前々日来手負いの状態であった為、長くは持ちません。


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 ↑の写真は午後12時~1時ターンの終了時近く。フランス軍の攻撃は史実よりだいぶ早く進捗している様に思われます。プロイセン軍も史実より早いかな? と思っていたのですが、指揮統制ルールや歩兵の準備などを考えると、結局午後4~5時ターン辺りからの攻勢になると思われ、だとすると史実通りと言えましょう。

 その上、プロイセン軍第Ⅰ軍団を撃破したグルーシーが西方にやってくると、まさにフランス軍に攻撃をかけようとするプロイセン軍の後方を衝く事になります。フランス軍を包囲しようとするプロイセン軍を包囲しようとするグルーシー。なんかすごいシチュエーションですが、これはこれで非常に面白そうな(しかしこのプレイはここで時間切れとなりました)。


 ゲームの評価としては、燃えるゲーム規模とシチュエーション、コマンドコントロールがうまく機能している様に思われる事、奇抜なルールの割にはオーソドックスなやり方が通用しそうで、かつ選択に頭を悩ませる感じになっている所が良いかなと思われました。ユニットやマップの美しさ(今回のギャラリーの方々は皆「美しい」と仰ってました)ももちろん。隣でASLをやっておられたToonさんや浜甲子園さんは「このゲームやってみたい!」と仰ってましたし。

 難点としては、ユニットが軍服を模しているので実戦でそうであった様に敵味方の区別がつきにくいこと(実際に今回は、とあるフランス軍ユニット(具体的に言うとジャキノーの第1騎兵師団)が敵と間違われてフランス軍に撃たれるという事件が発生しました(^_^;))、スタックが(特に損害マーカーが増えてくると)ハイスタックになりヘクス経が小さいので非常にごちゃごちゃすることなどが上げられます。

 ルールとしては、騎兵突撃のルールの効用が未だに良く理解出来ていません。私なんかは、このゲームの騎兵突撃のルールはいらんのではないか……という気もしますが……(つまり、それ以外の部分だけで充分ある程度ゲーム的に面白いので、という意味もあります)。あと、砲撃の際の「砲撃目標の部隊が敵騎兵に隣接していたら-1修正(つまり一つ目が良くなる)」というルールの意味が全く分かりません(^_^;)。例えばフランス軍砲兵がイギリス軍部隊を撃つ時に、そのイギリス軍部隊の隣接ヘクスにイギリス・オランダ連合軍の騎兵部隊がいたら目が一つ良くなる、というのですが、コノルールハイッタイナニヲシミュレートシテイルノデスカ? どなたか分かる方、推測でいいので教えて下さい。まじで!


 今回ある程度プレイした上で、ゲームボックスに入っていたエラッタとかエキスパンションルールらしきものを見ていたら、「RESCUE L'ARMEE」という紙片2枚の内容が、ゲーム全般の改善点を提案?するものらしい事が分かりました。他はエラッタ及びオプションルール、それに前回訳してなかったのですがQ&Aもあります。一度プレイ出来たのでこれらを読み解く素地は出来たと思うので、それらも訳して今度はシナリオ1「カトル・ブラ&リニー」が出来たらと思っています。その上で、キャンペーンシナリオをやってみたいですね。


 次回のミドルアース大阪は6/3で、ぽんにゃんさん、わむさんらと『Napoleon at Leipzig』をやる事になりそうです。……って今予定表を見たら、その日GJ友の会もあるのかー!! どうしよ……。

 でもミドルは会費払ってるし、ミドル優先かなぁ……。中村さんには不義理しっぱなしなのでなんとかしたいところですが……。

『The Habit of Victory』のシナリオをやってみました

 『The Habit of Victory』の和訳をやってまして、訳作業は後半にさしかかっているのですが分からない概念も多く、「プレイしてみないと分からない」という事もあり、またミドルアース大阪随一(多分)のナポレオニックファンであるぽんにゃんさんから「プレイしませんか」とお誘いもあったので、ありがたくプレイさせていただく事となりました。


 まず『The Habit of Victory』に関して。

 『The Habit of Victory』はケヴィン・ザッカーによるキャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズの一作ですが、かつて出ていた一連の有名なシリーズ……(下記であってるんでしょうか)

『Bonaparte in Italy』(1796-1800:OSG)
『The Sun of Austerlitz』(1805:OSG)
『1807:The Eagles Turn East』(1807:CoA)
『1809:Napoleon’s Danube Campaign』(1809:VG)
『The Struggle of the Nations』(1813:AH)
『Napoleon at Bay』(1814:OSG/AH)
『The Emperor Returns』(1815:CoA)


 が、1ヘクス=2マイル(3.2km)、1兵力=1000人、1ターン=2日(『The Emperor Returns』は1日)であったのに対し、1ヘクス=3.75マイル(6km)、1兵力=3000人、1ターン=3日とした、キャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズの「X2(1/2?)」スケールのシリーズとなってます。

 → Operational Studies Groupの、そこらへん関係のページ

 というかまず、X5の『Highway to the Kremlin』(1812:OSG)というのが出て(ロシア遠征は今までのスケールではマップが広くなりすぎるので1/5にしたのかと)、その後X2で1813年戦役を再現する『Napoleon at the Crossroads』というのが出て、その次の作品かと思います。

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 時代としては1806年のイエナ・アウエルシュタットの戦いが終わってベルリンに入城した後、プロイセン軍の残余とロシア軍に対して、1806年終盤のプルツスク/ゴリミンの戦い、1807年2月のアイラウの戦い(ナポレオンが初めて勝てなかった戦いとして名高い。あるいは吹雪の中での殺戮の戦いとしても)、1807年6月のフリートラントの戦いまでを描きます。

 『The Habit of Victory』はスケールは『Napoleon at the Crossroads』と同じですが、キャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズで初めてカードが取り入れられたゲームだと思われ、戦闘シナリオではいざ知らず、キャンペーンゲームにおいては今までのシリーズ作品とはかなり異なったルールとなっている……と推測されます。


 ……とかとか、知ったかの様に?書いてきましたが、実は実は…………私は、キャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズを全くプレイした事がありません! 持っていた事がある……という事だけで言えば、『1807』『1809』『Napoleon at Bay』『The Emperor Returns』、それにミニゲームである『Bonaparte for Italy』『Hundred Days Battles』も持ってました。

 しかしほとんど全く手を付ける事もなく、一時期に全部手放してしまいました(T_T) ワーテルローにハマッってからは、『The Emperor Returns』と『Hundred Days Battles』だけは再度購入しましたが……。


 まあそういうわけでして、有名なキャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズですが、初めてのプレイとなります。連休中にルールを頭に入れようとしたのですが、体調が悪くほとんど頭に入らず……しかしぽんにゃんさんもキャンペーン・オブ・ナポレオンシリーズは4年ぶりでかなり忘れているという事で、お互いに「とりあえず戦闘シナリオのルールをしっかり把握するところから始めましょうか~」という和やかな雰囲気で始まりました。


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 写真はとりあえずまず最初のシナリオであるプルツスク/ゴリミンシナリオの初期セットアップです。このシナリオは全4ターン。右下(オーストリアとの国境近く)の川沿いにはワルシャワの町があり、そこに近づいてくるロシア軍をフランス軍が追い払おうとしています。

 第Ⅴ軍団のランヌがすでにプルツスクにいるベンニヒセンらと接敵しています。この時史実ではランヌは自軍が劣勢なのにも関わらず即座に攻撃に出て、しばらくしてダヴー軍団から1個師団がかけつけてきたものの、日没となって戦闘が終結したそうです。

 この時のフランス軍の陣容は豪華絢爛。ダヴー、ランヌ、ミュラにスールト。イニシアティブ値は5(最高)が当たり前、指揮官ボーナス(☆)も持っていて当たり前。対するロシア軍は、ベンニヒセンは結構いいのですが、他の将軍が若干だけフランス軍に劣ります。

 プレイとしては、ルールもよー分からん中でお互い手探りで相手を殴ると殴り返されて退却するという様な事をくり返したのですが、ダヴーが非常に強く、いやさ、森地形に攻めると地形効果が結構あって、結局ロシア軍が敗退して終わりました。

 ルールの印象としては、修正で表を参照するのがやや煩雑(これはシートが全然まとめられてないバラバラの和訳バージョンをごそごそやっていたのが大きいのですが)なものの、シークエンスや戦闘は「えっ……これで終わり?」という程度の非常に簡単なものでしかないなぁ……思いました。


 で、このシナリオが終わったのが午後3時くらいだったので、もう一個戦闘シナリオをやってみましょうという事に。ルール理解の為、海上移動ルールが入ってくるフリートラントシナリオをやろうとしたのですが、ここで大きな問題が……! フリートラントシナリオの初期配置が…………!!






 いやいや、天才ザッカーさんのなさることですから……と広大無辺な心で見なかった事にし(というか後でまた調べる事にし)、アイラウシナリオの方を試してみる事にしました(こっちは問題なかった……ほっ)。


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 このアイラウシナリオはなかなかに面白いシチュエーションから始まっています。写真の様に、フランス軍が食い込む様な形で始まっているのです。詳しい本の地図を見ていると、元々ベンニヒセンらも最南端のプロイセン軍がいた辺りにいたのを、この数日に一気にフランス軍が北上したものの様です。



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 ↑は同じ初期配置を、ロシア軍補給源から見た写真です。プロイセン軍が(わずか1戦力なのですが)大きく食い込んでOsterodeの町を脅かしており、そこにベルナドットが急いで駆けつけてくる模様です。

 この時のフランス軍はランヌがいなくなっており、その代わりにオージュロー(ばけらった!)やネイ、ベルナドットが登場するのですが、プルツスクシナリオに比べて「人材がやや残念」とぽんにゃんさんがおっしゃってました。

 プレイとしては、プロイセン軍をフランス軍主力が攻撃し、その間ダヴーがロシア軍の矢面に立つ……という状況になりました。さきほどのプルツスクシナリオの経験から「準備して戦わないとダメだな」と思っていた私は、ロシア軍主力に戦闘準備をさせるだけでターンを終了させたのですが、このシナリオのターン数を聞いてみると、「3ターンしかないよ」「えっ!? ……6ターンとか9ターンとかのシナリオかと思ったら、さっきのプルツスクシナリオより短いのですか!」

 恐るべきダヴー元帥が、またぞろ森の中にいるのですが、「えええい、ままよ!」とロシア軍主力はダヴーに攻撃をかけてみました。結果としては……ベンニヒセン対ダヴーの戦闘だけに限って言えば、損害は6同士と互角だったのですが、他の戦闘(プロイセン軍がやられたり、ダヴーが逃げないように回り込んでいたプラトフの騎兵部隊が全滅させられたりした……orz)での損害が大きく、さらに第3ターンでこっちに手番がまわってきた時にはフランス軍は全部森の中にいるわで、「無理ですわ~」と投了となりました。


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 史実を見てみると、アイラウの戦いは↑の写真のPreussisch-Eylau(いわゆるアイラウの町)を中心として北西から南東にかけてフランス軍が布陣し、ロシア軍はそれと向かい合う形でその北東に広がって戦っていました。つまりは、アイラウの町の北~東に広がる森に布陣して、そこにフランス軍が突っ込んでこざるを得ない様にするのが良いのでしょうか?

 ルール的には、フランス軍が移動した後、連合軍側は「強行軍」によって1D6でイニシアティブ値以下を出す(敵指揮官や天候による修正が来ますが)事によって敵から逃げたり、すでに自軍部隊と接している敵に接したり、あるいは若干でも敵に近づく(あるいはどんな方向へでも良い)事が出来ます。消耗の危険はありますが、小部隊で近距離ならほとんど消耗はありません(大部隊で遠距離の時だけ怖いだけです)。

 その後に自分の移動がやってくるので、「相手ターンの強行軍」→「自軍ターンの移動」をどう組み合わせて、相手を出し抜いたり、こっちの思惑に誘導したりするのが大事なのかな……? と思いました。


 私は1807年戦役には興味がなかったんですが、残余のプロイセン軍が出てきたり、あるいはヒストリカルノートでベンニヒセン(この人の発音、ベニングセンとかベニヒセンとか、どれが正しいの~(T_T))が恐らく有能で、半年に渡ってナポレオンに対して主導権を取らせなかったのに、それを取られてしまった唯一の時にフリートラントで敗れ、それ故に無能扱いされてしまっているのではないか……などの論評を読んで、今興味を持ちつつあります

 『The Habit of Victory』はフルマップ1枚ですが、同じテーマの『1807』だとフルマップ3枚でかけまわるんだよ……と旧GJ62号に書いてありまして、「そっかー。『1807』もいいなぁ」と思ったのですが、ネットで検索してマップを見てみると、マップがあまり好みでない……。というか、『The Habit of Victory』のマップは非常に綺麗だと思います。マップグラフィックはジョセフ・ユーストという人で、この人のマップはキレイだなぁと思いますわ~。

 とりあえず『The Habit of Victory』の和訳がある程度以上ちゃんと出来るように、今後キャンペーンゲームもやっていこうと思ってます。その前に戦闘シナリオが完全に漏れなく出来る様にならないとダメですが。

 1813年戦役も興味あるので、『Napoleon at the Crossroads』も出来る様になれば嬉しいです。

『ナポレオンの元帥たち』が無料公開されてました!

 先日、『ナポレオンの元帥たち』の電子書籍版(700円だったか)が販売終了していた(T_T)と書いていたのですが、検索してみると訳者の乾野実歩さんは無料で公開されてました!!

 乾野実歩(いぬのじっぽ)さんの公開中の本

 から見られます。



 Amazonでは9000円以上で売っている本で、ナポレオン麾下の元帥達について非常に興味深く読める本なので、少しでも興味のある人はぜひぜひダウンロードして読んでみて下さい!!

 『ナポレオンの元帥たち』だけでなく、『ナポレオニックこぼれ話』というのも無料公開されてまして、これは(良く分からないですが)逐次更新されるものの様です。


 このパブーというサイトでは、私が昔GameJournal誌に書いた『南北戦争 ~分離独立を巡る死闘~』も読めますので、よければご覧下さい。

独ソ戦ソリティア、ソリティア太平洋戦争の動画が!

 ニコニコ動画見てたら、こんなのを見つけました!

 コマンドマガジンから出た、『独ソ戦ソリティア』http://commandmagazine.jp/other/wws/003/index.html)と『ソリティア太平洋戦争』http://commandmagazine.jp/other/other/021/index.html)のプレイ動画です。












 他にソリティアボードウォーゲームとしては、サイフォンさんから『太平洋決戦~全軍突撃せよ~』http://si-phon.jp/board/02/)も出てますけど、これも動画中でほんのちょっと触れられてました。

 私はこれらのゲームは持ってないのですが、ウォーゲーム専門SNS『MustAttack』上では複数の方がプレイしてみられて、「なかなか面白い」という評価をされてましたね~。

 なによりも、ボードウォーゲームがこうやってプレイ動画にされているのにびっくりしました。かなり色々なところで笑いました(*^_^*)

 ただ、『アイドルマスター』というゲームのネタが基本として使われていて、他に色々なネタ、それにこの動画Up主の大作である『世界IDOL大戦』(←これ自体、非常に面白いです)を見てる事がある程度前提である様な気もします。





 ソリティアだから動画が作りやすいとか、あるいはPCゲームをやっている人にとってはやはりソリティア的なものの方がとっつきやすい、というのがあるんでしょうね。対戦を動画にするのはやっぱちょっと難しいですもんね~(史実をそのまま動画にするのはある程度やりやすいですが……)。

 これを機会に『ソリティア』シリーズが売れたりして欲しいですが……でも「【第六次ウソm@s祭り】ソリティア太平洋戦争~世界IDOL大戦4」の動画画面の下の「ニコニコ市場」を見ていると、先日発売された非常にリアルな第二次世界大戦の空戦テレビゲームである『蒼の英雄』はかなり売れているのに、『ソリティア太平洋戦争』は1個も売れてません……。やはりなかなかなぁ~(他の動画経由でも『蒼の英雄』は売れてるんでしょうけども)。

ナポレオン関連本3冊、他

 ナポレオン関連本をさらに3冊買いました。

 1冊は、先日「OSGのスペシャルスタディシリーズを買ってみました」の中で書いてました、イエナ・アウエルシュタットの戦いを扱ったNR.5です。

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 ぽんにゃんさんとのやりとりでは、「ボードウォークで買う」と書いていたのですが、その後セカイモンで見ていたらこの巻だけがあり、送料込みだとほんの少し高かったのですが『安値を探して時間をかけてしまう色々苦労するよりは、今注文してしまえ~』と思って注文したのでした。

 内容としては、以下の通りで、さすがに充実しています。

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 イエナ・アウエルシュタットの戦いと、その後ベルリンまでの進撃がほぼ等量の配分になってます。

 尤も、これを読むよりは先に、『1806』のヒストリカルノートを訳すべきでしょうけども……。


 その他に買ったのは、以下のものです(『~従軍記』の方に写真がなかったので、別貼りで)。



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「ナポレオニック関係で、日本語で読めるものは読んでしまおう」と思いまして……(尤も、チャンドラーの『ナポレオン戦争』は高いので、敬遠してあります)。私が買った時は、『ナポレオン戦線従軍記』は1円、『ナポレオンに選ばれた男たち』は2円で、非常に安かったというのもあります。

 実は『ナポレオン戦線従軍記』は昔持っていたのですが、大量に本を処分しまくっていた時分に処分してしまってました……orz。ただ、以前持っていた時には知識が薄っぺらだったので(今も知識はまだまだですが)読んでも良く分からなかったと思うのですが、今回読んでみて色々面白かったです。

 とりあえず興味深かったのは、(ナポレオンがまだ第一執政だった頃に)ルフェーブル師団長(後の元帥)の奥さんに出会って色々やりとりして「こいつは(ピー)だな」と言っているあたりとか、バイエルン国王に会ったりとか、結構当時の有名人と会っていること。

 また、筆者はアウステルリッツやイエナ会戦そのものには参加してないんですが、その前哨戦でかなり活躍した師団(デュポン師団)に所属していて、そこらへんの経緯が興味深い(会戦以外の戦いについて詳しいのが面白いなと)のと、まさに今回買ったNR.5からNR.2にかけて、また私が今訳す仕事をもらってる1806年~1807年のプルツスク~アイラウ~フリートラント戦役にベルナドット軍団の隷下として参加していて、ベルナドットを褒め称えているところが非常に興味を引きました。

 筆者はスペイン戦役に参加させられる辺りから、「ナポレオンの一族をスペイン王にするためにフランス人が戦わなければならないとは!」と(他の兵士達もそう思っていた様ですが)ナポレオンに疑問を持ち、スペイン戦役では活躍したものの王政復古ではルイ18世に忠誠を誓った側となりました。ナポレオニッカーとしては、ナポレオン側に立った人間をこそ愛でる雰囲気?がありますが、実際のところ後半のナポレオンは良くない面が多いので、こういう生き方を選択した筆者に共感する部分も多分にあります


 もう一冊の『ナポレオンに選ばれた男たち』の方は、色々と作品を出されている藤本ひとみさんのもので、出版された当時この本の事を知ってはいたのですが、どーもなんか地雷っぽい気がして手を出さないでいたのでした。それでまた、Amazonの書評でもあまり評判が良くない……(藤本ひとみさんのナポレオン本伝の方なんかは、もうまったく救い難い評であります……)。

 しかし、↓は私は読んでみてかなり良かったので、まあ2円(+送料250円)なので良かろうと。



 届いてみて、とりあえずある程度以上知っているダヴー、グルーシー、ネイ、それにベルナドット辺りを読んでみたのですが……。これはいいですよ!!

 まず書評で指摘されていた「歴史的事実に関する誤りが許容範囲を超えて頻出し」に関してですが、私が読んでいた感じではそこまでとは思いませんでした(尤も、私の知識が薄いのも確かなんですが)。私が良く知っていると言えるのはワーテルロー関連と、あと↓で読んでいるマレンゴの戦い辺りですが、



 ワーテルロー関連では、プロイセン軍の軍団長Pirch(ピルヒ)を「ピクル」と書いてあったのが気になったくらいで、別に間違いがあるとは思いませんでした。マレンゴ関係では、ドゥゼーの死を「即死」と書いてありましたが、前掲書では「即死と言われていたりするが、色々調べてみるとどのように死んだかは謎」という感じ。しかしそんなに詳しく扱う本ではないのですから、ある程度適当に書くのは当然でしょう。

 塩野七生さんなんかでも、たとえばある戦いについてリーウィウスが2000の損害、ポリュビウスが3000の損害、と書いてある様なのを「2500の損害」と書いてあったりして、その扱い方に「へぇぇ」と思った記憶があるんですが、詳しく検証する本はそれはそれで非常に面白いけども、ぱぱっと書いていって「印象と記憶に残る本」を書くためには事実の検証は適当にしておいた方がいいという面がある。

 また、小説寄りの作家さんにはよくあることですけども、会話文を創作しまくっている事は確実。また、人物像を、自分なりの理解でかなり単純にして記述していっていると思いました(というのはたとえば、ネイの人物像について今まで読んだものが、かなり複雑で分からない事が多いとしているのに対し、藤本ひとみさんはすぱっと「こうだ!」と言い切ってしまう)。ただこれも、司馬遼太郎さんの作品なんかでもそうでしょう。

 結果として、ナポレオンの26元帥のうちの著名で興味深いマルモン、ベルナドット、スルト、ネイ、ランヌ、ベルティエ、ポニアトフスキー、ダヴー、グルーシー、ミュラについて、各25ページほどで非常に分かりやすく興味を持って読了出来る量にまとめてあると思いました(尤も、この順番はどうか、とも思いますが(^_^;)。

 ナポレオンの元帥達は数が多くてごちゃごちゃし、『ナポレオンの元帥たち』(電子書籍の販売が終了していた! ガーン(T_T))などでも、興味深いけど、「えーと、誰が誰だっけ?」という風になりがちなのが、非常にすっきりと理解出来るのが非常なる美点だと。



 正直、ほとんど期待してなかったんですが、これは買いだと思いましたね~。ベルナドットに関してなんかは、『ナポレオン戦線従軍記』を読んだ上で『ナポレオンに選ばれた男たち』のベルナドットの項を読むと、「なるほど~、ベルナドットは今まで色々読んだ本の中で言われていた様な悪いやつじゃなくて、むしろいいヤツなんだな!? ナポレオン的な、損害を気にせず速攻で行くとかが性に合わなかったという面が大きくて……」とか思いました。

 もちろん、すでにナポレオン麾下の元帥達について一家言あるような人は読んではいけないのでしょうけども、元帥達についての入門本的なものが読みたい向きについては、これは文句なくベストの本であると思いました。


 あと、韓流ものの本を探しに行きたいという母親に親孝行すべく連れて行った古本屋で、以下の本を見つけ買ってきました。



 あと、『丸』の平成7年6月別冊の『第二次世界大戦 ヨーロッパかく戦えり』とか。

 歴史群像は、奉天会戦はちょっと興味あるなーと思ってぱらぱら見てみたら、カラーページに有坂純さんの(ナポレオンの)「エルバ島からの帰還」という記事が。

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 ↑の『The Emperor Returns』にも使われている絵の説明がありまして、ナポレオンの後ろで三色旗を掲げているのがカンブロンヌ、その右前方がドルーオ(大陸軍の聖者!)だと思われるとの事でした。おおお~。

 記事も結構面白く、ナポレオンが賭けに出ざるを得なかったのは、約束されていた年金をルイ18世の政府が全く出さず、連れてきていた親衛隊の維持費を考えると財政破綻するのが全く明らかでどうにもならなかったからだ、というのと、ナポレオンがワーテルロー戦役で勝っていたとしても、その後の連合軍の攻撃に勝って政権を維持するのは全くあり得なかったろうという見通しなどが興味深かったです。

 後者は私もそう思うのですが、今まで読んだ英文の本なんかだと、ワーテルロー戦役で勝てば、連合国に対してかなりなんとかなった……という様なのを読んだ事がありまして、そこらへんどうなんだろうな、と……。

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プロフィール

DSSSM(松浦豊)

Author:DSSSM(松浦豊)
 イタリア軍関係動画を作ったり、ミドルアース大阪というゲームクラブや、ウォーゲーム専門SNSMustAttackに参加したりしてます。第2次欧州陸戦やワーテルローのヘクスゲームにのみ興味がある感じなのですが、ゲームをやるよりは歴史資料を漁ってゲーム周辺で何かやる……という感じが多いですね~。

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